私的 昭和テレビ大全集
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仙人部落 (1963)

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只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版ライト 巻之弐』発売を記念し、
昭和三十年代の番組を特集しております。
その誌面で扱った番組に限らず、今ではあまり振り返られなくなってしまった、
テレビ黄金時代の幕開けを飾る、輝ける昭和30年代を、広く振り返ろうと思います。

この時代の番組実見談を語れる人は、ネット上では非常なる少数派です。
それがため、本当にテレビが熱気を持っていた時代の番組、
出演者に関する記述・記憶が、現今の劣化番組の情報再生産も有り、
どんどん掻き消されていってしまっております。
ぜひ奮って、皆さんのご記憶をお聞かせ下さい。
皆さんが楽しんだご記憶を、歴史の片隅に、ぜひ積み重ねて戴きたいと思います。

コメント欄も含め、全ての文責は当ブログ設置者が請け負っております。
どうか深く考えず、お気楽に書いてみて下さい。
記憶違い、不確かな話、今では表現規制されるような話、
昭和のテレビに関する話であれば、ここは、ほぼなんでも受け付けております。
往時を知る方の、一人でも多くのコメントでのご参加をお待ちしております。
今回は、早くも昭和30年代に登場していたお色気アニメを振り返る、この番組です。




国産もので、5分を超える連続アニメとして最初の作品として名高い『鉄腕アトム』。
この作品が大成功となり、一挙にアニメーション番組に注目が集まりました。
アトムに続く作品を目指して、様々な動きが有った事は想像に難くないのですが、
結果としては、『鉄人28号』よりも『エイトマン』よりも先に、
この『仙人部落』が中編以上の連続アニメとしては二番目の栄誉を獲得します。
「中編以上」と持って回った表現にしたのは、この番組が15分番組だったからです。

ところがこの番組、第一回の放送開始時間が水曜23時40分。
フジテレビのその日最後の番組として放送される時間で、当時は「深夜」と呼ばれた枠でした。
それもそのはず、小島功による原作漫画は、アサヒ芸能という男性誌に描かれた、
おっぱいボヨヨンの女仙人の色っぽさが売りの漫画だったわけで、
それをアトムに続く作品として企画、制作した人間達の、
なんと素晴らしい独自性である事よ(笑)。

小島功という人は不思議にマスコミ受けが良い人で、
黄桜の河童アニメなどもそれなりに結構いろっぽい描写なのに、
ほとんどというか非難は皆無の印象どころか、とにかく受けが良い。
この『仙人部落』にしても、今でこそ長寿ぶりが話題にもなりますが、
当時はまだ連載7、8年といった頃合いで、当時としては長寿としても、
サザエさんだのの新聞漫画や鉄腕アトムに比べてもはるか後発。
原作漫画も長編ではないので、それほどネタ在庫が有ったとは言えず、
何故、こんなにも早くにTVアニメ化が実現したのか、とんと理解できません。

しかしまあ、テレビ側としてみれば、小島功の品の良いお色気を、
そのまま漫画として番組に出来るというのは、魅力も感じたのでしょう。
TBSが創生期からストリップを放送したという伝説も有るくらい、
テレビという媒体は、視聴率獲得にお色気を駆使してきた存在。
ただでさえ漫画ならエロ表現も印象を軟らかく出来る上に、
多くに受け入れられている小島功の品の良い色気ならと、実験的にやってみたのでしょう。
アトムで子供向けの新しい路線を開拓したフジテレビが、大人向けも試行したわけです。

舞台は古代中国。
そこにいる仙女三人と、老師ら男の仙人が三人を中心とした物語。
第一回放送は「ヴィナスの誕生」の巻で、これはビデオソフト黎明期に東映が出した、
「エイケンアニメグラフィティ」に収録された話の一つだと思います。
あのソフトでは、OPが当時の形ではないと断られていたのですが、
本放送当時は男性の唸り声と女性の悩ましい声で始まり、山下毅雄の曲を
シンガーズスリーが「♪ 仙人、部ぅぅ落」と歌うものだったようですね。
脚本は、なんと早坂暁だったというのです(苦笑)。

小島功もテレビ化にはかなり協力的というか意欲的だったようで、
女体の線が堅すぎるなど、何度も描き直しを注文したといいます。
名目としては、原画・監修といった感じだったようです。
第一回の「ヴィナスの誕生」は、ウィキペディアに有るように5本目に制作されたもので、
1秒24コマのフルアニメとして実験的に作られたと紹介されましたが、
現存する動画を見る限りでは、とてもそうは感じられません(笑)。
ただ、アトムよりは動画枚数も多かったのは確かなんでしょうか。
とにかく、そうした意欲作を掴みの第一話に持ってきたという事です。

声の出演も、花柳喜章ら新派の人々が中心の珍しい顔触れとされ、
第二回では砂川啓介なんかも出ておりますね。
この番組がアニメ化された理由としてもう一つ無視できない理由が、
輸出用に考えられていたのでは?という点。
舞台が古代中国で、いわゆるオリエンタルムード満点。
アメリカあたりは、なまじ中途半端な文明ものより、
こういうものの方をたしかに珍重する可能性も有ったのかも。

アトムの例で明らかになったのは、子供を中心に人気は期待できる、
けれども単体として考えたら絶対的に赤字になるというアニメの金食いぶり。
それを帳消しにする方策としては、アトムのような版権商法か、
他国への輸出のどちらかというのは、当時から考えられていたのでした。
その後にTCJ、そしてエイケンと改名した制作会社の日本テレビジョンは、
アニメ版アトムなどよりもはるか前のテレビ黎明期から、
コマーシャルを中心にアニメ、人形アニメを多数制作していた会社。
鉄腕アトムで明けたこの昭和38年、同年中に『仙人部落』『鉄人28号』『エイトマン』と連発し、
後発である虫プロに先行者としての意地と実力を見せつけた形となりました。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
原作はまだ連載中
なので少なくともゴルゴとかよりも続いた偉大な作品なのかも
ちなみに小島氏は朝日新聞の政治ネタは引退されたがこれは続けておられる

深夜アニメ全盛の今ならリメイクしても何の違和感もないかも
2014/06/21(土) 23:25:02 | URL | 熱血王 ガッツィンガー
内容の濃さがまるで違うと思いますけど(笑)、小島さんは自分でやっているのだろうし、
どちらも偉大という事でいいのではないでしょうか。
継続は力なり。これだけ続けるという事はそれだけで凄いものです。
今はもっと刺激の強いものが有りますからね。
こういう知性が多少なりとも感じられるものは、なかなか難しいと思います。
2014/06/29(日) 08:11:21 | URL | ごいんきょ
仙人部落もう一度見たいな
 熱血王ガッツインガー様、管理人様、こんにちは。子供のころ、テレビっ子だった私は、布団の中から眠い目をこすって「仙人部落」を見た記憶があります。当時は六畳一間に四人家族だったので、嫌でも目に入ってきます。この作品、原作もアニメも、ちっともわいせつではなく全然イヤラシクない、むしろ癒されるくらいのものです。「お色気(もう死語か?)」という言葉がいちばんしっくりくるのではないでしょうか。私が覚えている場面はふたつ。ひとつは、美女が渓流で水浴していると、水中で一匹の魚がその美女のお尻に「チュチュチュ~ン」と言いながら接吻する場面。今一つは、美女が仙人(老人)の肩たたきをするところ。手でたたくのかと思いきや、両方の乳房で左右かわるがわるたたくのです。そのときの「ボム、ボム」という効果音も、脱力感に満ちたユーモラスなものでした。
 今のドラマのセックスシーンなどはグロい感じに満ち満ちていて、救いようのない「卑猥さ」が漂っています。その点、「仙人部落」なんか、ほのぼのとしていて、私は「ユルエロ」と名付けたいくらいです。作者の小島功氏は「11PM」金曜版にレギュラってましたが、ひょうひょうとした雰囲気のやさしそうなおじさまでしたよ。
2014/11/29(土) 12:18:00 | URL | キンちゃん
いやあ、この番組を当時視聴した体験談が寄せられるとは望外でした。
「チュチュチュ~ン」って可笑しいな(笑)。
ボム、ボム、も伝わりますよ(笑)。
11PMにも出てらしたなんて、見てなかったな。
2014/11/30(日) 22:58:53 | URL | ごいんきょ
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