私的 昭和テレビ大全集
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戦友 (1963)

該当番組画像募集


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版ライト 巻之弐』発売を記念し、
昭和三十年代の番組を特集しております。
その誌面で扱った番組に限らず、今ではあまり振り返られなくなってしまった、
テレビ黄金時代の幕開けを飾る、輝ける昭和30年代を、広く振り返ろうと思います。

この時代の番組実見談を語れる人は、ネット上では非常なる少数派です。
それがため、本当にテレビが熱気を持っていた時代の番組、
出演者に関する記述・記憶が、現今の劣化番組の情報再生産も有り、
どんどん掻き消されていってしまっております。
ぜひ奮って、皆さんのご記憶をお聞かせ下さい。
皆さんが楽しんだご記憶を、歴史の片隅に、ぜひ積み重ねて戴きたいと思います。

コメント欄も含め、全ての文責は当ブログ設置者が請け負っております。
どうか深く考えず、お気楽に書いてみて下さい。
記憶違い、不確かな話、今では表現規制されるような話、
昭和のテレビに関する話であれば、ここは、ほぼなんでも受け付けております。
往時を知る方の、一人でも多くのコメントでのご参加をお待ちしております。
今回は、数少ない戦記ドラマを振り返る、この番組です。






♪ ここはお国を何百里
  離れて遠き満州の
  赤い夕陽に照らされて
  友は野末の石の下


昭和19年頃の中国戦線河南省付近での一個分隊に焦点を当て、
戦場で結び付いた「戦友」という人間関係を描こうとしたドラマでした。
アイ・ジョージが歌う冒頭の「戦友」という歌が主題歌で、
原案を務めた川内康範は、「侵略戦争と決めつけるのはどうだろうか。
戦争の中に美しいものが有ったという事をここで知っておくべきだ」
との思いでこの番組を作ったのでした。
日米講和から十年を過ぎ、漸く日本人も先の大戦を振り返る気になったと言いますか、
今日的な言葉で言えば「自虐的」作品はそれまでも有ったものの、
そうではないものだって有るだろうという考えを表明する人が出てきたんですね。

やはり、アメリカ様への畏怖というのがかなり強烈に残っていたでしょうし、
実はそれは、平成の現在ですら、戦争など知らない人間にも多く残っていたりしますが。
特にテレビドラマの場合、戦争物は単純に経費がかかるので、
日本のテレビ事情ではまず不可能というのが有ります。
それは現在でもそうだろうと思いますが、昭和30年代では尚更でした。
それでもこの頃にこの番組や『全員降下せよ』等の戦記ドラマが出てきたというのには、
ワタクシが思いますに、映画でもテレビでも大いに話題を呼んだ
『人間の條件』での日本軍の描き方に、拒絶反応を持った人が少なからずいたのでしょう。

先に書いたように制作費も当時としては破格で、一本二百五十万円だったと言われます。
昭和38年当時ですから、今で言えば三千万とか五千万近い金額になるでしょうか。
それでも戦争物を本格的に描こうとすれば、足りないくらいだったかと思います。
ですからドンパチものよりも、感情を描いた人間劇が中心となるわけです。
尤も、左翼色が今よりはるかに強かった当時の日本では、
日本軍の活躍など肯定的に描ける情勢ではなかったですし、
しかも、そうしたものを抑えていた当時のこうした番組ですら、批判は多かった。
単純に敗戦の衝撃で戦争描写そのものを認めたがらない人も多かったわけです。

それでもこの番組は、昭和38年10月1日から丸一年続いたわけで、
それなりに人気は高かったかと思われます。
初期には平均視聴率は20%ほどを稼いでおりました。
軍歴ある人々にとっては、なんだかんだ言って青春時代の出来事ですから、
必ずしも日常的ではなかった悲惨な描かれ方ばかりでないものも欲していたのでしょう。
という訳で、この番組では非情な戦場の中での人間愛のようなものを
中心に描いていたわけですが、どうも川内康範によるそうした意図が強すぎたか、
これでもかのヒューマニズム押し売りと捉えられた面も有りました。

ただ、当時の批評を読むと、やはりまだ軍歴ある人々が社会の中心にいたからでしょうが、
今よりも遥かに冷静と言いますか、一方的な論調ではないように感じます。
朝日新聞はどうだったか知りませんがね(笑)。
日本は、先の大戦での敗戦が有史以来初の敗戦で、
しかも大量殺戮されてしまった衝撃が非常に強かったため、
あまりに大東亜戦争に対しての捉え方が一方的に感じます。左右とも。
野末の石の下に眠ったのは友だけではないですし、また、
有史以前からそうした戦いを幾多も経て、今の我々が有るのだという事実も有るわけで、
先の大戦ばかりを捉えて戦争一般を語る人には、ワタクシは非常に強い違和感を覚えます。
そうした微視的、近視眼的な見方を強める事こそ、新たな悲劇を生む元でしょう。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
戦友を是非とも視聴したい!
当時の番組を是非とも見たいです。しかし、フィルムなど、どこにも無いでしょうね❗
2015/08/08(土) 13:54:58 | URL | タケマン
テレビドラマ「戦友」の記憶
当時は小学生でしたし、再放送もビデオもなかった時代ですので、記憶が曖昧なこともありますが、覚えている一話を書いて見ます。
中国人の子供が病気か怪我で危篤状態になります。
父親は日本軍の野戦病院に連れて行こうとしますが、母親が反対します。
父親は野戦病院に子供を連れて行きます。
そこでは、今まさに負傷した兵隊の手術が行なわれようとしていました。
軍医は子供の手術を断わります。
その時、ベッドの上の兵隊が子供を先に手術してくれと言います。
軍医は兵隊の命がかかっているし、足を失うことになると言います。
しかし、兵隊が自分にも子供がいると懇願して、子供の手術が始まります。
そこへ、母親が連れてきた中国軍が野戦病院に攻撃を仕掛けて来ます。
父親が、ここは病院だし、今、子供が手術中だと間に入って攻撃を止めようとしますが、中国軍に撃ち殺されてしまいます。
多勢に無勢でしたが、病院を守る守備隊によって中国軍は撤退します。
手術の後回復した子供を母親に返します。
最後に夕日(当時はモノクロでした)の中を行軍する日本軍と戦友の歌が流れていました。
2015/09/22(火) 09:40:25 | URL | 篠原博志
● タケマンさん
おそらく東映制作のフィルム作品でしょうから、残ってはいると思うんですね。


● 篠原博志さん
これは貴重なご記憶を。
なるほど。たしかにヒューマニズムを打ち出した内容ですね。
きっと創作であろうわりには、いろいろ問題も感じる内容ですが、
現在の中国が描いている日本軍像に比べればはるかにまともかも(笑)。
2015/09/23(水) 21:15:38 | URL | ごいんきょ
ドラマ「戦友」
小学生か中学生の頃TVで見た加藤剛主演ドラマ「戦友」を覚えてます。軍歌「戦友」もこのドラマで覚えた記憶が有ります。右翼でも左翼でも有りませんが子供の頃、涙を流しながら見た記憶が甦り戦友を口ずさみます。ビデオ屋に行っても見当たりません。是非もう一度見たいドラマです。
2016/04/25(月) 14:20:13 | URL | ひろゆき
加藤剛さん主演というのは、おそらくご記憶違いのように思われます。
戦場も平常も、結局は人間の営みの一つですからね。
後から抜き出せば、ドラマになるような部分も有ったのでしょう。
CSで発掘して欲しいです。
2016/04/29(金) 13:08:45 | URL | ごいんきょ
もう一度観たい
はじめまして
「戦友」といえば生井健夫さんの顔が思い浮かびます。
ひとつだけ覚えているのは、日本兵が中国人に何かのお礼で「シンクシンク」と言ったように聞こえたことです。
たぶん謝礼の意味ですから「シェーシェー」が正しかったのかも知れません。
小学校3〜4年頃の懐かしい思い出です。
2016/06/16(木) 21:11:09 | URL | ユウキ信号
はじめまして。
おそらくシェシェと言っていたのが、そう聞こえたのでしょうね。
2016/07/17(日) 19:19:42 | URL | ごいんきょ
出演者について。
主役の軍曹役 河野秋武さんだったと記憶しています。
また、見たい名作ドラマですね。
2017/01/09(月) 13:41:49 | URL | えいたん
この番組は、滝原分隊という隊を描いたもので、主役の班長は生井建夫さんだったようです。

河野さんが出演されたという記録は今のところ見つけられていませんが、
毎回ゲストを出していたようなので、きっと河野さんが活躍する回が有って、
そのご記憶が強いのではないでしょうか。
2017/01/09(月) 18:58:15 | URL | ごいんきょ
OPだけですが
これOPだけですが知人がビデオを持ってますので何度か見た事があります。
冒頭のナレーション「人は軍人と軍隊と軍国主義を混同しがちであるが云々」と言うのが印象的です。
たぶん全話ではないにしても過去に東映チャンネルで放送したのではないでしょうか?
OPに出てくるムーミンパパの高木均、キカイダーの光明寺博士の伊豆肇とか皆若くて。
2017/01/12(木) 16:36:54 | URL | 代表
東映チャンネルで放送したのかな。
見たかったな。
2017/01/15(日) 14:24:58 | URL | ごいんきょ
確認
「戦友」のOPですが知人に確認したところ、あれはLDで出た東映のTVドラマ主題歌集にOPだけ収録されているもので、東映チャンネルで放送されたのでは無いとの事でした。聞くところによると東映でも現在確認された本作のフイルムは1本しか無いそうです。東映のフイルム倉庫は魔窟状態で全く整理が追い付いていないそうなので、もしかしたら残っている可能性もありますが、今後それ程金にならないモノクロ作品をわざわざ探し出す手間をかけるとは思えません。
2017/01/25(水) 08:54:00 | URL | 代表
あ、なるほどね。
それならワタクシもLDを持っているのですが、
これも引っ越しのドタバタでもう十年は再見できていません。
この番組も有ったんだ。早く探さないとな。
2017/01/26(木) 21:22:24 | URL | ごいんきょ
ようつべ
ああ、LDお持ちだったんですね。一応youtubeにUPしてみました。何時消されるか判りませんが。
https://www.youtube.com/watch?v=rW8ZiWSG--U
2017/01/28(土) 17:47:54 | URL | 代表
いやー、ありがとうございます。見たかった。
当時の新聞記事では「アイ・ジョージの歌う戦友」って書いているけど、これは違いますねえ。
アイさんがレコードを出していたから、記者が勝手にそう思って書いちゃったんですね。
新聞記事も盲信は出来ないな。
2017/01/29(日) 07:11:35 | URL | ごいんきょ
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