私的 昭和テレビ大全集
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怪獣王子 (1967)

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ま、元々はターザンですよね。
半裸の青少年が密林の王者という風格で、そこにすむ巨獣を自在に操り、
悪人どもを懲らしめるという構図は。
日本ではジョニー・ワイズミューラーによる映画で一躍有名になった感じで、
それも戦前の話ですから、日本でも古典の部類の英雄です。
それを山川惣治が絵物語として、『少年王者』『ジャングル少年』『少年ケニヤ』等、
主人公を少年に置き換えて展開する路線で、凄まじい人気を誇るという流れで。

山川の作品のうち、『少年ケニヤ』は東映によってテレビ化され、
そこそこの人気となりましたので、ご記憶の方もそれなりにいらっしゃるでしょう。
それが昭和36年で、NET(テレビ朝日)で放映されました。
御本家のターザンの方はと言いますと、やはりNETが触手を伸ばし、
昭和41年に、まず日本で知名度の高いジョニー・ワイズミューラーによる
映画版を90分枠で放送したのを皮切りに、劇場用旧作を22本続けて放送。
更に続け様に、新作のテレビ版の放送へと繋げる戦略を執りました。

この頃のNETは、他に『ダクタリ』『野生の王国』など、野生に取り憑かれておりました(笑)。
でも、これってNETが建前上は教育局だった事が大きくて、
ああして密林ものを流しておけば、自然科学放送とか言い訳がし易いわけです。
ま、ターザンにつきましては、またその番組をやる際に詳しく扱うとしまして、
これ、たしか映画版もテレビ版も、視聴率20%以上を稼いでいた気がします。
今はどうか知りませんが、かつては不変の人気を誇ったターザン。
この少し前にも、劇場用の再編集である『ジャングル・ジム』というのも有り、
密林王者モノは、この頃までは定番設定の一つだったのですね。

一方、フジテレビで初のカラー巨大特撮ものとしてピープロの『マグマ大使』が成功し、
それに味を占めた代理店の東急エージェンシーにいたやり手が、
次はピープロ抜きで、大橋史典という凄腕造形師を頂いて、
アメリカ・ハリウッドも視野に入れた展開をしようと試みたと。
それは、かのシドニー・シェルダンが大橋の造形したゴリラに魅入られ、
一緒に仕事をしたがったという話が、ピープロ社長のうしおそうじにより残されてますが。
その話を聞いてテンパった東急エージェンシーの人間が、
東急の資本力で作れば、ハリウッド相手にも活躍できると踏んだという。

で、恐竜を用いて主人公が巨大化せず戦うものって感じの要望が、
アメリカ側から有ったという事らしいです。
アメリカはウルトラマン相手でも、巨大化に難色を示しましたしね。
この辺はワタクシも頷ける感覚なのですが。
だからワタクシが子供の頃に好きだった怪獣物って、『キャプテンウルトラ』とか
『仮面の忍者赤影』、『光速エスパー』とかなんですよね。
従って、そうやって出てきたターザンの怪獣版である『怪獣王子』も、
ワタクシが好んでもまったく不思議の無いところ。

なんですがね。
なんだかなー、まったく好きではなかったですね、これ(笑)。
怪獣王子は、『少年ケニヤ』に少し筋が似ていて、飛行機の不時着により
家族とはぐれた少年が、その密林で逞しく生き延びて成長していたというものですが、
彼を育ててくれたのが首長竜なんですよね。名前はネッシー(笑)。
彼はこのネッシーの頭に乗っかって無人島の密林を縦横無尽に闊歩する。
まるで犬をなだめるように、「オーラオーラ」と言いながら首をなでるんですよね。
まず、この絵がちょっと説得力無かったというか、
ワタクシ好みとしては、人間自ら怪獣と対峙して欲しいんですよね、絵面として。

それが、子供が巨大怪獣とブーメランなどの原始的な武器だけで戦うって、
どうやって勝たせるんだよという事も有ったんでしょうけどね。
で、巨大怪獣というか、図鑑に載っているような恐竜と、このネッシーが戦う。
じゃあ怪獣王子ことタケルくんは何をするかというと、
この無人島には鳥のような顔をした遊星鳥人というのが来襲してきて、
彼は都合良く、この鳥人相手に等身大の活躍を出来るという次第(笑)。
無人島に恐竜がいるまでは非常にいいんだけど、そこへ宇宙人まで来るという
あまりもの都合が良すぎる設定に、子供ながら付いていけなかった部分が有ります。

冒頭、原始服姿で「オーラ~~~!」とか空に向かって叫ぶのは、
ターザンを知っていれば「真似じゃねえか!」と思ったんでしょうけど(笑)、
その時点ではワタクシはターザンを見ていなかったと思うので、
そこには特に思うものは無かったですけどね。
単純に、なんか変な恰好で奇声を挙げて、格好悪いなと(笑)。
そんなこんなで、まったく興味も持たず、少し大きくなってからの再放送でも
そうした印象は変わらないどころか、むしろ強まりましたが、
朝の再放送は他に見るものも少なかったので、取り敢えず見てました。

するとね、飽きるんですよね、見ていて(苦笑)。
とにかく、やたらと密林で怪獣王子と、大人によるレインジャー部隊とが、
宇宙人を相手に延々と肉弾戦を繰り広げてる。
この場面がとにかくほとんど毎回で、しかも長い(笑)。
筋はまったくと言っていいほど進まず、展開が遅かったですねえ。
ま、昭和30年代なら通じたかもしれませんが、
我々はもう、ウルトラQとかウルトラマンを見てますからね。
円熟してからのドラマのTBSが放ったあれらは、筋運びは手慣れていたから。

そんなわけで目算が外れたこの番組、最初の頃はマグマ大使と同じ
一年間52本という話だったのが、13本で打ち切りという話になって、
件の代理店の人物が、提供のロッテに泣きついて、なんとか26本まで伸ばしてもらったと。
そもそもこの番組、最初の新聞告知では7月3日放送開始と報じられたのに、
内容の手直しのために延期になったとして、10月2日からになった曰く付き。
それと言うのも、ハリウッドを相手にするというので気の大きくなった
件の代理店の人物が、当初数本の撮影を、映画ばりの35mmで撮ったというね。
そうなると、全ての機材の値段も上がって、制作費が異常に跳ね上がるのです。

でまあ、それでとても35mmで続けるのは無理と路線変更したとか、
出だしから他にも、揉め事や不祥事に塗れていた番組だったのでした。
そもそも、『マグマ大使』で一緒に仕事をして成功をくれていたピープロを、
後の番組なのに切り離して考えていたとかいう時点で、どうなんだと思いますが。
結局、金もさんざん使ってしまったからなんでしょうかね、
ピープロに特撮を泣きついてやってもらう事になるわけで、
それでも他のドラマ作りには金を回せなかったから、前述のような、
いつまでーも話が進まない、つまらない、見られないという悪循環になったのでしょう。

少し前に、ワタクシの周りでレインジャー部隊ごっこが流行っていて、
ま、ワタクシが隊長みたいな役だったと書いた際に、
何で見たんだか思い出せないと書いておりましたが、
この番組に出ていたのがレインジャー部隊と言っていたようで、
もしかしたら、そこから命名したのかもしれません。
資材置き場で、材木の間をくぐっていたわけですけど、
それをきっと密林に見立てていたんでしょうかね(苦笑)。
この番組の隊長?は訛っていて、九州弁みたいなのを喋ってました。
真似はしなかったけど(笑)、それはよく覚えてますね。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
オーラー!
私はリアルタイムでなく、ビデオで何回た見て、dailymotionでもupされていたのを見ました。造形は流石に高山良策さんがやっただけあり、なかなか良いですね(大橋さんは確か初期だけ)まぁ物語はいかにもpプロ(一応)らしく、2話で1エピソード完結と言う節約スタイルですね。この主役の子は後に実写版忍者ハットリ君になるんですよね。
2014/10/07(火) 01:35:25 | URL | かむい
2話で完結でしたっけ。
もっとダラダラしていた気がするなあ(笑)。

ハットリくんは前年ですね。
たしか双子の兄弟で、交代で中に入っていたかと。
この番組では、それぞれ主役の王子と、生き別れた弟とを演じておりました。
2014/10/07(火) 07:16:00 | URL | ごいんきょ
「狼少年ケン」も忘れてはいけない所かと
NETとジャングルと言えば、アニメ「狼少年ケン」も忘れてはいけない所かと。
どう見ても少年ターザンとしか思えなかった(半ば公式で「ジャングル・ブック」を原案としていますけど)ですけど(笑)。
テレ朝になってからも川口浩等の「探検隊シリーズ」と、何かとジャングルと縁が深かったですねぇ。
「探検隊シリーズ」は直接には、日本テレビの(やらせ)秘境物からの流れっぽいですけどね。
元々、川口氏は日本テレビで似たような番組やっていましたし。
2014/10/07(火) 11:54:07 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
NET は教育テレビ
 怪獣王子も少年ケニヤも好きだったと思いますが、漫画版ケニヤで読んだ話以外、覚えてません。怪獣王子も漫画があったような気がしますが、少年画報の附録あたりだったでしょうか。漫画では普通の顔なのにテレビでは顔を汚ならしく塗っていて、浮浪児みたいでした。
 ブーメランが欲しかったです。

 それはともかく、いくつかの記事で教育テレビとしての NET について触れてらっしゃいますが、そのうち NET でやっていた正真正銘の教育番組も記事にしていただく日は来るでしょうか。
 私は科学実験の番組が好きでした。同じ白黒でありながら NHK 3チャンネルに比べておそろしく地味で、それがかえって科学者の研究室を覗いているような、つまり子供向けでないクロウトの世界という感じでした。学校の授業時間には見せてもらったことは無く、たまに家でたまたまテレビをつけたらやっていた、という程度しか見ていませんが。土曜の午後が多かったように思いますが、あてにならない記憶です。
2014/10/07(火) 18:21:42 | URL | あぶもんもん
● TXさん
そうです。
NETと密林もの。この親密さは、なかなか盲点で。
密林ものではありませんが、『ジャングル黒べえ」もNETで放送されてました(笑)。
川口浩さんの『ザ・ショック』は、遠からず扱います。


● あぶさん
ブーメランもyく真似しましたが、駄菓子屋で売っているような物では思い通りに飛んでくれなかったです。
NETの教育番組は、まず学校でも見られていなかったでしょうし、
家で見ていたという人も少ないでしょうし、
何よりもワタクシが見たこと無いので、扱う予定は全く無いです。
2014/10/08(水) 06:55:26 | URL | ごいんきょ
民間局に依る学校放送番組の最後の砦(?)となった「わたしたちの近畿」に
民間局に依る学校放送番組の最後の砦(?)として、20世紀末まで放送された「わたしたちの近畿」(当然、大阪のMBS毎日放送製作ですけど)に、いにしえのNET学校放送を伺わせるものがありましたけどね。
ネットでたまに散見されるのを観た限りでも、近畿内の河川、山、名所、工場等の小学4年社会科の題材に沿った風景に合わせて、まるで往年のNHK「新日本紀行」調(つうか「皇室アルバム」調と言うべきか)の淡々とした(悪く言えば味も素っ気も無い)説明調ナレーションが被さるだけという内容で。
既にNHKの教育番組でも視聴者(生徒)を退屈させない様、あれこれ工夫を凝らしたものに変わっていた時代でのそんな番組構成に、異彩すら放っていた様にも思います(笑)。
2014/10/14(火) 18:41:46 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
「わたしたちの~」って、よく使われる言葉でしたよねえ。
教育番組で子供を退屈にさせないように工夫、要らないと思うんですよね。
テレビ番組ならみんな嫌でも見るし。
単にNHKの制作側がいろいろ遊びたかっただけだと思うんですけど。
2014/10/15(水) 07:25:21 | URL | ごいんきょ
主題歌だけはよかったが・・・
「マグマ大使」のあと番組でしたね。期待して見始めたんですが、よかったのは天地さんの主題歌くらいでした。まず、あのネッシー、予算の関係とはいえ悲しかったですね。はじめ確か2頭いましたよね。すぐに宇宙人に片方がやられたと思うんですが、なんで宇宙人があんな小さな無人島にピンポイントでくるのかが納得できませんでした。
 戦う武器がブーメランとか・・・ あれはあれで、魅力はありましたが、敵にぶつかった時も手元に戻ってくるのが納得いきませんでした。そんなわけで、途中で見なくなりました。
2014/10/17(金) 23:14:15 | URL | みのモンタナ
ワタクシは主題歌も、なんか変な歌と思いました(笑)。
おまけに、挿入歌として「怪獣音頭」って表示されるんですよね。
「怪獣」と「音頭」を組み合わせるその感覚に、これもクラクラしました(笑)。
漫画なら問題無いけど、実写でねえ。
ま、オバQ音頭がバカ売れしたので、商売上どうしても目が眩んだのでしょうが。

遊星鳥人の後に、昆虫宇宙人が来るんですよね。
あんな無人島に凄い宇宙人密度(笑)。
2014/10/18(土) 19:50:53 | URL | ごいんきょ
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