私的 昭和テレビ大全集
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犬と麻ちゃん (1969)

該当番組画像募集


阿川弘之による新聞小説が元なんですよね。
ところが、このテレビ版では思い切った脚色がなされ、
主人公の麻ちゃんの親友である、えい子も主要な登場人物となっております。
えい子を演じたのは、中山千夏。まだドラマでは脇役だったのですなあ。
それでも既に『お昼のワイドショー』等で活躍はしていたので、
原作を弄ってまでの大事な役柄を宛がわれたのでしょう。
のみならず、彼女の役柄は番組中でも大事な言葉を吐き、
しかもそれは、中山千夏自身とも被りそうな物言いだったのでした。

まず、麻ちゃんというのは、小説家である野村耕平の家にやって来たお手伝いさん。
犬というのは、野村家に迷い込んできた子犬。
その犬と麻ちゃんが繰り広げるドタバタ劇が基本なのですが、
この番組では特に、麻ちゃんに付いて広島からやって来た親友のえい子も絡みます。
阿川を思い浮かばせる小説家の野村家は、千秋実演じる主人が公言する封建的家風。
妻は八千草薫で、子供は中二の長女、入院中の長男が沖雅也、更に小一の次男という家庭。
という事は、長女というのは阿川佐和子が反映されているのでしょう。

えい子と二人で広島から出てきた麻ちゃんは、まずえい子の就職希望先である
英字新聞社に一緒に立ち寄り、それから二人で野村家へとやって来ます。
この第一話の副題は、「美女・才女登場す」。
んー。どっちがどっちかは知りませんが(笑)、という事は「美女」の方は才女ではなく、
「才女」の方は美女ではないという事も言い表してしまっておりますよね。
ワタクシ、だからこういう表現はあまり好まず、周りにも使った事が有りません。
ネット上では洒落で言うかもしれません。見てないんだから(笑)。

ま、美人と思えない人に「美人ですね~」と言うのも辛いなというのは有りますが(笑)、
それ以上に、そんなものは人間の評価にまったく関係無いだろうというのがね。
口説きたい時は別ですよ(笑)。でも一般時にそんな事を口にするのは好きじゃない。
カスゴミが近年「美人すぎる~~」という表現をよく使うけれども、
あれもなんで女性側が抗議しないのかわからないです。
最初は「美人すぎる市議」だか「海女」でしたっけね。
じゃあ、なにかい。市議や海女は美人じゃない人間ばかりって事かい。
真面目に仕事をしている女性市議や海女さんたちに、なんと無礼な事が出来るものかと。
セクハラ発言だなんだと他人の事は猛烈に扱き下ろす癖に、手前らは書き放題。屑です。

とまた脱線してしまいましたが、この時代にはセクハラなんて概念は無い訳ですが。
まあ中山千夏って結構男好きする顔形だし、和泉雅子も利発そうな顔してるしね。
そういう副題を付けたくなるのは理解できなくも無いです(笑)。
物語としては、守旧派と言うべき野村家と、合理派と呼ぶべき麻ちゃん達との対比も見所。
麻ちゃんは好みの男性に会うとシャックリが出ちゃうんですよね。
なんだか近衛十四郎の素浪人ものみたいな娘ですが(笑)。
第一回の麻雀場面で、阿川弘之本人、吉行淳之介、芦田伸介という麻雀仲間が遊びで出演。

作家には麻雀を好む人物が多く、中には五味康祐のように雀豪作家とまで呼ばれる存在も。
そもそも日本麻雀連盟なる最古の麻雀団体は、菊池寛や久米正雄が作ったのです。
阿川弘之や吉行淳之介が雀豪という話は寡聞にして聞きませんでしたが(笑)、
愛好家である事はつとに有名で、色川武大、藤原審爾、近藤啓太郎、五木寛之等々、
枚挙に暇無い作家達の愛好家ぶりが伝えられてました。
吉行淳之介なんかは漫画家の福地泡介に、よくネタ話を提供する程の「雀豪」(笑)。
また脱線してしまいましたが(苦笑)、かくも作家と麻雀は近しい存在だったという事です。

劇中では他に、遠藤周太だの有村喜和子だのといった作家も登場。
誰を投影したのかはよく判りませんが(笑)、遠藤周太の全集なんか売れっこないと
野村耕平が相手方をからかったり、この辺は創作なんでしょうけどね、きっと(笑)。
当然、麻ちゃんにも投影されたと思わしき人物はいて、麻子ではなく浅子さんだったようです。
本人に会いたいという和泉の希望も有って、山口から上京したご本人と
テレビの麻ちゃんがご対面するという機会が有りました。
会見場所は、浅ちゃんご滞在の阿川弘之邸。

ご本人曰く、綺麗すぎるし、言葉も標準語だし、私はもっと御転婆だったという事で、
実感無い、あんなお手伝いさんなんか今時いないという身も蓋もないご意見(笑)。
言ってみれば、「美人すぎる麻ちゃん」だったわけですな(笑)。
でも当時の写真を見ます限り、ご本人も結構な魅力。
ただ、麻ちゃんも浅ちゃんも理想の男性像は封建亭主で一致して、千秋実も阿川弘之も大喜び(笑)。
千秋会長、阿川名誉会長という全日本亭主関白連盟まで結成という悪ノリぶり。
千秋亡き今、さだまさしあたりを会長にどうでしょう(笑)。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
うわっ,出た!
驚いた! こんなドラマがネタになっている…
和泉雅子の「犬と麻ちゃん」ですね。
つい最近まで原作の単行本を保存していたのですが,あまりに汚くて捨てました。
佐和子さんの話を読む限り父親は相当の頑固者のようですが,
原作はそれほどでもないし,ドラマは
常識の範囲だったような。
原作は麻ちゃんが最後,いとも簡単に酒屋の小僧さんと結婚してしまうのですが,
ドラマはどうだったか忘れました。
主題歌は和泉雅子が歌っていましたが,二人の銀座と同じく調子っ外れ。
メロディだけは覚えています。


2014/10/29(水) 23:01:01 | URL | 元朗
ああ、これは少し知名度が低そうですね。
でも、当ブログでは『1分体操』とか、もっと凄いのを扱っているのですが(笑)。

阿川弘之さん、あの文体を見れば頑固そのものでしょう(笑)。
んま、ああいう年寄りがいてくれないととは思ってますが。

テレビ版はかなり柔らかめに作っていたでしょうね。
ドラマでは新克利さんの設計士、松山省二さんの牛乳屋、渡辺徹という人の魚屋さんなどが麻ちゃんに憧れてたんですけど。
配役としては新さんが本命だと思ってたのですが(笑)。

主題歌レコード持ってますけど、まっっっっったくドラマと関係無い内容ですよね。
当時のドラマ主題歌としては珍しい部類ですけど、おそらく和泉さんが吹き込んだ曲をドラマに流用しただけかと。
ドラマだけのために吹き込む手間を惜しんだのか、
或いはあんまり吹き込みたくなかったのか(笑)。
2014/11/04(火) 00:15:29 | URL | ごいんきょ
懐かしい
昭和44年、和泉雅子全盛期のドラマですね。当時中一でした。
当時取ってた中一時代という雑誌に、ドラマの宣伝が載ってたなあ。ただ、
じっくり見たのは、翌年45年の土曜日の昼間、再放送でやってたので学校から帰ると昼飯食べながらです。土曜は半ドン(懐かしい言葉!)だったから。
舞台が多摩プラーザだったんですよね。当時川崎に住んでて、田園都市沿線は開発が始まったばかりで、自転車で何回か行ったけど、まだまだ田舎だったなあ。今のけっこう立て込んで高級住宅街になった姿はまだなかったですね。
ドラマでは、和泉雅子が好きだったので良かったのでですが、千秋実と松山省二は覚えてます。
最近、チャンネルネコで第一回の放送してて見たら、中山千夏も出てたんですね。さすがに、細かいことは忘れてました。でも、麻ちゃん役の雅子ちゃんが、主人の千秋に「旦那様~」っていうセリフとか、ワンチャンと遊んででるシーンなど、うっすら覚えてます。
あ~、あのころに戻りたい。
2015/09/14(月) 21:28:02 | URL | (ハンドル未記入)
おー。いいですねえ、半ドンの優雅な空気感。
経験した世代のみに通じる感覚ですねえ。

ああ、多摩プラ-ザでしたか。
多摩って、東京23区内の人間には東京って感覚ではなかったですしね(笑)。
金妻以後、そんな印象がかなり変わったのでしょうけど。

NECOで放送したらしいですね。
見逃したのを激しく後悔してます。
2015/09/23(水) 20:42:11 | URL | ごいんきょ
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