私的 昭和テレビ大全集
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男一匹ガキ大将 (1969)

該当番組画像募集


「男一匹、ガキ大将」


この枠の例によって、番組題を呼称して始まる主題歌。
原作の雰囲気とは似ても似つかない番組に変わり果てているが為、
敢えて自らこの番組はこうなのだと告知しなければならない状態なのです
という事はないでしょうが(笑)、不思議とこの枠の番組は全て番組題をまず叫ぶ。
この枠というのは、日本テレビ月曜から土曜の夕方6時35分からの10分間。
一応は6日一週間で話の区切りが付くので、60分一話と捉える事も可能でしょうか。

で、『夕やけ番長』の稿でも書いたけれども、それ以降、この番組、
そして次の『男どアホウ!甲子園』と、当時の大長編連載漫画をテレビ化したもの。
大長編漫画を、いかに60分一話とは言え、わずか2クール26本でテレビ化しようというのは、
あまりに勿体ない形だったろうと思うのですがね。
しかし、今ではテレビ漫画も数年に渡って少しずつ筋を進めるという形も珍しくないですけど、
往時は子供向けは基本的に毎回完結。更にそんな『鉄腕アトム』が4年続いた以外は、
筋物の漫画で二年以上も続いた例は無く、そういう発想には現実味が無かったのでした。

そんなこんなで何れも消化不良のうちに完結となっているのですが、
この漫画では赤姫山までが描かれて、ムリヤリ最終回になったみたいですね。
ワタクシ、後年テレビ神奈川での放送を少し見た事が有るのですが、
たしか赤姫山の話も原作とは違っていて、逮捕を逃れるための立て籠もりではなかった気が。
財界の大立て者、白川一言こと白川宇太郎の秘書・仲代という男が、
ここの部分では非常に大きな役割だったのですが、
テレビでは仲代はおろか白川宇太郎も出てなかったような。

しかし、原作でも非常に重要な登場人物であった財界の大物が、
この番組でも主人公・戸川万吉の最後の敵として登場します。
その名も水戸正江。人呼んで「乗っ取り屋・水戸のおばば」。
証券界で会社乗っ取りの大物として怖れられている水戸のばばあこそ、
原作でもテレビでも、万吉の最大の敵でありました。
テレビのOPではその世界観を更に解り易くして、雷鳴響く猛風の中、
万吉と不敵に笑う水戸のばばあが対峙し、万吉が跳び蹴りを仕掛けるのです(笑)。
でも、そんな描写も格好良く見えるくらいに、水戸のばばあの役柄は立っていた。

そもそも万吉は「ガキ大将」であって、常に喧嘩に明け暮れていた小さな存在でした。
彼が喧嘩をする時は、一の子分のラッパが、ラッパを吹き鳴らす。
後に東京からやって来た、森の石松を置き換えたような、
片目の銀次という男が万吉の強敵となるのですが、
拳を交えるうちに銀次は万吉に惚れ込み、彼が一の子分のような位置に。
そんな万吉は母一人子一人なのですが、テレビの方では、
万吉の親父についてかなり細かい話が冒頭に描かれました。
凄まじい嵐の中、網元の要請で船を救助に行って遭難したという、原作とは違った世界観。

何よりも違うのは、テレビの万吉は離島とは言え、東京人なのです!
原作では関西弁が基本言語で、一人称も「ワイ」だったのが、
テレビでは共通語を話し、「俺」と宣う。こんなの万吉じゃない(苦笑)。
と言うかこのテレビ版、主な登場人物とか所々漫画版からの話も無い訳では無いものの、
根本的にはまったく別個の作品と考えるべきものなのでした。
なるほど。やはり冒頭でわざわざ題名を自分で叫ばなければ、
同じ漫画だとは誰も思わないと、作り手もきっと思っていたのだ(笑)。

テレビは所詮そんな存在でしたが、漫画の方は凄かった。途中までは(笑)。
時あたかも70年安保で若者が最後の喧騒に包まれていた頃。
そうした時代の空気感をも孕んで、若者たちから一躍絶大なる支持を受け、
まだ弱小だった週刊少年ジャンプを、一気に人気雑誌に押し上げたのでした。
ワタクシがまだ子供だった当時、父親の同僚の家に遊びに行った際、
そこの姉弟は共に受験勉強に勤しんでおり、まったくワタクシの相手をしませんでした。
不憫に思ったのか、姉の方が一冊の漫画をワタクシに与えたのですが、
それがワタクシとこの漫画の初めての出会いでした。

その時はまだまったく面白さが解りませんでしたが、もう少し大きくなってから、
集英社漫画文庫発刊の際に文庫化されたのを読み始めたら、
あまりに面白くて、当時はかなりハマってしまいました。
やはり興味を持った友人が貸してくれと言うので貸したらば、
ソイツもハマってしまい、既に完結していたコミックスを一気買い。
文庫の方は月二冊ずつの発刊だったため、ワタクシは追い抜かれてしまったのです(笑)。
既に先を知っていて、場面場面を思わせぶりに再現するソイツに悩まされながらも、
我慢して毎月の発刊を楽しみにしていたなあ。だから最後には唖然としましたが(苦笑)。

あの菅直人もこの漫画に影響されたようで、昔は眼鏡を掛けておりましたから、
ドクター佐々木と言っていたのか、言われていたのかしたようです。
筋は段々目茶苦茶になったけど、登場人物はみんな物凄く魅力的だった。
乗っ取り屋・水戸のばばあ、日本中の乞食の総元締め・カスミの御大将、
海雲寺の和尚、菊村大助、土佐源といった日本中の番長たち。
万吉の勝負は大きく二通りで、一つはガキ大将としての日本中の番長制覇。
もう一方は男一匹として相場での経済勝負、大人の喧嘩。
本当に血湧き、肉躍るように貪り読んだものです。

でも、そんな「万吉一家28人衆」というのを思いついた時、
作者の本宮ひろ志は、これで最低28週間は話に困らないと嬉しくなったという(苦笑)。
そのくらい、毎週毎週切羽詰まった中での話作りだったのですね。
或る時、街中でこの先どうなるのか話しているのを聞いた本宮、
「俺がわからないものがお前にわかるわけないだろう」と思ったとか(苦笑)。
そんな行き当たりばったりの勢いが、良い方に出ているうちは良かったのでしょうが。
やがて話に行き詰まり、本宮はなんと、主人公の万吉を殺して「終」とし、
逃亡してしまったのでした(笑)。
でも編集者の執念というのは凄いもので、その「終」という字と、
万吉の腹を貫通した竹槍の、突き出た部分を修正し(笑)、
本宮を探し出して説得し、きちんとした話に持って行かせたのでした。

ワタクシは出来上がったものから先に読んでいたのですが、
まったく違和感を感じず読み進めていたので、後から話を知って驚きましたが。
本当は、そうして万吉が日本中の悪たれどもを一つにまとめたところで、
本宮は今度こそ本当に最終回としたかったのですね。
ところが、あまりに人気が有るものだから編集部がやめさせてくれず、
「私は日本中の不良を制覇した万吉が大人の世界で勝負するのを見たい」とか言われて、
続けてみたはいいものの、大富豪たる白川一言や水戸のばばあと五分になる術を、
成熟した昭和40年代の日本では、既に思いつかなかったのでしょう。
劇中でも、あれほど野望に燃えていた万吉の言葉が段々と現実的になり、
作者の苦悩が、万吉の苦悩としてそのまま絞り出されているようです。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
元日決戦の謎
このアニメ、ひどかったですね。絵としては良かったのかもしれませんが、水戸のおばばとのケンカ対決はないでしょう。単なる老人いじめじゃないですか。
 ごいんきょさんと同じく、漫画は熱くハマりましたね。特に11巻あたりの堀田との元日対決までのくだりはよかったなあ。ドクター佐々木により、普段不良どもにいたぶられていたまじめな学生が10万人集められて逆転するんですよね。でもよく考えたら、いくら腹をたてていたとしても、大晦日から元日にかけて、まじめな中学生が10万人も富士の裾野に集まれるわけないでしょうに。1970年代ですから、そのころの中3は皆、「紅白歌合戦」をみて「ゆく年くる年」を見ながら寝てますよ。だいたい親が許しません。
2014/10/26(日) 03:36:16 | URL | みのモンタナ
いや、万吉は跳び上がっておばばの所へ一気に行っただけで、
その後は肩を揉んで、おばばもニッコリ万吉を振り返っているのです(笑)。
自分の都合の良い形に補正して考えればいいのですよ。

10万人結集なんて、今の日本で考えたらたしかに夢物語ですよね。
でも、当時の空気感はあれを読ませたのです。

70年安保騒乱も、日本の各所で小競り合いが有ったのですね。
ワタクシがまだ子供だったこの漫画の頃、少し遠出した帰り道、
お兄さんたち数十人と機動隊が睨み合い?しているど真ん中に遭遇してしまいました。
何をやっているのかまったく解らず、でもそのうちに殴り合いになりそうな感じはなんとなく有って、
不思議に思いながらど真ん中を通っていたら、
両者とも子供がのんびり歩いてるもので、気合いが削がれたのか
或いは最初からやり合う気は無かったのか、
半笑いでジッとしておりました。
自分が通り過ぎた後どうなるのか、巻き添え食ったりしないか気にしながら歩きましたが、
少なくともワタクシの視界に入っている間は睨み合っているだけでした。

ワタクシが東京のど田舎で実地で遭遇したくらいですから、
こんな事、日本中のアチコチで有ったでしょうし、実際にやり合った例も多いでしょう。

日本中の若者がそうした空気に包まれていたという事を実感していないと、
切り取ってあの漫画を読むとギャグ漫画と捉えてしまう人も今ではいそうですね。
2014/10/26(日) 21:30:59 | URL | ごいんきょ
主題歌
 性懲りも無く『つなぎ歌』の思い出ですが、この主題歌に『同期の桜』を続けた人は私(と当時の仲間)以外にもいらっしゃるのではないでしょうか。
2014/10/27(月) 14:14:36 | URL | あぶもんもん
熱くなれた時代
ごいんきょさんの書かれたとおりなのでしょう。今、みたら???でも、あの時代が熱く読ませたんですね。自分が少年院なんかから遠い位置にいたにも関わらず、万吉が特少にいったエピソードなんか相当はまりました。「あしたのジョー」なんかも、少年院ボクシング大会のあたり、相当なもんでしたよね。で、いつから自分的に拒否するようになったかなー。「ろくでなしブルース」なんてまったくうけつけませんも。金八先生の「腐ったミカン編」もきらいでした。単に自分が大人になっただけとは思いたくないのですが。すいません。アニメ「男一匹ガキ大将」からはそうとう離れてしまいました。
2014/10/27(月) 22:10:22 | URL | みのモンタナ
もしかするってえと
この作品は栄えあるジャンプアニメの第1作目だったのではなかろうかな

万一これより古いものが存在したらレスをばよろしくとしつつ俺っちも記憶が曖昧で違う作品だとも思っていた頃もあったっけかな
2014/11/01(土) 14:02:07 | URL | 熱血王 ガッツィンガー
● あぶさん
いやー、いないと思うなあ(笑)。


● みのモンタナさん
熱血の時代だったんですよね。
熱血なんて完全に昭和語ですもんね(笑)。


● ガッツさん
あれ。そうでしたっけ。
『ハレンチ学園』よりも早いんですね。
『イサム』の頃までは、ジャンプ作品のテレビ化なんて選び抜かれたエリート作品だけだったのになあ。
2014/11/03(月) 08:57:58 | URL | ごいんきょ
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