私的 昭和テレビ大全集
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ハリスの旋風 (1966)

ハリスの旋風(1966)
1960年代から70年代前半あたりまで、製菓会社はメディアミックスな
コマーシャル展開を、わりと精力的にやっていました。
漫画雑誌とテレビとを縦横に使った広告展開。
中でも、「フーセンガム」で独自路線を行ったカネボウハリスと、
「ガムとチョコレートでお馴染みの」ロッテは、真っ向から張りあってました。
共通するのは、どちらも『外資』系だという事ですか。
ハリスはその昔、名犬リンチンチンというドラマを、『ハリス少年と
名犬リンチンチン』というタイトルにして広告効果を実感したんでしょう。
当時全盛の週刊少年マガジン誌上で、『ハリス無段』という柔道漫画を連載。

それは梶原一騎原作のスーパー柔道もので、
絵は、後に竜の子プロを興した吉田竜夫でした。
人気が出ればテレビ化する計画もあったのかもしれませんが、
あまり長期連載にはならず、次に出たのがこの『ハリスの旋風』でした。
旋風と書いて「かぜ」と読む。まるで演歌のタイトルですね。
女と書いて「ひと」と読む、みたいな。はーるばる来たぜ、函館へ~♪
漫画中で、アニメ化の日は?というクイズが、国松が番長を破った時に
自分で作った新聞で出されてました。
正解は、5月5日のこどもの日。なんとまあ、ピッタリの日であることよ。

これは本当に好きな漫画でしたね。ちばてつや作品でも一番好きです。
原作漫画は特にいいんですよね。1960年代までの日本の味わいが出ていて。
木造住宅のあったかっみというか、長屋がそこかしこに見られた時代。
不良だって、或る意味純粋なだけだったしね。
今みたく、人を傷つける事それ自体を楽しむなんて奴、まずいない。
少年漫画は殺伐としてなかったよなあ。
主人公・石田国松は、チビではあるものの類い希なるスポーツ万能。
風来坊として暴れていたのをハリス学園の園長に拾われ、
野球部に入部するや大活躍。続けて剣道部、拳闘部、サッカー部で、
ケンカを交えながら(笑)、それぞれ大活躍をしていきます。
新聞部、バレエ部などでも異色の活躍をしましたね(笑)。
このうち、剣道部での活躍は特に重要で、番長こと福本、盲剣士の柳さんなど、
重要なキャラクターもこの剣道編で登場しました。
そして、この時のノリが後の『おれは鉄平』へ繋がっていきます。

番長。身長が6mはあるんじゃないかという凄い奴でしたね(笑)。
あれで剣道って言ってもサ…(苦笑)。
番長との決闘シーンは、この番組のOP最後でも描写されますね。
♪ ハリスの旋風~ と繰り返され、国松がアップになっていくOPラスト。
佐々木。青い顔。緑黄色野菜食えよ、みたいな(笑)。
サハーラ東郷。黒人混血。声がカッコよかったね。ジェッターの市川治。
声が良かったと言えば、この作品は声優がみんなハマってました。
初期のアニメって、どうも声優の力が有りすぎて浮いた感じというか、
全員がぴったりだなーという作品が少なく感じましたけど、
これはレギュラー陣も全員がハマってましたね。
大山のぶ代のベストは、この石田国松だと思ってます。
弟のアー坊。すんごいカワイイ声で好きでした。
見ているこちらも、人様からはカワイイカワイイ言われてる頃でしたが(笑)、
そんな子供でもああいうカワイイ声をカワイイと思うのですな。

父ちゃん。屋台のラーメン屋。当時は夜泣きそば、たまに来てました。
♪ ドレミーレド ドレミレドレ~ のチャルメラが聞こえると
即どんぶりを持って飛び出し、呼び止めて器に作ってもらう。
それで家に持って帰ってゆっくり食べると。
もちろん、その場で食べる事も可能ですけどね。
おチャラも好きだったな。「国松くん!」。
岩波先生。実は剣道の達人。みなが怖れる鬼の岩波も、
早弁居眠り遅刻喧嘩の国松にかかって、何度ズッコケさせられたか。
バケツ持って廊下に立ってろという罰は、この漫画が発祥?
園長先生。和服でカイゼルひげ。さすがの国松も、園長の睨みには逆らえない。
そしてなんと言ってもメガネ。「メガネ、メガネ」とメガネを探すギャグは、
後に『ひみつのアッコちゃん』で、チカちゃんというキャラクターが踏襲しました。
ひ弱ではあっても義に厚く、そのためにいびられたりもするのを国松が助ける。
みんなみんな、活き活きした魅力あるキャラクターで、声も良かった。

この素晴らしい作品世界は、当然の大人気だったと思います。
ほとんどSFアニメしか作られない時代に、画期的な70回もの長期放送され、
終了後も幾度も再放送されてその度に人気を獲得しました。
1968年度の最高視聴率ランク、アニメ第1位は驚くなかれ、
日本テレビに舞台を移して再放送されていたこの作品で、
2/19に28.9%もの高視聴率を記録しました。(ビデオリサーチ)
この人気ぶりを元の放送局であるフジテレビが見逃さず、
1971年に『国松さまのお通りだい』としてカラーリメイクされます。
こちらは既に当ブログで記事にしましたが、そこでも書いたように、
リメイク版としては最高とも言える完成度でした。

ぴったりハマっていて大好きだった声優陣はほとんどそのまま受け継がれ、
更には絵や音などのテクニック面も時代経過なりに進歩しており、
伝統と革新があれほど調和していた作品も無いと思います。
果たしてこのリメイク版の方も、1972年3月8日に26.2%を記録し、
1972年度アニメ年間第2位を記録しました。
これほどの人気を誇った理由は、石田国松というキャラクターが、
親から見ても楽しい人物だったからでしょう。ウチの親父も国松が大好きで、
漫画の中で唯一これだけは一緒に見ていた記憶があります。
昔の親は、頭の良さより何より、まず元気明朗な子供を求めていたんでしょう。
ちなみに、この時の第1位は、既に怪物だった『サザエさん』でした(苦笑)。

アニメの方は大人気を受けて、原作以外のオリジナル話が制作されましたが、
原作の方は非常にあっけなく終了したのが残念です。
おそらく、カネボウハリスとの契約の問題だったのでしょう。
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
国松くんのリフティング
学校の大掃除の日に、職員室の体育の先生の机を掃除してあげようと(笑)行ってみると、机の上に『ハリスの旋風』がズラリと並んでいました。
掃除のお礼に全巻貸してもらい、夢中で読みました。私が唯一読んだ少年漫画です。
石田国松くんがサッカー部の子の前で、ロナウジーニョもびっくり(笑)のリフティングをする絵を今でも覚えています。
2007/01/28(日) 21:37:17 | URL | モデラート
なぜコメントが無いのか(苦笑)
この番組、半端じゃなく人気あったんですけどねえ。
まさかモデラートさんが一番乗りとは。
それも二年近くかかって(苦笑)。

原作は本当に好きでした。
ハリスとの契約の問題なんだろうけど、
あんな早く終わっちゃったのはとても残念です。
2007/01/29(月) 01:16:11 | URL | ごいんきょ
数年差とはいえ
ごいんきょさん。私の場合、「国松さまのお通りだい」は知ってるんですけど、こちらは知らないんですよ。そこが1968年生まれってことで。旧オバQや旧ゲゲゲの鬼太郎は見たことあるんですけどね。
2007/01/29(月) 15:26:40 | URL | かじか
白黒画面
そうですか。
白黒番組を知っているギリギリ最後の世代でしょうね。
きっと再放送だろうとは思いますが。
2007/01/30(火) 06:23:28 | URL | ごいんきょ
ソノシート
我が家にはハリスの旋風のソノシート(赤いぺらぺらのレコード)がありました。
最初”はっりっすぅーのかっぜーっ”というフレーズから始まって、歌だけでなくいろんなセリフとかが入っていたと記憶しています。

ちなみに、私はいつも国松の歌を
 ドーンガドーンガドンガラガッタ
 ドーンガドーンガドンガラガッタ
と歌っていましたが、
ある時期友人に、
 ドーンガァドンガラガッタ
 ドーンガァドンガラガッタ
だ、と言われました。その際には自信を持って、俺のが正しい!と言ったのですが
後で確認したところ、確かに、国松様のお通りだい!では友人が言ったように歌っていました。

ハリスの旋風の時には、私が歌っていたようなフレーズだったのではないかと推測しているんですが、ごいんきょご記憶ないですか?
もしかすると、単なる私の記憶ミスかも知れませんけど。
2007/05/08(火) 06:19:05 | URL | わんぱくフリッパー
 ドーンガドーンガドンガラガッタ
 ドーンガドーンガドンガラガッタ
は、カラーリメイクの国松さまのお通りだいですね。
ちなみに、そちらも記事有ります。
 ドーンガァドンガラガッタ
 ドーンガァドンガラガッタ
がハリスの旋風ですね。
ワタクシはどちらも好きでしたので、混同はしなかったですね。
2007/05/09(水) 01:01:38 | URL | ごいんきょ
逆でしたか!!
おや、私の記憶は逆だったのですか!

うーん、ためになるブログ。
2007/05/09(水) 06:16:27 | URL | わんぱくフリッパー
この主題歌に関しては、テレビ探偵団だかでも誤認していた芸能人が出ました。
2007/05/10(木) 06:49:40 | URL | ごいんきょ
国松とよばれてました
ハリスの旋風があって、当時小学4年生だったと思いますが、私の姓がたまたま石田だったので、国松とよばれてました。それから5年生の文化祭の時にクラスで確か「裸の王様」みたいな劇をやることになってその主題歌を考えて来なさいと先生が皆に言って、でも誰も考えてこなかったので、小生が突然替え歌を作詞して「王様さまのお通りだぃ~」と歌って見せて即採用されたのを覚えていますが、文化祭の本番がどうなったかはまるで記憶にありません。あの替え歌を本当に歌ったんだったっけ?
2008/12/30(火) 19:15:27 | URL | 心は少年
あ。この時代に石田さんならワタクシも国松と呼んだでしょうね(笑)。
意味無く「おーい」と呼ばれた中村くんとか(笑)。
王様のお通りだい、語呂が合いづらいですね(苦笑)。
2008/12/31(水) 13:26:02 | URL | ごいんきょ
「ハリスの風」から「あしたのジョー」へ
「ハリスの風」の成功が「あしたのジョー」につながりました。
「あしたのジョー」は力石徹の葬式が現実に行われていました。
2012/02/01(水) 18:02:55 | URL | 永山修一
ちば先生は当時、マガジンに連載を持ち続けていたので、
直接的には関係ないでしょうけどね。
ただ、原作ハリスの旋風ではボクシング部でも活躍したので、
それが何らかの切っ掛けになったのかとは思います。
アニメ版では、野球部と剣道部は覚えてますけど、ボクシング部は有ったかな。
印象薄いです。
2012/02/02(木) 06:36:35 | URL | ごいんきょ
VS番長
OPはかなりパースにこだわった作りでしたね。
この頃のマンガで描かれる学帽って上の部分がギザギザでサンバイザーのように見えましたw

番長との対決で国松くんが番長のスネにしがみついてるシーンがありますが、どんだけでかいんだよw

白髪染めのポスターになってたのももう一昔前ですね。
2012/02/08(水) 01:24:19 | URL | じん
OPだけは割と凝ってましたよね(笑)。
そうだ。往時のケンカ漫画に於ける学帽(笑)。
ツバがささくれてたりね。元祖はなんだろう。
宮下あきらさんの頃まで踏襲されました。
白髪染めのポスターに国松出てたんですか?
2012/03/22(木) 04:51:05 | URL | ごいんきょ
拳闘部
アニメ版でも拳闘部の話はありました。
印象的だったのはリメイクの『国松さまのお通りだい』のほうで、拳闘部主将の肌が後の『宇宙戦艦ヤマト』のガミラス人のように青く塗られていた記憶があります。
2012/03/22(木) 19:39:53 | URL | esme
カラー版の方はワタクシもよく覚えてるんですがね。
そうそう。緑黄色野菜摂らにゃだちかんぞって感じね(笑)。
2012/03/23(金) 03:52:24 | URL | ごいんきょ
実は重要キャラ
「そろそろ国松くんの髪にもチラホラと・・」
とかいうタイトルで駅にはられてましたw

オチャラとともに国松君と行動を共にするメガネ君、後の色々なマンガでもよく登場するキャラですねw
実は、このメガネ君、読者あるいは視聴者の媒介キャラとしての役割をもってるそうで、見る側はこのメガネ君の視点で物語を追うようになるそうです。
2012/03/24(土) 00:52:13 | URL | じん
白髪姿の国松…
本当に、やっちゃいかん事をやってくれますなあ。
ちばさんも、読者の夢ってもんを少し考えて、ダメ出しして欲しかった。

メガネくんはそうですね。
「メガネ、メガネ」とメガネを探すのも、彼がやり始めたんじゃないでしょうか。
2012/03/25(日) 08:38:38 | URL | ごいんきょ
無意識にハリスの旋風の主題歌が口から出てきて無伴奏完奏、検索してみると白黒の動画が上げられていて感激♪昭和四十年代懐かしすぎる!
無意識にハリスの旋風の主題歌が口から出てきて無伴奏完奏、検索してみると白黒の動画が上げられていて感激♪
ボクシング部じゃなくって拳闘部なんですよね。
当時、進学した高校では部活動は体育部の中にバスケットじゃなく籠球班、バレーボール部じゃなく排球班、テニス部じゃなく庭球班、サッカー部じゃなくサ式蹴球班、ラグビー部じゃなくラ式蹴球班、と日本語読みの言い方でした!
2014/01/24(金) 20:58:22 | URL | 豪太
サ式ラ式ってのは、ワタクシは初めて知りました。
そこは徹底して、ラグビーは抱球とか新しい言葉を作って欲しかったですね(笑)。
2014/01/26(日) 03:03:48 | URL | ごいんきょ
ハリスの旋風の感想
私も子供の時、よく見ていました。(再放送を含めて)今でも曲のフレーズが出てきます。印象深いアニメだったな。それに比べて、今のアニメはしっかりした考えがなくただ作っている感じ。面白くない。(技術的には進歩しているけど。)こんなんでいいのでしょうかね?
2015/01/22(木) 16:54:22 | URL | 柏のけんさん
一時、技術もかなり上がりましたが、
今はまたお金が無くて、紙芝居みたいなのに戻っているみたいですよ。
もう国松みたいな男が出てきても通じないだろうなあ。
2015/01/25(日) 06:57:49 | URL | ごいんきょ
今年になってちば漫画に目覚めたアラサー女子です
あの時代に憧れて、親に話をせがんでます
最近はようやく昔語りをしてくれるようになった親です。

それにしても、国松かわいすぎる!
育てたい!

アニメはオリジナル映像の存在しない回もあるそうですが、保存と発掘、口承、次世代にもしていきたいですね。
2015/07/25(土) 15:32:01 | URL | 名無し
へー。切っ掛けはなんなんでしょう?
ハリスの旋風に関しては、全話DVD化されてます。
ただ音声が無い回は有りますが。
2015/07/26(日) 07:28:53 | URL | ごいんきょ
大山のぶ代のNo.1?
ホントですねー。 あまりにも同感できてなんかうれしい。

結構な記事を拝見したかと思っていましたが、「ハリスの旋風」は見落としていたようでした。
ごいんきょがいかに好きだったのかが、記事からよく伝わってきますね。
ぼくも好きでしたが、年齢的に「国松さまのお通りだい」の方が記憶に残ってます。
マンガは大好きでした。今、1巻を思い返してみて、
最初の本屋の情景や、屋根に石を乗せた国松の家や、
遠足のおやつ代に間違えて1000円(だっけ?)渡してしまったきれいなおかあさんや、
ストーリー以外でもいろいろ思い出されます。
そうそう、ハリス学園に編入して、もらった教科書を開いて言ったセリフ、
「インクのにおいがぷんぷんすらあ〜。」(←ちょっと違うかも)がなぜか印象に残っています。
後のマンガ家が影響を受けたマンガ家として、よく氏を挙げていますが、
絵のうまさはもとより、コマ割り、構成、セリフ回しのうまさに魅了されたのでしょうか。

懇談社コミックの第1弾で、奥付にそう記してありました。
2015/07/31(金) 15:00:37 | URL | naokiman
ま、好きだった事が伝わると言うより、
まだブログを書き始めて間が無い頃で、
その場の自分のノリだけで書いていただけでして。
非常に稚拙な頃で、読み返すのが辛い時期です(苦笑)。
もう少し経ってくると、毎回毎回、コイツおもしれえなあ!と笑いながら読めるのですが(笑)。
2015/08/02(日) 18:22:21 | URL | ごいんきょ
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