私的 昭和テレビ大全集
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変身忍者嵐 (1972)

該当番組画像募集


昭和46年は子供向け実写テレビ映画にとって特筆すべき年で、
『スペクトルマン』『帰ってきたウルトラマン』『仮面ライダー』と、
ピープロ、円谷プロ、東映という子供番組三巨頭が、
揃って代表作と呼ぶべき子供向け変身特撮番組を放映開始。
どれもが一つでも空前の人気を呼べる作品だったものが、
曜日や時間帯、チャンネルを替えて楽しめた相乗効果により、
昭和テレビ史上、いや、世界テレビ史上随一と言って過言ではないほどの、
空前絶後、正に嵐のような変身もの流行現象を巻き起こしたのでした。

明けた昭和47年は、そうした現象に便乗した動きが有象無象も合わせて巻き起こり、
前年をも超える狂乱ぶりとなり、玉石混淆、百鬼夜行。
そんな最中に放送されたのが、この東映による『変身忍者嵐』でした。
簡単に言えば、現代の変身物では代わり映えしなくなったため、
時代劇に活路を見出そうとしたのでしょう。
面白い事にと言いますか、もしかすると偶然ではないのかもしれませんが、
ピープロの方も時を同じくして、『怪傑ライオン丸』(既述)を制作。
こちらは金曜、あちらは土曜と分かれてはいましたが、
ほぼ同時期に変身時代劇が流される事となったのであります。

しかし、『ライオン丸』の名を知る人は一般人でも多いでしょうし、
当時の人気も実際に高いものが有りましたが、こちら『嵐』となると、
およそヲタク界隈の連中以外では名前を知る人は激減するでしょうし、
当時の人気も今ひとつだったのだろうと思います。
その心は、放送時間が金曜夜7時、真裏がかの円谷による『ウルトラマンA』だった。
無謀と言えばあまりに無謀な試みとも言えますが、毎日放送・NET側とすれば、
それこそ社会現象となる人気を呼ぶ『仮面ライダー』の勢いで、
円谷プロのウルトラマンと言えどもなんとかなるのではないかと践んだのでしょう。

これがもう少し後ならともかく、数年の飢餓状態を経てようやく復活した
ウルトラ怪獣ものは、まだ子供達は完全に飽きてはいなかった。
まだまだ威光華やかなりし円谷怪獣ものと、新規時代劇では、自ずから勝敗は見えたものです。
それでも、ほぼ一年間放送しているのですから、毎日側もよく我慢した(笑)。
それに、この頃の金曜7時って、そんなに強力な番組が裏に無かったのですね。
ワタクシ自身も、いまテレビ欄を見返してみて、何を見ていたかが判然としない。
『ウルトラマンA』は最初のウチは見てましたが、わりとすぐに見なくなったし、
『アイちゃんが行く!』は見てなかったし、『ローラーゲーム』はたまにしか見なかった。
日テレのロイ・ジェームスによるボーリング番組でも見てたのかな?

てなわけで、この『嵐』もまったく見ておりませんでした。
ちょこちょこと回し見くらいはしましたが、一話を通してみた記憶は無いです。
そろそろ子供番組から離れ始めた時分でしたし、次々と雨後の筍の如く出てくる
この手の変身番組に食傷気味となったのが、そんな気分に輪を掛けました。
で、気乗りしないながら他にいい番組も無いので『A』にチャンネルだけ合わせてた頃、
周りのガキ連中たちにより、俄にこんな噂話で持ちきりになりました。
「今日、月ノ輪の正体がわかる」
聞いてみると、『変身忍者嵐』に出てくる謎の助っ人で、
その者が先週の放送で正体を明かしかけて終わっていたらしいのですね。

おお、それは見ておかなければと、まんまと制作側の術中にハマったワタクシ(笑)。
正味、月ノ輪なる助っ人はテコ入れで登場したのでしょうし、
それが正体を明かすだなんだも、子供達に話題を作ってAから視聴者を奪おう
という露骨な戦術である事はミエミエで、それは子供ながらに薄々感じながらも、
悲しいかなガキの身としましては、ついつい安易な好奇心に負けてしまったのでした(笑)。
で、月ノ輪の正体が見られると些か緊張の面持ちでOPが終わった画面を見ておりますと、
冒頭で変梃な仮面のそれらしき者が、刀をクルクル回して変身を解いているっぽい。
そして変身が解かれたのですが…

正体は、主人公ハヤテの兄さんという事だったのですね。
それも、いきなり登場した(笑)。
既に子供番組から離れつつあったワタクシ、これは「は?」となりました。
「だから… なに?」 (笑)
嵐には一緒に旅している子供とか女の子とかいましたけど、
その子たちが変身していたとかなら驚きますけど(笑)、
それまで出てなかった(であろう)兄さんが月ノ輪の正体として、何?、と。

更にこの後なんと、月ノ輪と嵐は突き落とされた溶岩の中で、
なんと合体して更なる強力な新生・嵐となるという、殆どやっつけの設定で強化、
同時に冗漫登場人物の排除が為されたのであります(笑)。
正直な所、どうあがいても『A』の牙城を崩せないという事で、
思い切り無理矢理なテコ入れを続けているうちに、感覚が麻痺してきたのでしょう。
もう少し説得力の有る強化も考えれば出来たはずですけど、
そんな気力も無くなっていたんだろうなあ(苦笑)。
末期には、やや戯けた嵐の仲間・イタチとして潮健児も参加。
数年前の『河童の三平』で、イタチ男として戯け役をやっていた事を踏まえてでしょう。
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この記事へ寄せられたコメント
とぉりゃあ
 私もまったく見ていなかったので友人から聞いた知識しか持っていません。主題歌も最後の「変身忍者、嵐、見参!」だけは聞きかじりで知っていました。
 時代劇に妖怪はまだ合うとしても、さらに悪魔が出て円盤が出るという盛り沢山の内容だったようですね。納谷悟朗と天本英世は引っ張り蛸でしたね。
 仮面ライダーの「とぅ!」があまりに流行っていたため、向こうを張って「とぉりゃあ」と言っているんだと聞いたときは、面白いと思いました。
2014/11/13(木) 01:18:02 | URL | あぶもんもん
なんだろう。
たしかに「とぉ」だと近代的で、
「とおりゃあ」だと時代的な感じがする(笑)。
2014/11/13(木) 22:39:42 | URL | ごいんきょ
どうせなら鞍馬天狗をやれば良かったのかも(笑)
どうせ時代劇物ヒーローをやろうと言うなら、覆面ヒーローの源流(つうか元ネタとも)である鞍馬天狗をやれば良かったのかも(笑)。
只、戦前〜戦後と時代も配給先も乗り越え続いた映画鞍馬天狗シリーズ終了の原因となったのは、主演・アラカンさんと原作者・大佛次郎との確執なんですけど、その両者ともまだご健在でしたからねえ。

なんでもアラカンさん自身で造形したとされる鞍馬天狗像(覆面姿の怪剣士という出立ちからして映画化の際に自身で造形した事をアラカンさん自ら「小説の挿し絵やおまへん。映画の方が先や」という言葉で仰っている)に、原作者・大佛次郎氏側の不満が爆発したという事ですけど、「要は鞍馬天狗が欲しかった東宝に大佛さん乗せられたんやと思います。」とはアラカンさんの弁です(この件は竹中労氏のアラカンさんへのインタビューを基にした本に詳しい。)けど閑話休題。

視聴率的には非常に苦戦し、東映サイドと毎日放送サイドで確執まで起きたのも後の書物等で窺えるこの作品ですけど、とにもかくにもこの作品と同日スタートのウルトラマンAの視聴率20%割れを招き、文字通り「エースキラー」としての最低限の役目は果たしている(?)として、放送が継続されたって感じにもみえなくも無いですね(笑)。
これ以降続くTBSウルトラシリーズとMBS製作子供番組との消耗戦(潰し合いとも)の間隙を縫ったかの様に、既に後ろの7:30枠(マチャアキバラエティ枠等)と8:00枠(BI砲プロレス枠→太陽にほえろ!)が強かった日本テレビが、「物まねスターに挑戦!」で浮上する事になりますけど、MBS・NETサイドのこの時間枠での子供番組に賭ける情熱が、後年のドラえもん一人勝ちを生んだ(?)とも。
MBS(とMBSを引き取ったTBS)サイドや、日テレサイドからの色んな意味合いも込めた歯軋りが聞こえてきそうな(例えば何故か日テレ社史で「1973年・アニメドラえもん放送開始」と太字で紹介していたり(笑))話ですけど。
2014/11/15(土) 10:30:03 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
ちょうど1年前には伝説の(?)ぱあてえマエタケが
たった9回で打ち切りの憂き目に遭った枠でした その後もウルトラマンの後塵を拝し続けてウルトラマンシリーズ終了→TBS系列に移行したらしたでNETアニメに押され…NET系時代のエースをねらえやTBS系移行後の第2期仮面ライダーシリーズがあったとはいえMBSにとっては魔の時間帯だったようで…
2014/11/16(日) 00:42:14 | URL | 鉄ドン
● TXさん
『A』も『嵐』も、本文で書いたような裏番組相手に、少し情けない結果でした。
まして日テレで『スターに挑戦』が始まったら、
ワタクシは一も二も無くそちらに流れました。
大体、毎年主役を替えながら続けるという方式がおかしいと思いますけどね。
いい番組さえ持ってくれば勝てる枠だったんですよ、ここ。


● 鉄ドンさん
されも知らない『ぱあてえマエタケだ』もスレが有るここなのですが(笑)。
2014/11/17(月) 22:18:18 | URL | ごいんきょ
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