私的 昭和テレビ大全集
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パペポTV (1987)

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『笑っていいとも!』で明石家さんまが切り拓いた、「雑談」という新芸。
しかし、その場その場のノリで人を笑わせる話をし続ける事が出来る人材など、
今に至るまで、そうはいるものではありません。
しかし、あの企画が世を席巻してからそれなりの時を経て、
ようやく関西の地でも雑談芸で番組を作ろうという者が出てきたのでした。
それは、さんま同様のやさぐれ落語家の如きだった、笑福亭鶴瓶。
相手をするのは、まったく肌合いの異なる、そして漫画トリオ時代からという
芸歴の長さを誇る上岡龍太郎という、正に異色の組み合わせでありました。

しかも時間は、ほぼ一時間番組という長丁場。
これだけの長い番組を、全編即興の会話で毎週こなすというのは、
なかなか難しい事でしょう。
これ全て、鶴瓶の引き出しの多さに委ねられていたかと思います。
上岡も番組中で指摘していましたが、普通の人間は何も事が起こらないように行動する。
ところが鶴瓶は、何か事が起こりそうな所へわざわざ顔を出すので、
いろんな面白い事に遭遇するのだろうという事でした。
ずっと後にタモリが彼を称して曰く。「自開症」と(笑)。
ただ、生放送ではありませんでしたからね。
だから上岡なんか禁止用語も使い放題で(苦笑)、サイレンの音とか被せてましたっけ。

また、時間帯が良かった。
深夜も深夜、0時を越えた真夜中なので、あんまり騒がしい番組は見たくない。
全編たった二人だけで喋り続けるこの番組は、お笑いBGVのような風情も有りました。
テレビ視聴者も、深夜2時、3時までの視聴も当たり前という時分になっており、
そうした時代性ともほどよく合っていた、時機を得た面も有ったろうと思います。
真夜中、一人で寛いでテレビを見ている分には、最高のひとときでした。
これが鶴瓶ともう一人が五月蠅い奴だったら、あんな時間にはならなかったでしょう。
上岡龍太郎という存在が、特に関東人には、ここから大きなものとなっていったのです。

無駄の無い研ぎ澄まされた喋り。
少し聞くと理路整然と喋っているように聞こえ、あの知的な風貌と相まって、
説得力の有る事を言っているように聞こえる。
しかしその実は、特に内容の無い、こじつけのような事ばかり言っていたのでした(笑)。
鶴瓶が煙草を止めた時には、意志の弱い奴だと誹謗中傷。
普通ならよく止められましたね、意志が強いですねと誉める所を、
吸い続けないなんて意志が弱いと言い(笑)、自分は絶対に止めないと宣言しながら、
結局しばらくしたら彼も煙草を止めておりました(苦笑)。

最初は二人の真ん中に金バケツが置いてあって、そこを灰皿にして、
二人で煙草吸いながら話をしていたんですよね。
なんと視聴者を舐めた番組だったのだろう(苦笑)。
鶴瓶が止めると真ん中からぶった切って、半円柱の煙草捨てになりました(笑)。
そして上岡も止めた事により、煙草捨ては無くなるのですが。
そんな感じで上岡が前言をコロッと引っ繰り返す事は枚挙に暇が無く、
ゴルフも、マラソンも、関東での仕事も、全部ボロクソに言っておりましたが、
後にどれも人並み以上にノメリ込むのでした(苦笑)。

でもワタクシが思いますに、上岡龍太郎という人は、関東の方が合っていたのではないかな。
関西でやるには、あまりに粹というか、お洒落というか、
京都あたりなら合うのかもしれませんけど、コテコテの関西ノリには勿体ない人でした。
でも頭が良いから、そちらにも合わせられてしまって、そこそこ成功したというね。
関東に来てから彼が一気に花開いたのは、或る意味当然の事のように思います。
時代も合っておりましたがね。
しかし彼の能力を考えると、とても見合った評価がされているとは思えません。
ワタクシにとって、自分の中の喋りの師匠は上岡龍太郎。
日常会話をしていても、いつも彼の話術を理想としながら話しております。
勿論、全然まったく近づけもしないのですけれども。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
上岡さんだけの回はまさにヒストリーもの
今年もあとわずかですね。

民放の深夜番組でも日テレのクロージングの鳩が流れる直前までの放送でしたね。最近の動画サイトでは「1人パペポ」のキーワードに行くと上岡さんだけの出演で「鶴瓶さんは…!?亡くなりまして」と上岡さんの毒舌に始まり、本当は食あたりで出演出来なくなり手術になり欠席とのハプニングがあり客席の整理も出来ない事態に鳴る程の放送になっていたようです。「上岡ヒストリー」と云う感じでリスナーのハガキも読まずに生い立ちを語る、まさに上岡さんが中盤で言うように「伝記」そのものに受け取れて楽しめる回でした。この後にもう一度、年忘れで観ようと思います。ごいんきょ様も良い年をお迎えください。
2014/12/29(月) 00:52:00 | URL | ちーたま
一人語り有りましたね。
あれも、冒頭は場合に沿った内容でやっておりますけど、
早く自分の持ちネタへと移行させようと悪戦苦闘している様子が、少し痛々しいのですが。
来年、上岡龍太郎論のようなものをやる予定が有るのですけど、
上岡さんは鶴瓶さんと違って、やはり根本的にはお笑いの人ではないと思います。
だから、完全な場の流れで1時間一人だけで、笑いを取りつつ、
というのはキツかったと思うんですよね。
それで、早めに時間から内容から計算の出来る、
自分の得意な話に早く繋げようという戦略を敷いてたのでしょう。

皆様も良いお年をお迎え下さい。
2014/12/29(月) 07:26:33 | URL | ごいんきょ
関東では絶対受け入れられない二大巨頭だった筈が
鶴瓶と上岡さんという「関東では絶対受け入れられない二大巨頭」に依るトーク番組なので、こりゃ絶対関東人は受け付けないだろ(笑)と思っていたら、豈図らんやこの番組を足がかりに(先に関東でも居場所を確保していた鶴瓶はともかく)、上岡さんが関東にも大々的に進出してきたのには、正直驚きを隠せなかったですね。

ごいんきょさんも指摘しているように、上岡さんの様な「エエカッコしい」キャラは関東の方が受け入れる素地があるんでしょうけど、従来、関東人が求めてきた「上方芸人」像である所謂コテコテキャラとはあまりにも異質だったが為に、関東進出の機会に恵まれなかったという事では無いかと思います。

というか上岡さんって、もし関東の人だったら、玉置宏系譜の司会業を持ち場とするタレントさんになっていた様な気がする(笑)。
実際、関東では永六輔辺りの様な「文化人タレント」って扱いで、例えば一般紙で政治も含めた世相評論みたいな事もやっていましたしね・・・、生粋の大阪人である知り合いは「上岡さん何やっているの」とボヤいていましたが(笑)。
2014/12/29(月) 15:51:44 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
関東人が嫌いな関西のお笑いって、ただ騒がしいだけの奴なんですよね。
きちんと話して、内容も面白ければ、関東人は関西弁だろうがなんだろうが偏見無いと思いますよ。
そういう意味で、このパペポは関東人向きだったと思います。

上岡さんは、どうしても漫画トリオ、ノックさんとの繋がりという財産が有って、
それでコテコテの流れで見られていたというのが有るんでしょう。
あんなに知的… あくまで「的」ですが(笑)、
話し方をする人というのも、かなり意外でした。

ま、上岡さんが関東に生まれたら凡庸な人になっていたでしょうね(笑)。
やはり京都生まれというのが大きいのだと思います。
山城新伍さん、大島渚さんとよく『EXテレビ』で絡んでましたが、
京都人って本当にお洒落で、それでいて芯は恐ろしい人たちだなと思いましたね(笑)。
「都」の人たちですからね。
2015/01/01(木) 09:25:39 | URL | ごいんきょ
深夜の雑談エンターテイメント
関西ローカルとして始まり、全国各地でネットが広がっても基本的に関西ローカル時代の雰囲気のまま続いていったのがこの番組が長寿化した一因だと思います。
ローカルでひっそりやってた番組が全国ネット化すると変に色気づいて改悪し寿命が縮まるというのが世の常ですからね。

ぶっちゃけこの番組はラジオでやっても全然成立すると思うんですけど(笑)、上岡氏が「ローカル番組っていうのはセットがセコいのでアカン、立派なセットを建てろ」という提案をしてあのド派手なセットが組まれ、そこが一番テレビ的だったと思います。

上岡龍太郎現役引退から早15年。
引退宣言当時は「早すぎる」と思ったんですけど、その後到来した有名人の言動をいちいち揚げ足を取ってネットニュース化し炎上するような状況では、あの時にすっぱりと引退されて本当に良かったと思います。
正直な話、上岡氏は思想的にはガッチガチの左、言動に少し極端な部分があるという性分の持ち分でしたので、あの後も芸人をされていたら今みたいな評価のままで終われなかったと思うんですよね・・・。
その身の引き方まで含めて超一流の芸人であったと僕は思います。
2015/01/01(木) 14:00:05 | URL | 通りすがり
深夜の空気と、あの簡素な雰囲気が非常に合ってました。
ワタクシは、おそらくラジオだとあんなに人気でなかったと思います。
上岡さんの見た目が非常に大きかったと思うんですよね。
あの知的「そうな」雰囲気が。

セットがそんなに豪華とも感じませんでしたが、
言われれば確かに、関西ローカルの番組って凄く安っぽかったですからね。
その辺はあれで成功でしょう。
いかにも関西ローカルの安いセットだと、もしかしたら関東ネットは無かったかも。

上岡さんはネット住民も上手くあしらったと思うんですよ。
利口な人ですから。
ネットなんかものの数では無いと思いますけど、
やはりテレビそのものが腐っていった事が最も大きいのではと思います。

ワタクシは、だからテレビなんかどうでもいいんだけど、
魏志倭人伝でもなんでもいいんだけど(笑)、
舞台なんかでもっと話を聞かせて欲しいんですよね。
引退なんてネタだとばかり思っていて、ゴルフに関係してでもなんでも、
またすぐやってくれるだろうと思っていたのに、
阿呆な周囲がどんどん周りを固めてしまってね。
米朝さんまで引っ張り出してしまっては、上岡さんもネタに出来なくなったという。

お笑いの芸人だったらグズグズになるまで見せるのも芸ですよ。
でも上岡さんは、本質的にお笑いではないから、
引き際が良いとかいう話にもなるんでしょうけど。
ワタクシはちっとも引き際が良いなんて思わないですよ。
だって、今でも上岡さん並みに話せる人間なんて十人といないじゃないですか。
芸が無い奴がのさばって、芸が有る人間が引かなければならない、
そんな世界はおかしいとワタクシは思います。
もっと大師匠として君臨して、周りを感化するくらいの位置にいないといけない人だったんですよ。
でもワタクシは、まだ諦めておりませんが。
2015/01/03(土) 08:50:43 | URL | ごいんきょ
紳助
パペポTVの継続番組で最終回島田紳助さんのテンポの速さと鶴瓶さん上岡さんとの絶妙なかけあいがいいです。上岡さん紳助さんの復活を期待したいです。
2015/12/16(水) 11:25:35 | URL | 僅僅
最終回って、さんまさんが出たやつかな。
紳助さんも出てましたっけ。
上岡さんに関しては、今のテレビでは勿体ないので、
ぜひ講演とかでお願いしたいなと。
2015/12/20(日) 10:55:23 | URL | ごいんきょ
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