私的 昭和テレビ大全集
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夕日と拳銃 (1964)

なんだか久々の本記事で、書き込み方も忘れている感じなのですが。
今回からは、レコード版ライト巻之伍発売を記念しまして、
巻之伍で音盤をご紹介したドラマを数本扱ってみたいと思います。
まず第一弾は、当時なかなかの注目を浴びながら、
例によって再放送がされないために、今日まったく顧みられない、この作品です。



日清露が満州を巡って激しい鍔迫り合いを演じていた時代に、
大陸に渡り、馬賊として集団を率いて活躍していた日本人がいたなんて、
今の太平の世では、想像も付かないことです。
小説や映画の話ではありません。
それらは、その実在の人物らから着想を得たものなのです。

その一人に、伊達順之助という人物がおりました。
なんと、かの独眼竜・伊達政宗直系子孫であり、即ち華族。
でありながら、素行不良で枠に収まらず、ついには人まで殺してしまうことに。
そんなこんなで狭い日本を出た彼は、大陸に渡って馬賊として生き、
満蒙独立にその力を使おうとしていたというのですな。
戦後わりとすぐ、大陸の方で処刑されたという事ですが、
短い人生でありながら、なんとも濃い一生を過ごしたものです。

彼の存在に触発された、これも文壇の無頼派と称された檀一雄が創作した物語が、
昭和30年に読売新聞夕刊に連載された、この『夕日と拳銃』なのでした。
そしてすぐ翌年に東映にて映画化決定。
その報からすぐ、映画の宣伝方々でしょうが、ラジオの文化放送で、
映画の配役・東千代之介や三条美紀らがそのまま出演するという、
当時としてはちょっと考えられない豪華ラジオドラマが全6回で放送されました。
既にテレビに押されていた映画界、映像の出ないラジオという電波媒体を用いて、
なんとかテレビに一矢報いたい時期が有ったのでしょう。

それから3年ほどして、ようやくテレビの方でもドラマ化の実現となりました。
なにしろ満蒙を舞台とした馬賊の話とあっては、
おいそれとテレビが映像化できないのは当然であります。
しかし、かの大作映画で有名な『人間の條件』をドラマ化して気を吐いていた
時の大映テレビが、果敢にもこの作品のドラマ化に乗り出したのですね。
TBS・大映テレビ室が、大作路線でノッている頃でした。

この大映ドラマ大作路線、ドラマ本体に金がかかるので、役者は大抜擢の連続。
『人間の條件』では加藤剛が見出され、『図々しい奴』では丸井太郎、
『赤いダイヤ』では大辻伺郎という、言ってみれば二選級の喜劇系役者の登場。
まだテレビドラマも全盛期突入直前で、人材も余力が有り余っていたんですなあ。
まだまだペーペーだった彼らの出演料など知れたものだった事は想像に難くなく。
そして本作では、工藤堅太郎が大役を射止めたのでありました。

でまあ、その分は馬を大量に用いた、日本のドラマとしては稀有の雄大さで描かれた
絵面の方にお金が使われていたのだとは思いますが、所詮は日本のテレビドラマ。
まさか満蒙、時の中国までは撮影に行けません。
尤も資金面以前に、当時は国交も結ばれていないのですが。
そこでどうしたかと言いますと、御殿場がロケ地だったようです。
映像はなかなか雄大な感じが出ていたかと思いますが、
舞台を知ってしまうと、些かの脱力感も。

この番組、つまり映像が残ってはいるのですが、『赤いダイヤ』共々
まだ解放されていない感じで、通してはお目に掛かったことが有りません。
が、一部分は見たことが御座います。
それは例によっての『テレビ探偵団』で、『巨人の星』に似た主題歌の番組が有った
という葉書が読まれ(仕込みでしょうが)、それでこの番組のOPが出て来たんですね。
そしてかかった音楽は、たしかにそこはかとなく巨人の星にも似ている。
それもそのはず、作曲者は、ともに渡辺岳夫でありました。
レコードは発売されなかったようですが、提供の日野自動車がシート音盤を配布してました。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
何故か記憶に残っている作品
このTV映画は夜遅くに放映されていたようなので、まだ子供だった僕には毎週視させて貰えなかったのだろうが、それでも記憶に残っている。ただし冒頭で着物姿の書生風な主人公がピストルで誰かを射殺する場面と、最終回にモスクワを目指して馬上の人となりながら銃殺刑になる顛末。やはりタイトル通り「銃」に纏わる物語だったのだろう??
今更、壇一雄先生の原作を読み耽ってみたいと思ったほど、何故か郷愁と懐かしさを感じる。
2016/02/16(火) 11:01:38 | URL | 建半
テレビ版でもやはり殺してしまうのですか。
原作でも第一回から主人公が拳銃を持つ場面で始まっており、
拳銃が大事な役割だったことは間違いありません。
夕日ってのはどこから来るんでしょうかね。
日没って事で敗戦とかかってるんでしょうか。
2016/02/16(火) 22:49:54 | URL | ごいんきょ
懐かしいっー!
1964年と言えば、まだ血の熱い中学生でした。このドラマで工藤堅太郎さんのファンになり、ご本人から年賀状を頂いたことがあります。ともかく壮大なドラマで私も「馬賊になる!」と夢を滾らせていました。そこが世間知らずの中学生(^^;馬賊になるため色々調べたら、もう満州はないことに気づき悲しかった記憶があります。
2017/01/31(火) 13:40:53 | URL | 65歳までは凖高齢者
へー。
工藤堅太郎さん、ここから始まったって感じの人ですからねえ。
意気込みも相当だったでしょうし。

馬賊ですかあ。かなりの荒くれじゃないと駄目ですよねえ。
ワタクシには無理だな。
2017/02/02(木) 23:18:54 | URL | ごいんきょ
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