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ブロンコ・シャイアン(1962)

 ブロンコ・シャイアンという題名で放送されていた一時間西部劇枠なのですが、”ブロンコ・シャイアン”という人物が活躍するわけではありまません。
 ブロンコとかシャイアンという人物は活躍するのですが。
 その心は?
 これは世にも稀なる、一週交替放送枠でした。

 いやいや。かの日本プロレスとディズニーランドも一週交替やったやないかと言われれば確かにそうで、そのような前例も有ったから思いついた形なのでしょう。
 背後には、アメリカと日本のテレビ番組の放送形態の違いが有ります。
 アメリカでは、或る番組を一年の半分放送したら、次の半分は別の番組、そして翌年の上半期に前年のものが人気が有れば、それの2シーズン目が制作され、またそれも半年で終了して、下半期も上半期と同様な形で番組制作が決定されていくという感じなのです。

 つまり、日本で丸々一年間アメリカドラマを放送すると、瞬く間に本国の制作分を食い潰してしまうのですね。
 かと言って、日本で半年毎に放送を中断すると、その度に番組のファンからお叱りや督促が押し寄せる。
 アメリカドラマが人気だった当時故、これは各局編成の悩みの種だったでしょう。
 てな事で、少し強引な形として、シャイアンという番組とブロンコという番組を一つの枠にして、”ブロンコ・シャイアン”という枠が昭和37年に誕生するのでした。

 元々は、昭和35年にKRテレビ(現TBS)系5局にて毎週月曜19時から20時まで、シチズン時計提供で『シャイアン』が始まりました。
 シャイアンというのは、西部劇をよく見ていた方なら耳馴染みの有るように、インディアンの名前ですね。
 物語の主人公シャイアン・ボウディは、シャイアン族に育てられた白人の捨て子だった男。
 副保安官の身分を隠して西部の無法者を挫く一匹狼。
 拳銃のみならずウインチェスター銃も操り、早打ちもライフルも得意という万能型の男でした。

 主役のクリント・ウォーカーは、この番組で抜擢されたズブの素人。
 と言っても、お定まりの職業変転生活から保安官助手となり、そこでの人となりが人気だったようで、意気投合した俳優ヴァン・ジョンソンに紹介されて、なかなか当て嵌まる主役がいなかった新番組”シャイアン”のテストを受けてみたら、なんと認められてしまったという叩き上げでした。
 彼の雰囲気は、実生活から得たものだったのです。
 好評を得たからかワーナーは、こうしたテレビ西部劇路線を続けて『アリゾナ・トム』『ブロンコ』と三部作る事となります。

 日本ではシャイアンとブロンコが半年毎に入れ替わる形で放送していましたが、日本の一般的な放送形態とは異なるために前述のような不都合も有ってか、昭和37年3月5日から『ブロンコ・シャイアン』というゴッチャの枠になり(笑)、それぞれ隔週交代で放送される事となりました。
 その第一回は、本国では”シャイアン・ショー”として放送されたという、ブロンコとシャイアン、更には本国での同枠でのもう一本、”アリゾナ・トム”の三者顔合わせ回という超豪華版。
 こうした趣向の回が有ったからこそ、隔週交代放送でもさほど違和感を与えないだろうという結論になったのでしょう。

 『ブロンコ』の方は、アウトローに母を殺された元南軍将校が主人公で、主役はタイ・ハーデン。
 『シャイアン』は初期放送後、提供がヤマハに交代。更に後に『ブロンコ』が単独で放送されていました。
 その頃の提供は、ブラザーミシンとスタンダード・バキューム石油という、今では聞き慣れない会社。会社というか、国際石油資本みたいな感じだったのかな。
 ブラザーの方はその昔、昭和30年代初頭のTBS開局間もない頃に月曜19時台の提供を担当しており、『ブロンコ・シャイアン』後の枠が30分で2分割された後も19時半からのブラザー劇場を長く提供し続けて、TBS月曜の顔であり続けました。

 『シャイアン』も『アリゾナ・トム』も『ブロンコ』も、主人公の境遇は違えど、西部を旅して悪を討つという立場は同じで、その三者がたまたまその場で巡り会ったという回だったのでしょうね。
 放送形態の異なる日本では、そもそも同じ枠で並列に二、三番組が放送され続けるという事が有りませんから、このような豪華組合せの例も稀有かと思います。
 違う枠同志の顔合わせというのは、幾つか例が有りますがね。
 尤も、アメリカでもそうは無い例かもしれません。
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
スレたてありがとうございます
 ご多忙にも関わらず、本当にありがとうございます。
 ブロンコは、以前にも申し上げたかと存じますが、両親が母の実家にマスオサン暮らしをしていた3歳頃、親戚10名ほどで、14インチぐらいのテレビを囲み楽しんだという超私的思い入れのある番組だったんです。50数年ぶりにストーリーも理解しつつ今回衛星劇場で見ることができ、とてもうれしかったです。(もういない親族の顔も次々脳裏に浮かびました。)
ブロンコが単独から、シャイアンと隔週になったころ、テーマソングがワンフレーズしか流されなくなり、また、主演俳優についても、ごついクリント・ウオーカーには、なんとなく違和感があったことが記憶に残っています。でも、今ユーチューブで見てみると、シャイアンの方が遠方風景を取り入れつつのインディアン大襲撃のシーンがあるなど、その撮影姿勢にスケールが感ぜられ、ブロンコよりも力を入れていたのでは。とも思われました。(インディアンといえば、現在衛星劇場でやはり放送中のララミー牧場では、字幕が「原住民」と翻訳表示されています。事情があるのでしょうが、西部劇ファンとしては、なんか違和感があるのですよ。)
 さて、月曜ブラザー劇場の件なのですが、ブロンコ終了後、引っ越したアパート時代に、「どもりの安べえ」とか「水戸黄門」とかの30分時代劇を見たような記憶が・・・。記憶違いかもしれませんが。
2018/03/19(月) 10:48:08 | URL | showacho
エピソード3
 昨夜録画したエピソード3。前2つのエピソードに比べ、ロケも多く、格段に良かったです。西部史上の実在の無法者、ジョン・ウエズリー・ハーディンとブロンコとの友情談でしたが、更生をめざしながら、不運な殺人により、町を追われるジョンに何とも言えない哀感があり、人間がよく描けているお話と感じました。ララミー牧場が、助かってほしい登場者は、まず救われるハッピーエンドが常道なのに対し、この突き放し感は、なかなか大人の鑑賞にも耐えるなと。以前、どこかのサイトで、シャイアンは大人向け、ブロンコは子供向けといった評価がされているのを見たのですが、そんなことはないんじゃないかなあとも思いました。
 あと、うれしかったことは、タイ・ハーディンの声質は、かなり声優 青野武のそれに近いことに気づきました。きっと、当時、俳優に近い声質ということで、青野武氏が抜擢されたのではなかろうか。そんなことも想像されました。
 今後の、ブロンコ・レーンの旅が楽しみになりました。
 あ、そうだ。テーマソングの時、歌詞が字幕で表示されてます。また、ご報告いたしますね。
2018/03/25(日) 18:05:02 | URL | showacho
テーマソングについて
 現在衛星劇場にて放映中のブロンコ。テーマソングに字幕が出てますのでお伝えします。

(前唱)
Bronco Bronco,tearin'across the Texas plain. Bronco Bronco Bronco Layne.(※)

ブロンコ 我らがブロンコ テキサスの平原を行く その名は ブロンコ ブロンコ・レイン(※)

(1)
Born down around the old panhandle,Texas is where he grew to fame. There ain't a horse that he con't handle, That's how he got his name.

テキサス生まれの テキサス育ち 荒馬も乗りこなす 名うての早撃ち その名は ブロンコ ブロンコ・レイン

(間唱)
(※)部に同じ

(2)
noxt to a four square Texas twister, you'd call a cyclon meek and mild. you've never seen a twister, mister, 'Til someone gets him riled.

竜巻や つむじ風なんて 目じゃない彼のいかりは まるで大嵐 その名は ブロンコ ブロンコ・レイン

(間唱)
(※)部に同じ

(3)
show me a gal who's kissed him once. I'll show you a gal who's kissed him twice, once any gal has kissed him twice, she's dreamin' of shoes and rice.

ブロンコのキスに どんな娘もうっとり 二度目になれば みんなイチコロ その名は ブロンコ ブロンコ・レイン

(終唱)
(※)部に同じ

ブロンコという番組は、私の記憶の曙ともいえる、最も古い部分に位置しています。当時、母方の祖父の家に同居していましたが、建材屋を営んでいたその家の店先で。売り物のトタン板などをたたきながら、めちゃくちゃな言語で、このテンポある「ブロンコのテーマ」を恍惚と歌っていたわが姿が、とても懐かしいです。えにしある人々は、すべて彼岸の彼方であります。
個人の思いを長々と記しました。お許しください。

2018/03/26(月) 20:48:01 | URL | showacho
showachoさま・御礼
願ってもない「ブロンコ」主題歌原語歌詞のご教示、ありがとうございました。あの歌はとにかく早口+スラングに加えて、音が重なって不明瞭になる男声合唱ときているので、一度悪戦苦闘でヒヤリングを試みたものの、未だに3割も「解読」できず、半ば投げ出していたところでした。早速コピペさせて頂きます。

顧みればわれわれおっさん族は、異次元生物のようなヘーセーどもからは老害として憎まれ疎まれ蔑まれ侮辱され続けですが、少なくとも連中には想像もつかず、絶対に手にすることのできない佳き想い出という宝を、テレビからもラジオからもたっぷりと恵まれて育ったわけですから、もうそれだけで以て瞑すべし、と思わなければならないでしょうね。
2018/03/26(月) 22:20:18 | URL | 権兵衛
ブロンコの日本語主題歌は原語版の曲の詞を替えただけだったんですね。
なかなか貴重な記述だと思います。

そうそう。
あの時代、あの頃のテレビの想い出を共有できているというのは、世界史的に限られた体験だと思います。
2018/04/04(水) 06:45:02 | URL | ごいんきょ
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