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がんばれ!マリンキッド (1966)

 ただいま、毎週土曜(都合によっては金曜)22時より、YouTube生配信にて昭和アニメソング史を回顧しています。
 現在のところ昭和45年放送開始分まで済んでおりますが、今後も色々と題材を考えながら続けていくつもりです。
 そんな具合ですので連動させるように、暫く昭和テレビまんがを扱おうと思います。
 その第一回目ですが、生配信でも情報の少なさを嘆いた、この番組を実見していた人を探そうという意味も含めてのスレ建てとなります。


♪ 鉄より固ーい真っ赤なスーツ


 ビクターのコーラスグループ・トニーズが歌う、のどかな主題歌で始まっていたと思われるこの番組は、実は前身が有りまして、その名を『ドルフィン王子』と申します。
 かの『ドルフィン王子』こそは、日本初の連続カラーアニメにして、初めてテレビアニメ史という概念の書物を刊行した杉山卓を制作組長としていた番組でした。

 ん? 「日本初の連続カラーアニメは『ジャングル大帝』じゃねーのかよ」と訝しがる貴方はなかなかの通。
 そう。かの『ドルフィン王子』こそは、わずか3回しか放送されなかったために、『連続放送』とは実質的に解されず、記録からは除外されている悲劇の番組なのです。
 提供は松下電器。思えば『ジャングル大帝』は三洋電気提供だったわけですが、カラーテレビ普及にカラーアニメを使おうという発想も、松下が三洋に先駆けていたわけです。
 何故3回しか続けられなかったか。
 当の杉山が書き残してくれておりますが、要するに資金難だったのです。
 制作の”テレビ動画”という会社は、フジテレビ系の共同テレビと東京光映というCM制作会社の共同出資で作られた会社とかで、第一作に”怪盗プライド”(放送はドルフィン王子より後)を制作した後、このカラーアニメを企画したのでした。

 ところが、放送局も何も決めないうちに行き当たりばったりで作り始めたがために、3本制作したところで資金が行き詰まったというのです。
 彼らがそのように行き当たりばったりに始めたのは、親会社筋のフジテレビが面倒を見てくれるだろうという考えが有ったからで、実際に結局はフジテレビがその3本を放送してくれたわけです。

 赤いウェットスーツを着た”マリン”という少年が、噛めば水中でも息ができるオキシガムを駆使して、白いイルカと人魚を仲間に海中で活躍するという設定は、最初の『ドルフィン王子』も、この『がんばれ!マリンキッド』も共通。
 そして、この”マリンキッド”は13回で終わるのですが、更に数年後、『海底少年マリン』と再び題名を変えて登場した際に、再放送時まで含めて無事に全73回の長期放送が成されたのでした。

 カラー制作されたのは、”ジャングル大帝”もそうだったわけですが、海外セールスも考慮しての事でしょう。当時、カラー制作は非常にコスト高だったでしょうが、海外に販路を見出せれば、それも解決するわけです。
 従って設定も非常にSF的で、キャラクター設定もバタ臭い感じ。
 それらが功を奏したか、この”マリンキッド”放送開始時には、アメリカで十局、その他アルゼンチン、カナダ、ブラジル、香港など十ヶ国での放送が決まっていたのでした。
 しかし、キャラクター設定が日本人向けというよりはバタ臭い感じだったためでしょうが、当時の新聞発表で”アメリカのテレビまんが”と紹介される有様(笑)。
 当時の制作者たちは、それをどんな思いで読んだんでしょうかね。
 或いは誇らしい事だったのかもしれません。

 『ドルフィン王子』時代から少年の名はマリンだったらしいですが、イルカは”シロ”と日本調(笑)。この『マリンキッド』からはホワイティと改められています。
 また、人魚の女の子も、”マリーナ姫”から”ネプティーナ”へと改められ、どちらも『海底少年マリン』に於いてもその名で引き継がれました。


 たった3回しか放送しなかった『ドルフィン王子』は勿論、13回の『マリンキッド』も、ワタクシは見ていた人に会った事が有りませんし、証言も見たことが有りません。
 二作とも放送用のフィルムがいまだに見つかっておらず、主題歌からしてどんな歌手が歌うどんな歌だったのか、確定はしていません。
 なんとか補強証言を得たいと思ってのスレ建てですが、なかなか難しいでしょうねえ、当時に見ていた人が書き込んで下さるのは。

 なお、『海底少年マリン』につきましては別スレがきちんと有りますので、そちらにお書き下さい。ここでは『ドルフィン王子』と『がんばれ!マリンキッド』に関する情報をお願い致します。
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[猫カフェ]futaha



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この記事へ寄せられたコメント
見てましたが…

 「ドルフィン王子」全3回、全話見ました。いえ、もちろん白黒で見たのですが…。
当時アニメ大好きなガキであった私は、アニメと名の付くものを片っ端から見まくって
いたので、この作品も当然見ていた訳です。で、この作品を一言で言うと、全編手抜き
の最低レベルの作品だったなぁ…と。フィルムが現在行方不明だとの事ですが、こんな
低作品もあったんだと立証するためにも、ぜひ捜し出していただきたい…とマジで思う
位のひどい作品でした。脚本、キャラクターデザイン、作画、どれもひどかった。
続く「がんばれ!マリンキッド」は、ドルフィンよりマシになっていましたが、それで
も全体としてレベルは低いままでした。ドルフィンが現在まで名を残すのは、ただただ
日本初のカラーで作られた国産テレビアニメだと言う事だけでしょう。それ以外は…。

 まず「ドルフィン王子」は、作画レベルがこの当時放映されているアニメの中では、
最低レベルでした。つまり放送開始直後の「鉄腕アトム」や「鉄人28号」レベルだっ
たのです。唯一の救いはあの伝説的ひどさの「ビッグX」よりはマシだったことでしょ
うか。イメージとして一番近いのが「エイトマン」の初回より少しは上と言うね水準で
す。この当時になるとアトムその他も、かなり作画水準が上がっていましたので、よけ
いにドルフィンのひどさが目立ってしまったのです。カラーで見たら評価が変わってい
たのかな。まさか…そんなことは無いでしょう。
 特にひどいなと思ったのが、人物です。とにかく人物が動かない。動くのは口だけ。
いわゆるクチパクというもので、これだけで場面が延々と続くのです。たまに人物が
動くと、動きがカクカクという感じになります。人物のデッサンがとれていない上に
作画枚数が極端に少ないのです。また、アクションシーンで、同じシーンが何回も登場
します。俗に言うバンクシステムというやつなんですが、初期のアトムだって同じ話に
こんなに同じセルを使い回してないぞ!!…と思うくらいに使いまくってました。とも
あれ作画水準は、当時放送されていた国産アニメの中で、最低レベルだと断言します。
 キャラクターは、一目見て外国を狙っているのがわかりました。印象で言いますと
ハンナバーバラをもっとリアルにした感じですが、どことなくアトムのような丸っこい
線も入っていて日米どっちつかずの感じです。どうせハンナバーバラを意識するならば
「JQ」ぐらいにすれば、オオ~~!!…と思ったのに…。まぁ、無理ですよね。
 内容では細かい設定の説明が無かった。まず、何で少年がただ一人、大人に混じって
海底パトロール隊いるのか? ガムみたいな物を飲み込むと、海中でも平気だというの
だけれど、主人公以外の隊員はシュノーケルをつけたままです。こんな便利な物がある
なら、なんで全員これを使わないのか!? 主要人物の中に、イルカと人魚がいるのです
が、イルカはいいとしても、人魚はどうなのか? 人魚…つまり伝説上の生物がそこに
いるのに、誰も何とも言わない。普通、人類以外の登場人物がいたら、何らかの説明の
場面があると思うのだが、そんな場面はまったく無かった。また主人公は海の中を高速
で進めるらしいのだが、何で高速で進めるのかの説明も無かった。アトムなり鉄人にし
ても、ジェット噴射をして海の中をヴォーっと進むのだが、このドルフィン王子はただ
のブーツの底から、スクリューで水をかくはんしたような渦巻が出て進んで行く…。
しかもまぁ、そのシーンのわびしい事…。ただ靴の底が描かれているだけで、そこに
推進装置らしきものは、なんにも描かれていない。でも、渦巻が出ている…。
 ともあれ、ツッコミどころ満載というより、全編これツッコミどころしか無いという
作品でした。3回で突然終了したのですが、余りのひどさにてっきり打ち切りになった
と思っていました。後で聞いたら、資金難で製作中止とは…。どうりで製作費のかかっ
ていない、安い作品だと妙な所で納得しました。
 また、この作品の再放送が全く無かったと思います。あったら時期的に考えてカラー
のドルフィンを覚えているはずですが、それがありません。 
 それにしても、この作品の主題歌をまるっきり覚えていません。たった3回とはいえ
普通、ワンフレーズぐらいは覚えているものですが、それも全く覚えていないのです。
本当に主題歌があったのか? かといって、無かったと断言できる記憶もありません。
…と言うことで、主題歌については、何も語れません。OPは、本編から再編集したも
のだったような記憶があります。この記憶が正しければOPも手抜きです。本編を再編
集したOPの第一号でもあります。あのビッグXだってOPはちゃんと新作だったのに
…です。

 「ドルフィン王子」が突然(必然?)終わってから1年半後「がんばれ!マリンキッド」
が始まりました。第1回を見ていたら、なんか既に見たような…これドルフィンと同じ
設定だと気が付きました。リメイクというなら、国産アニメのリメイク第1号は、この
マリンキッドということになるのでしょうが、2回、3回…と続けて見ているとどうも
そうではないようです。つまり前の作品のドルフィンは「無かった」ことにしているの
ですね。主人公を始め登場人物や所属機関などすべての名前が変わっているのです。
それにしても大して面白くもなかった作品(厳密に言うとつまらない作品だった)を、
なんでまた作り直しているのか分からなかった。
 作画面では、ドルフィンよりかなりマシになってました。きっと資金面でアテができ
時間もあったのでアニメーターも増やして、じっくりと製作出来たのでしょう。でも、
ほぼ同時期に放映していた「宇宙少年ソラン」「遊星仮面」「W3(ワンダースリー)」
レベルには、まだまだ及びませんでした。並の水準にもまだ達していなかったのです。
 キャラクターデザインは、ドルフィン、マリンキッド、マリンとも基本は同じなので
すが、このマリンキッドはドルフィンより垢ぬけた感じにはなっていました。ただアメ
リカ風にした国産アニメのキャラクターと言う感じはぬぐえませんでした。また、ドル
フィンの時のキャラが余りにも「下手」だったので、並の水準のやや下でしたが、この
マリンキッドはとても「進歩」したと感じたのも事実でした。でもやっぱり日本では、
人気の出ないキャラデザインでした。アメリカではどうだったのでしょうか…?
 脚本も、ドルフィンのようなとりあえず作ったようなストーリーではなく、一応ちゃ
んとした筋立てになっていました。でも、やっぱり話が弱くて、ストーリーに奥行きが
ありません。最初の5分間見ていると、そのあとの話が読めてしまうのです。意外性が
無さすぎるのです。例えば、商船が爆破される事件が多発するのですが、これが部下が
4~5人しかいないようなみみっちい悪人の仕業なのです。これだけで予想が付きます
が、マリンキッドの発案で囮の船を仕立てて悪人を待つという、大胆にして大人の
誰一人として考えつかなかった作戦を実行する事になるのです。ホンマかいな? 
簡単に言うと子どでもだって馬鹿にする、子どもだましのストーリーなのです。
 で、なんでこんな底の浅いストーリーばかりなのか? …と考えると、アメリカ側の
要望だと思います。当時、アメリカの常識では、アニメは幼児と子どものためのもので
す。つまり子どもと幼児…小学生低学年と幼稚園児に理解できる内容である必要がある
のです。このあたり、ストーリー重視の日本とは明らかに違います。つまりマリンキッ
ドは良く言えばアメリカと十分な打ち合わせをしていた、悪く言うとアメリカの言い
なりに作られたと言えましょうか。このマリンキッドも、人気がまったく出なかったと
見えて、たった13回で終了してしまいます。今度はちゃんと不人気(?)のために打ち
切りになったのでした。この当時、1クールで終了したアニメは珍しかったのです。

2018/09/18(火) 12:13:09 | URL | 0011ソロ
物凄く鮮明な記憶で語られていて、驚きました。
ドルフィン王子についての生の実見談は、制作側以外ではこれが初めてではないでしょうか。

それでも主題歌の謎は解けないのですねえ。
マリンキッドの方も主題歌の謎は有りまして、歌が2種類存在するのですが、途中で主題歌が替わりましたか?
歌詞とかは覚えていませんかねえ。
2018/10/07(日) 14:55:48 | URL | ごいんきょ
真実はどうなんでしよう?

 このドルフィン、マリンキッド、マリンのシリーズ三部作(?)に対して、放送局が
かなり冷淡に感じるので、その訳を私なりに考えてみました。
「ドルフィン王子」は、まぁ行き当たりばったりに作られていたとしても、その後の
「がんばれ! マリンキッド」「海底少年マリン」にしても、内容はともかく、少なく
とも国内の放映に関しては、全然考えられずに製作されていたのではないでしょう
か。そう疑う理由が二つあります。
 まず製作会社がフジテレビ系なのでドルフィンがフジテレビ放送。でも、次のマリ
ンキッドはTBSで放送されていたのです。そして、このあとの「海底少年マリン」
ではフジテレビとなり、放送局がフラフラしているのです。フジ系列で制作された作
品が、何でTBSで放送されたのか?
 これは、アメリカの放映会社とのやりとりがまず優先されて、国内の放映に関して
は二の次だったのではないか? 製作スケジュール、キャラクターデザイン、脚本、
などすべてアメリカとの協議優先していたのではないか?。そしてかなりの本数、ア
メリカに納品する半年分ぐらいは完成してから、日本の放送局に売り込みを開始した
のでは? こう考えるのは、ドルフィンからマリンキッドの間の1年半、製作のテレ
ビ動画が放送できたのは5分の帯アニメ「怪盗プライド」とNHKとの合作(?)「宇
宙人ピピ」のみです。両作とも余り収益が上がったとは思えません。ところが、この
間にアニメーターを充実させたと見受けられます。とすると、やっぱりアメリカから
の支払いがあったからでしょう。 
 同じようにカラーで制作されて、アメリカに輸出された作品に「ジャングル大帝」
があります。ジャングルはアメリカ3大ネットワークのNBCに売却されています。
ところが、かたやマリンキッドは地方ローカル局相手の番組販売会社です。その規模
の差は、日本で言えば全国ネットの日本テレビと、東京MX・TVK・テレビ埼玉の
ローカル連合よりも差があるのです。当然、購入金額も雲泥の差です。でも結局ジャ
ングルは、版権ビジネスまで含めて黒字になったのであり、版権ビジネスにまったく
期待できなかったマリンキッドが輸出金額だけで大黒字になったとは思えません。
ただ、製作スタッフをやや充実させるぐらいの資金を確保できた。でも、とてもまだ
足りなかった。とすれば、日本国内で放映料に期待するしかない。まずはフジに話を
持ち掛けるでしょう。
 ところがマリンキッドのキャラ、作画、脚本では高視聴率が望めず、フジから良い
顔をしたとは思えない。もし最初からフジテレビが企画に参加していたとしたら、あ
の脚本を承認したとは思えません。また内容に不満があったとしても、マリンキッド
がライバルであるTBSで放送されるなんて容認できるでしょうか。つまり、フジは
製作の最初から関与していないと思われます。フジ系列で制作されたにも関わらず、
フジは無視されていた、あるいは知らなかったと考えるのが自然です。
 次に、ドルフィン、マリンキッド、マリンのどれも雑誌掲載のまんがになっていな
いのです。人気まんが原作のアニメ化では無く、企画先行のアニメ作品では、ほとん
どの作品が、TV放送に合わせて雑誌掲載のまんが化がされています。アニメではま
んが化の代表的な作品が「スーパージェッター」「遊星少年パピイ」「冒険ガボテン
島」「わんぱく探偵団」「妖怪人間ベム」等々…。このように企画先行のアニメ作品
のほとんどが、まんが化されています。ならなかったのは「狼少年ケン」「ハッスル
パンチ」「ヤダモン」などギャグ主体の作品か、帯番組系列の作品で、まんが化しな
かったのはこの当時では極めて少数です。時代が少し経ちますと、まんが化されなか
った作品も増えてきますが、当時の30分作品では、このドルフィンだけです。
 余談になりますがテレビとまんがのタイアップ第1号が「月光仮面」となります。
月光仮面がテレビ、まんがともに大ヒットしたので、以後タイアップの流れが鮮明に
なります。初期の少年アクションテレビ物は、ほとんど全部がまんが化されてます。
「豹(ジャガー)の眼」「遊星王子」「海底人8823(ハヤブサ)」「快傑ハリマオ」
「ナショナルキッド」「七色仮面」「白馬童子」「怪獣マリンコング」等々…。
 でも、このドルフィン、マリンキッド、マリンの3作品のどれもまんが化されてい
ません。30分番組、主人公が少年、SFアクションの3条件が揃っていて、まんが
化されていない作品は他に見当たりません。当然、まんが化されていても不思議では
無いのです。特に夜7時台のゴールデン放送にもかかわらず…。
 絵柄がアメリカ的であるとしても、キャラを日本のまんが向きに変更すればよいの
です。例としては、「黄金バット」があります。このアニメオリジナル作品もまんが
化されていて描いていたのは一峰大二です。一峰は、まんがの「スペクトルマン」
「快傑ライオン丸」を描いています。アニメの黄金バットと、まんがのスペクトルマ
ンの絵柄をイメージすれば、両者の絵柄は全く違います。「妖怪人間ベム」に至って
は、アニメよりまんがのキャラの方がよっぽど可愛くて好感が待てました。なんで、
まんが版キャラでアニメ化しないのか、とても不思議でした。
 また外国テレビ作品も「海底大戦争」「キャプテンスカーレット」「バットマン」
「グリーンホーネット」等々…のように、放映開始に合わせて雑誌掲載まんがになっ
ている作品もあります。
 とすれば、なぜこの3作品がまんが化されなかったのか?
 こういう場合、いわゆるタイアップ作品と呼ばれるのですが、タイアップするから
には作品の放送局と、掲載雑誌の双方にとってメリットが無ければなりません。お互
いの相乗効果によって視聴者、読者を増やしたいのです。で、まんが化する時、雑誌
掲載は放送開始の1カ月前に発売する雑誌から連載を開始するのが望ましいのです。
「特報!! O月O日よりOO系列にて、放映開始!」とあおりたい。ならば、頁取り、
まんが家との打ち合わせのためには最低3カ月は必要となります。つまり放送開始4
カ月前には放送局と雑誌編集部の大体の段取が終了してなくてはなりません。これは
うまくいった場合ですから、打診、提案、交渉を考えるともう1カ月余裕があった方
が良いのです。つまり5カ月…実に2クール分弱の前から、動いていなくてはならな
い。こう考えていくと、まんが化されなかった理由から、3作品のおかれていた立場
が見えてきます。
 ドルフィン、マリンキッド、マリンとも期待度ゼロの、いわゆる穴埋め作品扱いで
はなかったか? こう考えるとだいたいのつじつまが合います。
 たった3回のドルフィンは別として、マリンキッドについて考えてみます。
 製作のテレビ動画としては、輸出先のアメリカから十分ではないにしろ、ある程度
の売り上げを達成している。後は国内のフジテレビで放映してもらって、残りの売り
上げを達成したい。ところが、フジテレビは良い返事をしないか、かなりの金額面の
譲歩を要求する。もう出来あがっている作品だから、外国のアニメ作品と同じ扱いに
したと思うのです。このころ、国産アニメに比べてアメリカ産アニメ(ハンナバーバ
ラ製作の作品など)の視聴率は良くありません。当然、買取金額は下がっていました。
 それならばとテレビ動画は他の放送局に話を持ちかけます。TBSが興味を示しま
すが、まだ決まらない。ところがTBSでひとつ番組が飛んでしまったか、間に合わ
ない事態が生じてしまった。そこで、マリンキッドの放送が決定するのだが、もうタ
イアップするには時間が無くなっていた。裏の事情はどうあれ、表向きはピカピカの
新作に見せるのが放送局の常識です。でも、それができなかった。そのためだけとは
到底思えませんが、ドルフィンの人気は上がらず13回で打ち切りになってしまう。
 ドルフィンがまんがにならなかったのは、番組が始まるのが決定になった時、もう
タイアップのまんが化するには、すでに時間が無かったためだと思うののです。
 マリンについては、別スレが立っているのですが、関連があるので少し述べます。
 で、今度はマリンがいつでも使えるような前提で、フジに買い上げられた。あるい
は手付金ぐらいは支払われて、他局への流失は抑えられていた。そしてTBSと同じ
状況がフジでも生まれてしまった。現代でも、どう見たってあわてて作ったと思われ
る番組がかなりあります。あの「ウルトラマン」だって、初回がどうしても間に合わ
ずにウルトラマン前夜祭みたいな、あわてて作った特番で1回ゴマかしています。
 その時を想像いたしますと…。
「ええい!なんでもいいから穴埋めできる作品はないのか? ん、アニメか…。まぁ、
いいか、これで行こう!! 何、タイアップ!? いいよそんなモン、どうせ穴埋めだし」 
 …と、かなり冗談めいて書いておりますが、そんなに的外れではないと思います。
もし「バカヤロー、間違ってるぞ!!」と、真実をご存知の方がいらっしゃっいました
ら、おしかりの言葉と「真実はこうだ!」を、是非是非お願いいたします。

2018/10/09(火) 14:04:46 | URL | 0011ソロ
フジテレビは本記事で書いたような事情で『ドルフィン王子』の3本を引き受けたのですが、それをより商品化させた『マリンキッド』が何故TBSに言ったかと言えば、フジ側があまり魅力を感じなかったのでしょうね(笑)。

一方のTBSとしては、TCJと東京ムービーの他にもう一社くらい、アニメ制作会社を育ててみるも有りかと思ったのでしょう。
あと、カラーアニメというのも魅力だったんでしょうね。(TBS初のカラーアニメ)
でも、視聴率が全ての世界ですからね。
実際には26本有ったのが13本で終わったという事ですから、よほど数字が悪かったのでしょう。


こんな風に割と単純な話ではなかったかとワタクシは考えてますが。
事情を知る人が出てくれるかどうか。
もしいらしても、かなりのご高齢だろうしねえ。
2018/10/13(土) 18:57:50 | URL | ごいんきょ
ttp://i.imgur.com/7vaUtiY.jpg
放送開始日にサンケイ新聞に掲載された当番組のスポンサー松下電器の広告にも、
「マリンキッドは世界中に放送され子供たちの熱れつな声援をうけています(原文ママ)」と書かれていますね。
2018/10/14(日) 13:47:11 | URL | WD-40
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