桃太郎侍 (1976)

ひとぉ〜つっ!
人の世 生き血をすすり
ふたぁつっ!
不埒な悪行三昧
みっっつ!
醜い浮き世の鬼を 退治てくれよう
桃太郎
時代劇、いいですねえ。予定調和。
年寄りが時代劇を好んでみていた理由が解る年になりましたよ(笑)。
ここには人権屋さんはいらっしゃいません。
「彼らにだって悪行を重ねた理由があるのだ。
それを明確にしないうちに斬り捨てるのはいかがなものか」
こんな事を言って悪人が生き延びるのを助けるヤツぁ出てきませんからね。
しかと悪事を働いた事が明らかな人間がのうのうと生き延びる。
そんな世界は正視に耐えないもんでございますね、下々と致しましては。
山手樹一郎原作のドラマ化で、同じ東映では1962年にNETで制作されております。
その後、67年には三船プロにより日本テレビでドラマ化。
更に時が過ぎた1976年に、過去一作ずつ制作した東映と日テレがドッキング。
これが大当たりして、ロングランとなったのは皆さんもご存知でしょう。
高橋英樹、一世一代の当たり役であります。
大名様のご落胤である双子、松平備前守と桃さんを、一人二役で演じておりました。
50人の子を孕ませた十一代将軍・家斉の子という噂もあるようで、
今や一介の浪人たる彼の元には、そんな身分を頼みに悪事がタレ込まれ、
許し難い悪人どもを、たった一人でバッタバッタと斬り倒すという単純さ。
その情報屋は植木等がやっておりましたね。
三波春夫御大のテーマソングも良かったね。
「逞しい、後ろ姿に、どこの御方と訪ねたら
オレぇ〜の 名前は 桃太郎〜」
うーん。古き良き時代劇がここにあるなあ(笑)。
作曲が平尾昌晃というのは知ったとき意外でした。
とにかくね、長い(笑)。
最後のお決まりのシーン、勿体つけすぎなんですよ(笑)。
ズバ ビシュ ドスッ と何人も斬ってから、「ひと〜つ」。
ビシュ ザス と数人斬ってから、「人の世 生き血をすすり」。
チン ズバッ ガシュッ とまた数人斬って、「ふたぁつ」。
いいから普通に斬れよとも思いますが(苦笑)、それじゃあ面白くないもんね。
最初の頃はそんなには勿体つけてなかったはずですし、何よりも登場時、
あの「ポンポンポンポンポンポン」という舞は無かったと思います。
なぜ桃太郎が般若面を着けて登場するのだろう? 般若って鬼だと思うのだが?
犬、猿、雉はいないのかい? ただ鬼のようなヤツをやっつけるから桃太郎?
それじゃああまりに芸が無さ過ぎるネーミングではなかろうか?
なんで人斬りの前に舞うんだ? なんで折角つけてる面をはずすんだ?
斬られた連中がいちいち画面の外に消えるように倒れていくのは何故だ?
等々、疑問は要らない。頭の中を無にして見る。それが時代劇である!(笑)
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