私的 昭和テレビ大全集
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キャプテン (1983)

キャプテン



原作は、月刊少年ジャンプをただ一つで押し上げた漫画です。
ちばてつやの実弟、ちばあきおが、なんともねちっこい手法で描き、
野球に興味ある男子…と言うか、当時の男子は大方興味持っていたので、
要するに当時の子供達をたちまちのうちに惹きつけました。

主役の谷口タカオは、野球の名門中学、青葉学院から転校してきて、
野球部でそのユニフォームを着用するやたちまち注目を浴びてしまいます。
しかし実際には二軍で、しかも補欠だった彼は全くの下手。
それでも勝手に期待する部員達を失望させないよう、影で猛練習をし、
青葉一軍のレギュラーにも負けぬ実力者となり、キャプテンに選ばれます。

彼は自分がそうして上手くなったので、ためらわずに部員をしごき、
一度はクーデターまで起こりかけますが、そんな彼の
影での猛練習を見た部員は何も言えなくなり、練習に邁進。
ついに墨谷二中は、谷口がいた名門・青葉を破り、日本一になるわけです。

この、谷口が上手くなるまでの過程や、部員が彼を慕う様になるまでの
描き方が丁寧というか、ねちっこいというか、ちばあきおの力量でした。
「友情・努力・勝利」という、読者アンケートから導き出された
3つのキーワードがジャンプを猛躍進させたことは一部で有名ですが、
このキャプテンは、まさにその路線の象徴的先駆けと言えるでしょう。

3年だった谷口が青葉を破って、話がどうなるか注目されました。
キャプテンというタイトルですからね。
谷口は高校に入ればまた一年生ですから、キャプテンではなくなるわけで。
次の墨谷二中のキャプテンを描くのか? 谷口の高校生活を描くのか?
正解は、両方でした(笑)。

キャプテンという漫画は、次のキャプテン、丸井を主役に交代、
引き続き墨谷二中を舞台に描かれ続け、以後イガラシ、近藤と
キャプテンを交代して漫画は続いていきました。
キャプテン交代の時期になると、月刊ジャンプ誌上で、
次のキャプテンは誰がいいか、読者討論会みたいなことが行われました。
そして翌月に、漫画の中で正式にキャプテンがわかるというわけです。

一方、谷口の方は週刊の方の少年ジャンプに舞台を移したプレイボール
という高校野球漫画の主人公となり、こちらも人気を博しました。
ねちっこく描くちばあきおは、この二本の連載で消耗させられたと思います。
ましてやプレイボールは週刊連載。
どちらも長期連載されましたが、終盤の方は、絵の乱れも酷かったです。
この頃のハードワークが、彼の寿命を削ってしまったのかもしれません。
しかし遅筆家の彼にして、それだけ谷口の高校生活を描いてみたかったのでしょう。

ちばは両連載終了後、ふしぎトーボくんを経て、チャンプという
ボクシング漫画を月刊ジャンプに連載開始します。
どちらも好きな漫画でしたが、チャンプの方はボクシング版
キャプテンと言った感じのねちっこさで、どんどん面白くなっていました。
そんな或る時、新聞の三面記事に目を通していたワタクシは、
「えっ!?」と思わず声をあげてしまう事になります。

そこには、チャンプ連載中のちばの死亡記事が出ていました。
死因について詳しくは書かれていませんでしたが、後に自殺だとわかります。
根を詰め、ねちっこく描く手法が、彼の死期を早めたとも言われます。
このキャプテンは、最初は前年にスペシャル版として一本だけ作られました。
声優達がみな、既成の声優ではない少年達が起用されました。
それが素朴で良かったという人もいるでしょうし、
熟達した声優で見たかった人もいるでしょう。ワタクシは後者です。

ともかく反響は上々だった様で、半年くらい後に
青葉との再戦部分を追加、二度目の放送がされました。
これも評判が良かった様で、正式なシリーズ作品となったわけです。
少年の視座を忘れぬちば兄弟の作品には駄作がありません。
プレイボールもきっといつか、アニメ化される日が来るでしょう。
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
ある意味自分の人生を変えた作品です。
ごいんきょ様、こんにちは!
2004年に書かれた記事に今頃コメントすることをお許しください。
徐々に遡って拝見しておりますもので。

さて「キャプテン」!
私は原作本を小学4年生でしたが夢中で読んでおりました。
丁度、野球というスポーツに興味を持ち始めた頃とリンクするのですが。

まず思い出すのはこの頃のジャンプコミックの表紙にはセピア色で収録された作品の1ページが印刷されていました。
(キャプテンだけかもしれませんが)
第一巻は谷口くんが父ちゃんの造ったスプリングノックマシーン(勝手に命名)で練習するシーンでした。
「い・・いいから続けてよ・・・」
「お、言うじゃねえの!」
っこのやり取りにどれだけ胸が熱くなった事か!
努力ということがどれだけ大事なのか、幼年期から少年期へ変わろうとする私への影響は計り知れませんでした。
青葉中学との再試合での指を負傷(結果・骨折)しながらも最後まで諦めない姿にどれだけ心を熱くした事か!
青葉中のレギュラー殆どが中2だったとか、コマによっては左利きが右利きになっていたり、後から気づくことも多かったんですが、本当に影響を受けたんです。

TVアニメ化は連載が終了してから日が経ってからでしたよね。
対戦相手の人物が原作と違っていて少し気落ちしましたが、動く谷口くんが見られたのは何とも嬉しかったものです。

原作に夢中になっていた当時、ちば先生にファンレターを出した事があります。
取り留めない文章の手紙でしたがご丁寧にもご返事を下さったんです。
それも、谷口・丸井・イガラシ・近藤、歴代キャプテンの挿絵が入ったハガキに直筆で「勉強、スポーツがんばってください!」と・・・。
残念ながら幾度かの引越しのバタバタで紛失してしまったのですが、私の頭の中にはあのハガキが今も色あせず焼きついております。

最後まで諦めない。
この姿勢は私の人生の中で大きな意味を持っています。
それを教えてくれたのがこの「キャプテン」でした。
長文失礼いたしました。
2006/06/21(水) 15:41:33 | URL | nenkorhoads
息吹を下さい
皆さんがコメントを下さることにより、
当ブログの記事は変わらぬ生命力を持ち続けることができます。
誰も寄りつかなくなった時、記事は単なるネット上の塵芥と化すのです。
命を吹き込んでください。
皆さんのコメントで、当ブログに息吹を!(笑)

いやあ、本当に好きだった作品であることがヒシヒシと伝わってきます。
ちば先生はお返事をくれましたかあ。
かなり忙しかったでしょうに、人柄と言いますか、
もう少し狡くなれたら良かったのかもと、大きくなった今思うのですが。

ワタクシは吉沢やすみ先生と、柳沢きみお先生に出したことがあります。
ど根性ガエルの項で書いてますが、吉沢先生から返事は来ませんでした。
それほどはガッカリしませんでしたが。
柳沢先生は全員に年賀状の返事を出す企画をやってしまい、
あとでヒーヒー言ってましたね(笑)。
当方はそれほど好きでもなかったんですが(笑)、
そんな事情で葉書を出したのです。
しかし後年、彼の作風が大きく変化。
自分にとって人生で最もマッチする漫画家と言える存在になりました。
本当に、縁というのは摩訶不思議なものです。
そうなってから、具体的には『すくらんぶるえっぐ』とか『月とすっぽん』を描いていた頃ですが、
今度は純粋な気持ちで年賀状を出しました。
もう売れっ子だったので返事は来ないと思っていたのですが、
印刷ではありましたが返事が来まして、
なんとなく人柄というか、人間性を感じたものです。

最後まで諦めない姿勢はとても大事だと思います。
しかし一方で、今日たまたま記事にした『ありがとう』の歌詞にこんな言葉もあります。

爽やかに夢を見て 爽やかに諦めて ただ一人泣こう

ワタクシは、こういう姿勢も人生にはとても大切だと思ったりするのです。
全員がすべての夢を叶えられるわけではありませんものね。
と言って、最初からそんな達観していたら伸びが止まってしまうし、
少なくとも若いうちは遮二無二がむしゃらにやるべきなのかもしれないですね。
2006/06/21(水) 19:23:37 | URL | ごいんきょ
ありがとうございます。
ご返事ありがとうございます。

ごいんきょ様もお書きになっておられますが、連載当初と比べますと中盤から後半にかけての絵の乱れは当時、子供心になんだろう?と思っておりました。
理解できたのは後年、「消えた漫画家」を見てからです。

キャプテン(谷口期)プレィボールの連載当初は丸みのある暖かい線が印象的でした。
今となっては懐かしい下町の風景も。

柳沢きみおさんも私にとっては思い出がたくさんある作家さんです。
私事ですが弟がおりまして、その弟が初めて自分のお金で購入したマンガが「月とスッポン」でした。
後半は藤波くんがメインキャラのような扱いになっておりましたが、子供心に「世界ちゃんを出せ!」とか思ったり(笑)
ごめんなさい。こちらのブログは昭和のTVでしたね・・・。
そうしますと「跳んだカップル!」の話題の方がよろしかったですね。

ありがとございました。
また懐かしいお話が出来る事を期待しております。
2006/06/22(木) 11:46:02 | URL | nenkorhoads
いいかげん魔
ワタクシはいいかげん魔を自称してます。
その由来につきましてどこかで書きましたが、いいかげん魔だから忘れました(笑)。
基本はもちろん昭和テレビなんですけど、
少しずつ流れていく分にはいいんじゃないでしょうかね。
昭和時代を語っている分には、それほど違和感も無いでしょう。

絵の乱れは、おそらくアシスタントがやっているんだなと想像しました。
その消えた漫画家という本はワタクシも読んだはずですが、
いいかげん魔なので内容を忘れてしまいました(笑)。
ちば先生も、ワタクシの万分の一でもいいかげん魔だったら…
2006/06/23(金) 23:42:36 | URL | ごいんきょ
OP
中学の2・3年の担任がこの番組が好きで、雨天時に体育のかわりに実施される保健の授業ではよくOPやED歌を歌いました。原作は読んだことないのですが、友達の家に「プレイボール」は置いてあったんですよ。
 オープニングはリズムだけだと「水戸黄門」と全く同じなので、小さい子たちがよく曲当てクイズに採用してひっかけていました。
2006/12/14(木) 16:19:02 | URL | かじか
授業で?
授業でアニメの歌を歌ったんですか。
粋な先生というかなんと言うか。
よほどこの作品が好きだったんでしょうね(笑)。
2006/12/15(金) 02:39:30 | URL | ごいんきょ
懐かしい
偶然こちらを見付けて 懐かしく読ませて頂きました

小学生の頃 キャプテンのスペシャルアニメを見て めっちゃ感動したんです

シリーズになってからも しっかり見てましたし 主題歌も好きでした

ちば先生が亡くなられたと 登校後 友人から聞き とてもショックでした

プレイボール
何年か前?にアニメ化されたそうですね

まだ見れてませんが

見てみたいです
2013/08/05(月) 01:41:35 | URL | ゆあ
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