私的 昭和テレビ大全集
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異母兄弟 (1975)

該当番組画像募集
さて、先日予告しておいたライオン奥様劇場から、
今回はこの作品を扱ってみたいと思います。
原作は田宮虎彦で、この番組以前に1967年に同じフジで、
南田洋子の主演でドラマ化されています。
この番組のヒロインは林美智子。
大正時代、厳しい軍人の家に奉公に出た女が、
主人にたった一度手込めにされた時に身籠もってしまい、
そこから始まる正に艱難辛苦の一代記。

その家の主人はとにかく気性の激しい厳しい軍人肌で、
主人公の利江に何か粗相があれば、強か打ち据えていたのですが、
或る晩、ついムラムラと来て利江を犯してしまう。
そこの夫人は旦那と違って優しい人で利江も打ち解けていたので、
その事はひた隠しにして耐えて働き続けるのですが、
或る時、夫人は利江が身籠もっている事に気付き、
その相手を問い詰めているうちに全ての事情を察するのでした。
病弱な夫人は死の間際、自分の子供を頼むと利江に言い残し、
責任を取って利江を籍に入れろと遺言を残します。
奉公人との結婚に承伏しかねる主人・鬼頭範太郎でしたが、
連隊の恥を怖れた上官の言いつけで、渋々入籍。
その後もう一人の子を授かり、先妻の子一人と、
自分が腹を痛めた子二人を、健気に育てていきます。

タイトルは異母兄弟なんですが、主役は兄弟ではなくて、
やはりこの母親で、ずっと彼女を中心に物語は進みます。
一番上の子は、元奉公人の母を母とは認めず、
ずっとお利江としか呼ばないし、
彼女も坊ちゃまと呼ぶような関係がずっと続くのですが…。
この上の子は父を尊敬し、父のような立派な軍人への道を
ひたすら歩み続け、真ん中の子は、母を虐げる父や兄に反発し、
絶対に軍人にはならないと言い続けるも、結局は父に折れ、
それならと父や兄を超える軍人になって見返そうと精進。
士官学校を首席で卒業するなどし、父や兄の見る目を変えていきます。
末の子は文学肌で、詩に没頭し、文学賞も得るのですが、
その内容が奉公人との恋愛感情を綴ったものだった事から
父や兄の逆鱗に触れ、とうとう勘当されてしまいます。
時代が昭和になり、戦局が進むと、それぞれの子供達の運命も
自ずとそれに巻き込まれていき、長兄は結局戦死。
次兄はシベリア抑留。最も家名を汚していた末弟が、
結局は晩年の老いた父を支える事になるわけで、
この辺で遠回しに生きる事の大切さを書いているのでしょう。

その父・範太郎役が高松英郎で、謹厳な軍人姿が印象に残ってます。
彼の自慢の長兄は、軍人としての名誉の死ではなく、
動けなくなった部下に銃を向けた上官に立ち塞がって撃たれた
というショッキングな死で、これに退役後の老いた範太郎は呆然。
しかし、それは武功よりも立派な死だと利江に言われ、
思い切り息子の遺影を誉めてやるのでした。
その利江は、先妻の言い残した息子を頼むの言葉だけを支えに、
どんなにつらい事が有ってもひたすら耐え続け、
お利江と呼ぶ子や虐げ続ける夫に恨みも抱かず、
先妻の子・剛次郎を立派に育て上げる事だけを考え続けました。
彼が前線へ送られる前、ようやくと打ち解けの空気が流れ出し、
死後に届いた彼の遺言書には、その真情と、
彼女をお母さんと呼ぶ文字が綴られていて、
長かった彼女の苦労はここでようやく報われたのでした。

ここで描かれる利江の姿は、かなりな誇張もあるでしょうけど、
多かれ少なかれ、昭和までの女性の姿が映されているとは思います。
どんなに理不尽な事をされても黙って耐え、恨みも抱かず、
無事に妻としての一生を終えるという描かれ方。
ただ、時が流れ、老いと共に夫の態度も変わっていき、
元使用人と見下していたのが段々彼女の姿に打たれていくのですが。
たしかに利江像は人間として崇高ではあるんでしょうが、
おそらく、現在このドラマをやっても、全く支持されないでしょう。
とは言え、このドラマほど我慢をすべきかと言われれば、
それはワタクシもとうてい首肯しかねますが(苦笑)、
我慢無しに平安は無いというのは言えるかもしれません。

ずっと何十年も旦那様である範太郎の言いつけに服従し続けた彼女も、敗戦後、
満州から末子が戻ってきた時に夫が勘当中だとして家に上げまいとするのを、
鬼頭の家は私の家でございますと敢然言い放ち、息子に
堂々と玄関から入っておいで、ここはあなたの家だからと
範太郎の言いつけを反故にしてしまうまでになります。
それだけ長子を失い、敗戦によって軍人としての威厳も失墜した範太郎は老い、
その老いは、古き時代の終焉をも象徴していました。
ラストナレーションは、私たちの時代は終わったと利江は思った。
これからはこの子達の時代だという感じのものでした。

ライオン奥様劇場のフォーマットは、冒頭に例のグランドタイトル。
ガオーとMGM映画OPをパクったライオンの咆哮があり、
♪ ライオーン ライオンライオーン (タタタタタタタ)
  ラーイオ~~ン
とコーラスされてから番組のオープニング、そして前CMに入ります。
エンディングでは歌詞入りでテーマソングが流されるのが
昼ドラマの一般的な形式でしたし、この枠もそうだったと思います。
ただ、ラスト2週間はエンディングの代わりに
次回作品の予告が流されるというのが通例でした。
放送中は、各回の予告編というのは無いんですけどね。
そして最後にもライオンのコールが有るんでしたっけか?
ちょっとその辺の記憶が曖昧になってしまいました。
ウィキペディアでは有ったように書かれていますが…。
無かったような気もするんですよね、子供劇場の方も…。
この当時のライオンで有名なのは、ホワイトアンドホワイトですね。
白い歯っていいな~ ホワイトアンドホワイト♪
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
ちょっと惹かれてしまいました
男女の愛憎を描いたものが多いお昼のドラマの中で、この作品のように、内容が深くいろいろ考えさせられる作品もあったのですね。本文を読んでそう思いました。この当時見ていたら、どっぷりハマっていたと思います。
調べてみると、この作品は、昭和30年代に三国連太郎さんと田中絹代さん出演で映画にもなったそうです。

当時のライオンと言えば、ブルーチャイムという洗剤もあったような。
♪色が変わって合図する~ ブルーチャ~イム
というCMソングを覚えています。まだこの頃はトップはなかったと思われます。当時は花王よりライオンの方が強かった印象があります。
(まだいろいろと代表的な商品があるけど、それは次の方に(^_^;)
2007/02/14(水) 16:26:25 | URL | 北国の人
ハマりますね(笑)
やはり主人公が耐えるドラマって、なんか感情移入しやすいんですよね。
また、高松さんの軍人もハマリ役でした。
映画にもなってたのか。

ブルーチャイムってのはよく覚えてないなあ。
ライオンの洗剤と言えばやはりブルーダイヤかトップ。
ライオンの商品はキリ無いので、
その年度ごとに記憶に残るCMを少しずつやってるんですけどね。
検索窓でライオンを検索して戴くと多少出てきますし、
今後も勿論やっていきますよ。
なにしろ提供番組多いから(笑)。
2007/02/14(水) 23:19:53 | URL | ごいんきょ
ブルーチャイム
北国の人さん、ブルーチャイム覚えてますよ。本当に青色のチャイムが揺れるCMなんですよね。音楽もなんかワルツの3拍子で。
2007/02/15(木) 01:14:03 | URL | かじか
わからない
音階教えてくれる人が出てくれば(笑)
2007/02/15(木) 07:09:05 | URL | ごいんきょ
音の長さが
音階だけだと音の長さが反映できないですね。MIDI扱えればなー。音符ならかけるんですけど。
2007/02/15(木) 15:38:29 | URL | かじか
ここもライオンのcm話なら付き合える
ブルーダイヤもチャイムもその通りだと覚えているとしつつもライオンのものとしては超マニアックなせせらぎという名のその名の通り当時の環境問題の意識の目に配慮したとされるものやあと落書きみたいなアニメのキャラが♪パタパタパタパタスパーク~と歌いつつ白いシーツをなびかせているのも覚えている

そういやスパークとか花王のザブとかp&gのボーナスとかは結構名もcmも気に入っていたものの今は無いのでやはり寂しい
2007/02/15(木) 21:36:48 | URL | 熱血王 ガッツィンガー
色が変わって合図する
思い出しました。
かじかさんが三拍子と言っていたんで、
そのリズムを頭で無意識に繰り返していたら、
出社途中でじわじわろ浮かんできて、完全に思い出し、
一日歌ってしまいました(苦笑)。
  いーろが かわって 合図っする
  ブルー チャーイム~
って感じですね。ワルツと言うよりはシャンソン。
おそらくこれも亜星さんっぽいな。

せせらぎなんて覚えてないなあ(苦笑)。
2007/02/16(金) 00:07:44 | URL | ごいんきょ
ワルツというより
ごいんきょさん、そのとーり!
かなりテンポが速い3拍子ですので、1拍子が3連符になってるだけかもしれないですね。
実は商品名の前の部分の歌詞を知らなかったのですけど(笑)

さあ青の方、何番?(笑)
 
2007/02/16(金) 00:56:01 | URL | かじか
8分の6拍子
という事になるんだと思います。
暇があったらMIDI化したいですけど、
そこまでの暇は無いかなあ。
モデラートさんくらいの能力があればねえ。

JASRACで検索しても出てこないんで、亜星さん作曲じゃなさそうですね。
2007/02/16(金) 01:31:52 | URL | ごいんきょ
だ、だめだぁ~
ブルーチャイムは完全に忘却のかなたへ行ってます。
ブルーダイヤは最後に
♪金銀パールプレゼント!
というのがあったのでそこだけなんとか覚えてるのですが…
2007/02/16(金) 07:56:25 | URL | オンデン1970
6/8と考えると
ごいんきょさん。あまりこの場で深く追求したくないのですが、この曲の場合、音3つで1拍と置いてる気がします。そう考えれば、6/8ではないように思えるんです。
 もちろんそのへんは作曲者の意向ですので、断定はしがたいのですが。

オンデンさん、ブルーダイヤのCMって20年ぶりくらいに復活したことがありましたね。そのとき、「まさか・・・」と思っていたら、案の定金銀パールまで復活していて、ぶったまげたことがありました。
2007/02/16(金) 16:13:09 | URL | かじか
まさか、ここまで
反響があるとは思いませんでした。f^_^;
手元にブルーチャイムの新聞広告のコピーがあります。1971年の広告なので、結構昔から発売されていたのですね。
二木てるみさんが「色が変わったわ。お洗濯も変わったわ」と喋る(?)吹き出しのセリフが出ています。1.3キロ入りで300円と決して安くはなかったようで。今の価値だと1200~1300円ぐらい?
実はブルーチャイムの他に「ワンタイム」という食器洗剤があったのも覚えています。
♪コッ(プ)ピカ 皿ピカ ワ~ンタイム
というCMソングも。
2007/02/16(金) 19:24:32 | URL | 北国の人
ブルーチャイム
の唄を思い出したつもりで口ずさんでみると、『ひみつのアッコちゃん』の唄のようになってしまうのですが・・・
これはやはり私の記憶の混乱でしょうか・・・
2007/02/16(金) 20:41:39 | URL | モデラート
二木てるみさん
● オンデン1970さん
ブルーダイヤについては少し前にはずれさんのブログでコメントしたんですけどね。
こちらも盛り上がっちゃったんで、そのうち洗剤CMもやりますか。


● かじかさん
いや、記憶では8分の6拍子のはずですけど。
そのうちMIDIにも挑戦してみますが…


● 北国の人さん
二木てるみさんってのも懐かしい名前だな(苦笑)。
>「色が変わったわ。お洗濯も変わったわ」
CMでも冒頭で言ってましたね~(笑)。
ワンタイムはわかりません。
でも、またそのうち思い出すかも(笑)。


● モデラートさん
リズムは同じだと思いますからね。
アッコちゃんも、同じライオンのブルーダイヤも亜星さんなんで、
てっきりこれも亜星さんだと踏んだんですが、違うようです。
2007/02/16(金) 23:31:28 | URL | ごいんきょ
おや、何か盛り上がっていると思ったら
 スレの『異母兄弟』という番組は知りませんが、盛り上がっているようなので覗いてみたら‥‥、「ブルーチャイム」のCMでしたか!

 歌っているのもスリー・グレイセスらしき女性コーラスですから、作曲は亜星さんの可能性が高いですが‥‥。「ブルーダイヤ」は亜星さんだし。

 このリズムは8分の6拍子だと思います。
2007/02/17(土) 11:49:21 | URL | 自由人大佐
そうそう
ドラマの感想くれたのは最初だけでね(笑)。
まあそれもいいんですが。
でも、ドラマを覚えてる人はぜひ記憶を書き込んで下さいね(笑)。

スリー・グレイセスさんかなあ?
アッコちゃんのリズムでサリーちゃんの歌声とは豪華なコラボですね(笑)。
2007/02/18(日) 00:23:53 | URL | ごいんきょ
おかげさまで異母兄弟の結末がわかりました
高松英郎さんの軍人役がすご^く良かったのと、最終回を見ていなくて、35年以上、もっと?ずうっと気になっていました。このページを見ておかげさまで異母兄弟の結末がわかりました。ありがとうございます。追伸 ライオン奥様劇場の「男の償い」って覚えていたら書いて欲しいです。宜しくお願いします。
2013/04/16(火) 21:23:53 | URL | けいこ
出た!ラ~イオ~ン♪
幼少の頃このOPがやたら怖くてそのせいかドラマ本編は全く記憶にないです(>_<) ちなみにWikiによるとOPとEDのライオンの映像はTBSのライオン劇場ケンちゃんチャコちゃんシリーズでも使われてたそうです 奥様の方は末期に一旦路線変更があった後最末期にはライオンのアニメ(ごきげんようとかに出てる黄色と緑のやつかどうか、路線変更時のOPなどに関しては不明)が使われてました
2013/04/18(木) 20:53:28 | URL | 鉄ドン
ブルーチャイム
ブルーチャイム、懐かしい名前ですね。

洗濯液が青いうちはまだ使えて、色が消えると使えなくなる(もちろん、継ぎ足せばまた使える)ことを知らせるという、当時としては画期的な機能がある洗剤でした。

でも、考えてみれば、二槽式洗濯機時代ならではの特徴ですね。

今は全自動洗濯機が圧倒的に多く、また、プログラムも半強制的に決められていて、洗濯中に洗濯機のそばにいることはほとんどないため、洗濯液の汚れ具合を見ながら洗濯量を調整することはないです。

また、全自動で洗濯液を再利用するとなると、大変面倒なことになります。

最近、かつての人気商品がリバイバル発売されることが多いですが、これは今発売してもあまり意味のない商品ですね。
2013/04/19(金) 21:40:13 | URL | 10000k
● けいこさん
高松英郎さんというと軍人ですよね(笑)。
『男の償い』ですか。難しいなあ。
奥様劇場自体、覚えている番組が少ないんですよ。
通常、学校が長期休暇の時しか見られなかったですからね。
逆に、『男の償い』で覚えている事が有りましたら、
ここで結構ですので、ぜひ教えて戴きたいです。


● 鉄ドンさん
怖かったかあ。
いろんな人がいろんなものを怖がっていたというのも、このブログで知った事です。
たしかにチャコケンシリーズでもライオンOP有りましたけど、
完全に同じものじゃなかったと思います。
チャコケンにはライオンED無かった気がするけどなー。
予告の前に有ったのか、後ろに有ったのかがわかれば記憶もハッキリしそうですが。


● 10000kさん
ですね。全自動が普及し始めて役割を終えました。
2013/04/20(土) 06:53:31 | URL | ごいんきょ
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