私的 昭和テレビ大全集
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植木等ショー (1967)

該当番組画像募集

植木等ショー!

という植木等の突き抜けた雄叫びが会場にこだまするオープニング。
思えば植木等という人は、カラッとしたところが魅力でした。
それまでの日本特有のジメジメした人情ものコメディではない、
良い意味で都会的なセンス、肌合い。
それは映画の無責任シリーズとか日本一の男シリーズという、
彼個人にとどまらぬ高度成長日本を代表する名作喜劇が
そういう作品であったわけだし、そもそも出自たるテレビでも、
シャボン玉ホリデーなどそうしたセンスの作品ではありました。
けれども、これら作品がヒットしたのは、その作品の肌合いと、
彼自身の持つ肌合いとが非常に合致していたからだと思うのです。
つまり、彼が出演した数々の作品が都会的だっただけでなく、
彼自身が、良い意味での都会的な人間だったと。

その辺については漠然と感じていただけで、
突き詰めて考察した事など無かったのですが、
今回の訃報により様々なエピソードを見聞するうち、
彼の生家は郷里で迫害を受けていたというのを聞き、
なるほどなあと得心できました。
彼の父が僧侶だったというのは知っておりましたが、
その博愛精神から戦時中に弾圧され、郷里の人間もそれに加担して
彼らを追い出すような形にしていたという事で、
植木は、郷里への恨みをずっと胸に抱えていたと言います。
58歳の時に帰郷した際に、「二度と帰ってくるものかと思ってました」
と、涙ながらにコメントしていたほどに。
つまり、背景を持たぬ、持とうとせぬ彼の複雑な生い立ちが、
ドライな味わいとなり、それが都会的センスへと昇華されたのでしょう。

植木等ショーは、クレージーの人気にやや翳りが出始めた頃の番組で、
メンバーはとうにそれぞれが独立して活動するようになってましたが、
名前が単独でタイトルに冠せられたのは植木だけでしょう。
ただ、加藤茶ショーとか志村けんショーとやっても
あまり目を惹かなかったであろうように、この番組もやや埋もれました。
見た人は本当にクレージーが好きだった人でしょうね。
内容はタイトル通りの正にショー番組で、音楽あり、笑いあり、
芸達者な植木らクレージーのメンバーならではとも言えます。
ドリフはクレージーほどは音楽性は無かったですからね。
この植木等ショーでも、植木は当然しばしば歌声を披露。
のみならずギターも手にしたり、クレージーの面々の演奏も有りました。

植木の歌声は本当にプロ歌手のものでした。
クレージーソングで最も売れたと思われる『ハイそれまでよ』では、
二の線の歌い出しで始まり、アレッ?なんでクレージーが?
と思わせておいて、段々といつものナンセンスソングへと移行する。
昭和歌謡史に於いても傑出した名曲だとワタクシは思いますけど、
萩原哲晶の曲作りの匠の技もさる事ながら、歌い手に技量が無ければ
そもそも成立し得なかった企画で、芸の基盤が有るという事は、
当たり前と言えば当たり前なんですけど、それだけ表現の幅も広がるんですね。
シャボン玉ホリデーに出ていたクレージーもピーナッツも、
卓越したセンスと技量に裏打ちされた芸を持っていたというのが、
今日ビデオなどで映像を改めて見てもつくづく思いますし、
そういうバラエティ番組や出演者は、本当に絶滅してしまいました。
昭和50年代以降のお笑い番組は、どれもこれも
いま見ると子供の悪ふざけと同レベルにしか見えないのに、
シャボン玉は、いま見ても恥ずかしくならない。
たしかな芸に裏打ちされているからです。
他の番組が百年後も評価されるかどうかかなり怪しいと思いますが、
シャボン玉ホリデーは、間違いなく一定の評価を得続けるでしょう。
昭和40年代から昭和のバラエティをつぶさに視聴してきたワタクシが、
公平に評価して、そう感じます。

この植木等ショーは、当時のショー番組の基本通り、
コントを基本として音楽を随所に配し、合間合間にゲストの歌を挟む、
文字通りの「バラエティ」番組で、これも今では絶滅状態です。
視聴率至上主義に汚染された地上波では、
落ち着いた雰囲気を味わわせてくれる大人の番組など、もう望めません。
べつにワタクシは全編お笑いが嫌いなわけではないけど、
様々な番組が有るのが健全だと思うし、良質の大人向けバラエティも、
昔みたいにどこかでやって欲しいというのは思います。
そしてこの番組では、ウンジャラゲというナンセンスソングが生まれ、
十人以上の出演者が一緒に歌い踊ってました。
月曜日はウンジャラゲ♪ってやつですけど、
後年、志村けんが『だいじょうぶだぁ』でリバイバルさせたので、
歌だけは知っている人も多くなったでしょう。
振り付けも、だいじょうぶだぁファミリーはそのまま踏襲。
ドリフの中ではクレージーとの距離がやや遠く感じる志村にして、
それだけクレージーキャッツへの憧憬が有ったんでしょう。

番組のオープニングやエンディングでは、
植木がこれまた見事な美声で、それぞれのテーマソングを披露してました。
昭和30年代には日本にもエンターテイメントを志向した番組が有ったし、
エンターテイナーと呼べる存在がいたんですよね。
それらをかろうじて見る事が出来た我々の世代までは、
以後の世代に比べると本当に恵まれていたなあと思います。
ワタクシは、このブログではホストの立場なので、
一人一人の人にお悔やみのコメントは出さない事にしています。
テレビ番組全体を扱うブログである以上、
書かないテレビ人に対して失礼になるからで、
そうした想いは、全ての各記事を書く事で包含させて戴いてます。
ただ、70も超えたような方に対しては、悲しみよりもむしろ、
お疲れさまでございました 有り難うございました
という気持ちで見送らさせて戴こうとは、自分に言い聞かせてます。
植木さんも大変残念な事ですし、とても寂しくはなりますが、
ワタクシは改めて感謝の言葉を述べさせて戴きたいですね。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
なんでしょう・・・
ついにこの日が来てしまったというのが偽らざる気持ちです。

年齢も考えれば致し方ないことなのかもしれませんが、植木さんだけは年齢とか寿命とか超越しているように思えました。

以前歌番組でご一緒させていただいた時、
(私はバックバンドでしたが)
ミュ-ジシャン植木等氏はそれは真面目で、無責任のかけらもない、素晴らしいミュージシャンでした。
歌もGuitarも本当にお上手で・・・

心よりご冥福をお祈りいたします。
2007/03/29(木) 18:05:53 | URL | nenkorhoads
植木さんと同じステージで
うーむ、nenkorhoads さんも微妙に業界繋がりの方だったんですか。
このブログ、制作者以外はみんな割と凄い人だったりして(笑)。

そうですね。
青島さんもそうでしたが、植木さんもこういう日を想像できない人でした。
まあ、その辺をあまり書いてしまっても必要以上に暗くなるし、
あの人たちに、そこまで暗いお別れも似合わないとワタクシは思うのですが、
多少なりとも実際の繋がりが有った人たちは、
それどころの話ではないでしょう、たしかに。
でも、一緒のステージで共演できたなんて、凄い事ですね。
2007/03/29(木) 23:46:35 | URL | ごいんきょ
いい番組ですね!
はじめまして、いつも楽しく読ませていただいています。
昨日のTBSの植木さんの追悼番組で、「植木等ショー」がかなりの時間採り上げられていました。断片的にいくつかの回を流していましたが、面白そうな番組ですね。
ドリフターズの面々が出てきたときは、「将来いかりや長介ショーをやるための準備に出てきました」というコメントがあって面白かったです。その後、「8時だよ!全員集合」に植木さんがゲスト出演した回も放送したのでそのコメントがさらに面白く感じられました。
しかし、昔のテレビバラエティは実に上質で面白いですね。私は団塊ジュニア世代ですが、小さい頃にNHKでやっていた「テレビファソラシド」あたりでその最後の部分をかじれたかな?という気がします。
2007/04/02(月) 22:44:01 | URL | なべら
テレビファソラシド
はじめまして。
ワタクシ如きがつべこべ言っているのをそんな言われ方されても
かえって困ってしまうのですが(苦笑)。

その追悼番組は見ました。
植木等ショーの映像は全部残ってるんでしょうか。
是非CSのTBSチャンネルで放送して欲しいです。
8時だよ!出発進行のビデオが出なかったのがちょっと残念でした。
あれは列席者の布施さんもレギュラーだったんですけどね。

カトちゃんとのコントは覚えてましたが、オチを飛ばしてたとはなあ。
たしかにムリヤリな終わり方で、当時変な感じはしてました。

テレビファソラシドは、テレビ草創期からの永さんがやってましたからね。
でも、夢であいましょうとか、安心して家族揃ってみられる
バラエティー番組を楽しめたのは、我々世代の特権でしたね。
2007/04/03(火) 02:02:48 | URL | ごいんきょ
8時だよ!出発進行
ごいんきょさん、はじめまして。

以前、クレージーキャッツメモリアルBOXの企画に関わった方から伺った話では、
8時だよ!出発進行のVTRはハナ肇さん個人所有の1~2本しか残っていないという事を聞きました。
全員集合のVTRも再開後71年以降のものがほとんどという
話がネットなどで飛び交っているのでTBSにも残っていないんでしょうね。
2007/04/04(水) 00:17:27 | URL | じんのすけ
うわあ
はじめまして。
出発進行に関してはテレビ探偵団で見たので、有るのは知っていたのですが、
画質がエライ悪かったんですよね。
なるほど、ハナさんの個人所有でしたか。しかし二本ほどって…
谷さんとハナさんが割と記録を残す事をして下さってるので、
今日の我々が再見する事が出来るんですよね、ほとんど。
全員集合は72年以降の映像しか観た事ないですね。
出発進行の頃までは、TBSは更々残す気は無かったんでしょう。
仕方ないですけどね、当時の生放送…
2007/04/04(水) 01:36:03 | URL | ごいんきょ
植木等ショーのDVD復活をのぞむ
植木等ショーをリアルタイムで楽しみに見ていました。冒頭の「植木等ショーのテーマ」で、歌い踊りながら明るくスタートし、エンディングは、「星に願いを」(ディズニーの歌ではなく、この番組のために作られた素敵なバラード曲、植木さん自身が作詞にも関与)でしっとりと終わる夢のような番組でした。ゲストも超豪華。女性では、江利チエミ、越路吹雪、森光子、吉永小百合、ミヤコ蝶々、浅丘ルリ子、水前寺清子、由美かおる・金井克子等西野バレー団、浜美枝、ザ・ピーナッツ、梓みちよ、園まり、伊東ゆかり、中尾ミエなど。男性は、クレージーキャッツ、榎本健一、鶴田浩二、緒方拳等新国劇、坂本九、加山雄三、北島三郎、大橋巨泉、青島幸男、前田武彦、藤田まこと、横山やすし・西川きよし、ザ・ドリフターズ、ザ・スパイダースなど。当時の植木さんの勢いを反映した素晴らしいみなさんです。この項の解説で、クレージーの人気に翳りが出た時に番組が始まったように書かれてました。確かにクレージーのメンバーの単独出演が増え始めていましたが、どちらかといえば、絶頂期にスタートした感じです。事実、最初は、劇場での公開ショー形式で、26回放送され、視聴率20%以上の人気番組でした。週刊テレビガイドの表紙にもなっています。その人気を受け、半年後、今度は、スタジオショー形式で第2期植木等ショーが26回、製作されました。したがって、やや埋もれてしまった、という解説は、ミスリードです。第2期植木等ショーが終わった後も、植木等さんと谷啓さんの共演で、「それ行けドンドン」というスタジオバラエティ番組が引き続き作られました。いかに当時のクレージーの人気が国民的なものであったかわかります。植木等ショーはフィルムがかなり残っているそうですから、是非、DVD化を期待しています。
2009/02/04(水) 15:17:46 | URL | ショー大好き人間
おー。これはかなりのファンだった方ですね。
翳りと言いますか、まあ下降線に入り始めた感じですか。
絶頂はやはり昭和30年代末期だと、ワタクシは思ってますので。
埋もれたと書いたのは今日的な視点が混ざりましたね。
視聴率20%を超えていたというのは意外でしたが、
放送開始当初はまだそれだけの訴求力が有ったわけですね。
第2期はなぜ盛り下がったんでしょう。裏番組が強力になったのかな。
これは是非DVDセットにすべきですね。
2009/02/05(木) 07:23:13 | URL | ごいんきょ
思い出
 私が、この番組を見たのは小学4年の頃なので、他の方ほどの思い入れはないのですが、エンディングの歌だけは、強烈に印象に残っています。ずっとタイトルが解らないままでしたが、”黄金作戦”のLDを、てにいれてから、それが”星に願いを”だと知って、長年の疑問が、ひとつとけました@
2012/08/18(土) 23:06:37 | URL | yn
ディズニーアニメ『ピノキオ』の主題歌ですか。
あれはたしかに名曲で、ワタクシも大好きですが。
シャボン玉ホリデーのエンディングが『スターダスト』でしたから、星繋がりなんでしょうね。
2012/08/19(日) 14:28:03 | URL | ごいんきょ
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