私的 昭和テレビ大全集
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子連れ狼 (1973)

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およそ時代劇というものは、原作そのものよりも、
演じるスターの力量で決まってしまう部分が大きいと思われます。
それは映画時代でもそうだし、テレビ時代劇でも言えるでしょう。
それぞれのスターに当たり役というものが有るし、
この時代劇ヒーローはこの人という役者が、それぞれの世代で存在するものです。
この子連れ狼は、映像化に関しては若山富三郎が演じた映画版で世に出ました。
勝新太郎の実兄であり、その顔・キャリアに比してなかなか作品に恵まれなかった彼にとって、
この子連れ狼シリーズこそ、ほとんど唯一とも言える当たり役シリーズ。
テレビ版の拝一刀が萬屋錦之介と知らされた際に激怒し、横槍を入れてきたと言います。
この際に日テレ側は、鬼一法眼の制作を約束するバーター取引で、最終的に若山側と合意したとされます。
子連れ狼はテレビ版も大ヒットとなりますが、第一部・第二部・第三部とパート化され、
その間に若山主演の鬼一法眼が入ったのには、そうした事情が有ったのでした。

テレビに舞台を移して中村錦之助から萬屋錦之介と名を改めた錦之介にとっても、
この拝一刀は、テレビ界での最初の大当たり役となりました。
一刀は公儀介錯人。
介錯人とは、武士が切腹する際に苦しまずに済むよう後ろから首を刎ねる役割で、
表面の形の上だけで言えば、現代の死刑執行人に近いとは言えます。
そんな彼が、自分達一族を陥れて滅亡させた裏柳生への復讐のため、
倅・大五郎を乳母車で連れながら、刺客業で糊口を凌ぎ行脚していくという物語。
故に、自ら依頼された標的を狙ったり、逆に裏柳生の放つ刺客に狙われたりの激しいやり取りも有りながら、
時にはその子・大五郎を中心とした和ませるエピソードなども挟まれるという、
とてもよく練られた、原作者・小池一雄の大ホームラン作と言えましょう。
大五郎による父の呼称「ちゃん」という言葉は、一気に日本全体に認知されました。

この番組、我が家がどのように見始めたのか、明確な記憶は有りません。
ただ、世間で騒がれるようになってからワタクシが見たのは確かでしょう。
第一部・第二部の主題歌は「ててご橋」。
♪ ててごとははごとごとごとと という出だしの、なかなか渋くて好きな主題歌でしたが、
橋幸夫の歌う「子連れ狼」という歌が大ヒットし、町中でもよく聞こえて知っていたので、
ワタクシはひどく戸惑ったのを覚えております。
どちらを先に聞いたか、どうも記憶が明確ではないのですが、
とにかくテレビ主題歌と町中で流行っている歌と、まったく違う事に困惑したのは確かです。
シトシトピッチャン シトピッチャンで有名な、橋の歌った子連れ狼の方は、
そのまま紅白歌合戦でも歌われるほどの認知度。
ところが、あれほどドラマもヒットしたのにも関わらず、
何故にテレビ主題歌の方はああまでもまったく世に扱われなかったのでしょう?
それから数年を経た第3部でようやく橋版が主題歌になった時も、
なんで今更?という疑問が湧いたものです。

提供は3部作られたのでいろいろ有りますが、大塚だけは全部通してスポンサーで有り続けました。
番組の間のCMで、笑福亭仁鶴が子連れ狼の格好をして登場。
お腹を減らした大五郎に、ボンカレーを作ってあげるCMが、
番組世界とはまるで違うのに、息抜きのような感じで親しまれました。
初めてそのCMが流れだした時、我が家も大笑いだったのは言うまでも有りません。
「3分間待つのだぞ」と仁鶴が諭すと、「じっと我慢の子であった」とナレーション。
この2つのセリフは一躍大流行語となりました。
その余勢を駆ってと言うか、このCMは子連れ狼以外の大塚提供番組でも使われました。
子連れ狼というドラマ自体が、誰もが知る大ヒット作であったからでもあります。
最後は ♪ ボンボンカレー ボンカレー ボンカレ~と締められる、橋版の替え歌が使われていました。
その頃もドラマ主題歌はててご橋ですから、この辺の事情が本当にわかりません。
そしてこの番組でテレビ界でも花を開かせた萬屋錦之介は、
この後ヒット時代劇を連発して、大いに時代劇ファンを楽しませてくれたのでした。
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[猫カフェ]futaha



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この記事へ寄せられたコメント
再放送
人気が出たので、本放送と同時に再放送を(第3部を放映中に第1・2部の再放送という具合に)やっていたような覚えがあります。午後2時台だったでしょうか。私は再放送で初めて見たので、その前に橋幸夫の歌を聞いていた頃は、ちゃんの仕事は「飛脚」だと思っていました。
007もビックリの乳母車が活躍する話が好きでした。他に好きだったのは、「黒南風」、「寒到来」、長門勇の「半畳一畳二合半」、田島令子の「十三弦」、長門裕之ら三人組が大五郎をさらう話、観世栄夫の出た007ばりの秘密兵器合戦、大五郎が熱を出してミカンを食べたがる話などでした。思い出してみると、どの話にも名優がごろごろ出ていたと思います。
錦之介の殺陣は素晴らしかったですね。それまで時代劇には刀と刀がぶつかるチャリーンという音が附き物でしたが、子連れ狼は刀を合わすことなくいきなりズバッ、バシュッという感じでした。
「スイオウリュウ 拝一刀」「参られい」など、一刀の口真似もよくしました。
2009/02/23(月) 23:09:14 | URL | あぶもんもん
刺客
子連れ狼といえば思い出すのは、父との会話。子供の頃鼻歌を歌っておりました。「~~ちゃ~んの仕事は、シカクぞな~、シトシトピッチャン、シトピッチャン~~」とそれを聞いた父が怒り出して、「シカクとはなんだ!!シキャクだろ!!」ってな具合。自分の方が正しいんだけども父の勢いに飲まれて反論できずに終わってしまった。白いものでも父が黒と言えば黒となってしまう、古き良き時代の父親像そのものの人でした。ちなみに今の健在です。
2009/02/24(火) 12:24:36 | URL | 心は少年
● あぶさん
第3部はわりと間があいてたので、そういう事もあるでしょうね。
あー、飛脚ね(笑)。
ワタクシは「しかく」とは聞きましたけど、よくはわからなかったです。
あー、参られいとか、太い調子で言ってましたね。

● 心は少年さん
言葉としては両方間違っていないと思いますが、歌詞は「しかく」ですよね。
お父さんにその時の話をしてみても面白いかも(笑)。
2009/02/25(水) 06:16:11 | URL | ごいんきょ
昭和版 平成版 cm版
とこの作品は受け継がれていたりしてな
中でも昭和版のブレイク故に本家さえ凌ぐ知名度にそうボンカレーのcmはなったのではなかろうかな
ちなみにそれぞれ本家の劇中の大五郎役の子役は出世したとかは聴くもののこのcm版の彼のストーリーは少なくとも個人としては知らないのだが

ちなみにレトルトのカレーはグリコのleeが出て以来変えてないけどな
2009/02/25(水) 21:26:31 | URL | 熱血王 ガッツィンガー
ああ書き忘れてますが、その通り、大五郎役もCMは別人ですね。
2009/02/26(木) 07:11:55 | URL | ごいんきょ
子連れ狼
テーマ曲の
しとしとぴっちゃん
しとぴっちゃん、し~とぴっちゃんも印象に残る曲です。 

その、しとしとぴっちゃん
しとぴっちゃんの音楽に乗せた
コマーシャルで
机のCMなのですが。
くるくるピッタくるピッタ
と、いう学習机のCMがあるのですが。覚えてる人少ないかな。
頭の片隅に残ってるのですが。

あと、仁鶴師匠のボンカレー
CMで、3分間待つのだぞ
の、CMを思い出す。 

本家のほうは北大路欣也
が、いい味出してましたよね。
でも、ちゃんの子役って
実生活で、捕まってしまいましたね。
正義の味方の役の人がこういう
形で転落人生味わうのは
ツラいですよね。 
2009/02/26(木) 14:41:01 | URL | 梅吉
キンちゃん
といえば、萩本欽一と並んで中村錦之助の顔が浮かぶんですが、たぶん祖母か誰かがそう呼んでいたせいだと思います。拝一刀ほどの大当たりじゃなかったけど、春の坂道で柳生又右衛門をやったあたりでテレビブレイクしたんじゃないでしょうか。私も春の坂道でファンになりました。石舟斎はもっとシビれましたが。
映画「柳生一族の陰謀」の「夢でござあーる」とか「破れ傘刀舟」の「てめえらあ人間じゃねえや。叩ッ斬ってやらぁ」とか「破れ奉行」の「天に代わって(後略)」など、物真似のネタはたくさん提供してくれました。テレビ東京正月12時間時代劇の第一作「それからの武蔵」も好きでした。
オープニングの演出って実相寺昭雄だったんですね。そういえば障子の穴から大五郎の目が覗いていたような気がしますが、記憶の捏造でしょうか。
2009/02/27(金) 18:43:45 | URL | あぶもんもん
● 梅吉さん
くるピタはわりと有名な机ですけど、そのCMは覚えてないです。
有名子役って周りがどうしてもチヤホヤしてしまうので、
一家の人生を狂わせてしまう例が昔は多かったですね。

● あぶさん
キンちゃんと言えばテレビでは萩本欽一、映画では中村錦之助という事ですが。
萬屋さんになった頃はもう大御所で、昔からのファンくらいでしょうね、そう呼んでたの。
OPは実相寺さん? 言われれば雰囲気ありますね。
2009/02/28(土) 07:11:44 | URL | ごいんきょ
仁鶴とボンカレー
拝一刀スタイルとは全然ちがって、
「大塚のボンカレーとかけて仁鶴さんと解く
 ハートは? ハートは?
 他のカレーじゃイヤ、他のカレーじゃイヤ~
 うれしカレ~~~」
というのがあったのを思い出しました。
2009/12/08(火) 16:47:12 | URL | あぶもんもん
仁鶴とボンカレー2
仁鶴さんのボンカレーCMといえば思い出すのは、「どこいくのや~~?」「ちょっとそ・こ・ま・で」というもので、バックには透明ナベに放り込まれたレトルトパックがナベの底につくまでが映し出されているもの。
2009/12/08(火) 19:21:00 | URL | 心は少年
おちゃらけCM
仁鶴さんのCMは当時、(子連れ狼ファンには)評判が良かったのでしょうか?
「水戸黄門」(浅野時代)の中CMで、浅野黄門が自転車に乗りながら、「♪人~生 楽ありゃ・・・ありゃりゃ!?」と唄う、ナショナル自転車のCMが流れました。自社(グループ)のキャラを使いたいのは解るけど、直前までシリアスな演技をしていたのに、それはないだろうと思いました。
2009/12/19(土) 12:04:04 | URL | 石毛零号
ことわざ辞典みたい
 長門勇が拝一刀に「人間、立って半畳、寝て一畳、天下とっても二合半じゃあ」とお説教する話がありました。別に一刀を狙っていたわけでも狙われていたわけでもなく、単なるお節介としか思えません。長門勇も使い手なので結局、果たし合いになり殺されてしまいます。どうもあの話は、このことわざを視聴者に教えたいために50分使っただけなんじゃないかという気がします。
 「初めチョロチョロ中パッパ」の回もありました。「赤子泣くとも蓋とるな」は知っていましたが、途中の「ボウボウどきに火を引いて、三尺下がって猿眠り」というのはこの番組で初めて知りました。
 ほかの回でも「きっきりもう」「もがり笛」「温石」など、古い言葉をナレーターが渋い声で解説してくれたりして、「ほかほか家族」みたいでした。
2010/02/24(水) 18:08:47 | URL | あぶもんもん
BGM
 子連れ狼の音楽というと「ててごと」「しとしとぴっちゃん」が有名ですが、拝一刀が乳母車を押している場面を思い出すと頭に流れるのは
 ラララーシ どどどーみ ふぁみどーシラ〜
 ミミミーミ ラララーシ どシどーシラ〜
で始まる曲です(平仮名は上の音階です)。よく管楽器(尺八を思わせる)で演奏されていました。ラストシーンとか、新しい展開の導入の場面などでした。
 歌詞もない(と思う)し、たぶん曲名も「冥府魔道のテーマ」とか何とかじゃないかと思いますが、耳に残っています。
2013/02/26(火) 14:08:19 | URL | あぶもんもん
● あぶさん
なんか意味不明の謎かけですな(苦笑)。

長門さんは、そんな感じの役柄が多かったですよね。
もがり笛ってのは、木下恵介アワーのドラマのタイトルにもなってますよ。

サントラLP欲しいんだけど、テレビ時代劇のLPは、大概満州越えなんですよ(苦笑)。


● 心は少年さん
ん。有ったかも。
絵はまざまざと浮かびます。煮立った透明鍋。


● 石毛さん
仁鶴さんのCMは非常に評判良かったんじゃないかと思います。
落差が、特に可笑しさを呼びました。
我が家も最初に見た時は全員爆笑だったはずです。
2013/03/04(月) 01:50:04 | URL | ごいんきょ
大五郎の末路
大五郎役の子役は、成長後どこかの地方の市会議員か県会議員になったものの、金銭トラブルの末、知人を殺害、無期懲役で現在服役中とのことです。
確かこの役者さん、大場久美子のコメットさんにも出ていた記憶があります。
2013/05/08(水) 23:05:16 | URL | ほけみん
金銭トラブルが多かったみたいですね。
小さい内から恵まれて、感覚が狂っちゃったのかな。
2013/05/09(木) 22:43:46 | URL | ごいんきょ
カラスのカンザブロウ
 ママとあそぼう!ピンポンパンに書かせていただいたコメントと内容が繋がってるんですが、こちらに書かせていただきます。
 大五郎が「カアカアからすのカンザブロウ」と唱えていたのは、どこかの地方のわらべ唄か子供の唱える文句にあるんでしょうか。カンザブロウの後にまだ続きがあったと思うんですが、忘れてしまいました。
 ミッちゃん道々は、美智子とか光代など、いくつかの名前に応用できますが、特定の名前だけをはやす文句もあったかもしれません。一太郎やあいは違いますが、大バカ三太郎とか。「迷子の迷子の」も三太郎でしたっけ。私の郷里には
 コーザブロー、湯に入れ、手ぬぐいが無ェ、
で始まるのがあります。節はララソーラを繰り返す単純なものです。続きはわかりません。
2016/04/15(金) 04:18:29 | URL | あぶもんもん
順序まちがえました
からすがカアカアかんざぶろう、だったかと思います。これは人の名前を囃し立てるわけじゃなくて、カラスの歌(メロディーはないけど)ですね。
2016/04/15(金) 13:10:47 | URL | あぶもんもん
なんのたれべえとか、ほねかわすじえもん等、
昔の人は人名にして囃すのが好きだったようですね。
からすかんざぶろうもその一つなのでしょう。
国松さまのお通りだいというテレビ漫画では節が付いてましたけどね。
2016/04/16(土) 21:34:08 | URL | ごいんきょ
阿部頼母
この番組を語る際、第3部に出できた、阿部頼母を抜きにしてはいけません。物語も押し迫った頃に出てくるのですが、演じる金田龍之介さんの迫力に、主役の拝一刀も敵役の柳生烈堂も喰われまくり!最期は一刀に倒されるのですが「擂鉢持ってこう毒飲まそ」の歌と共に、視聴者に強力な印象を残すのでした。
2016/12/13(火) 23:55:54 | URL | カースケ
これですね。
https://www.youtube.com/watch?v=s4pTDtz1CLc
2016/12/15(木) 00:02:52 | URL | ごいんきょ
そうそう、こいつなんですけどね。でもまだまともな時の映像ですね。回を追うごとにぶっ飛んでいきますから。何せ別名が阿部怪異ですからね、
2016/12/16(金) 12:54:26 | URL | カースケ
悪役がキャラ立ちすれば、長期放送は手にしたも同然です。
2016/12/19(月) 01:16:21 | URL | ごいんきょ
故・金田龍之介
ワキですが、存在感はハンパではありませんでした。出は新派ですね。師匠の伊志井寛に「キンリュウ」と可愛がられていたようです。個人的にはこの人をテレビで見た初めは、NHKの「横堀川」(1966)で、南田洋子演ずるお多加(モデルは吉本の女帝・吉本せい)のダメ亭主・吉三郎(吉本泰三)でしたが、その時分は顔がまん丸いだけで、まだいくらかスリムでした。阿部頼母は原作の劇画では、拝一刀が介錯するとき「人生にも四季があるが、さしづめ汝は青春、我は朱夏、烈堂は玄冬ならん」云々と因果を含めるので、本来は20代の青年の筈(笑)ですが、それでもやはりこの人以外の頼母は考えられません。ただし「唇役」は「公儀介錯人」同様出鱈目で(上様の毒見は、台所奉行と近習番頭が二重にチェックする)、幕府にそんな職制はあった験がありませんが。

「香りを着て」だったか、嵯峨善兵の住職を毒マキビシで殺して入れ替わる時、「仕上げ」に「動けまい、動けまいがな」と歯をむいてスリーパーホールドで絞めていましたが、もうおかしくて丸半日笑い詰めでした。
2016/12/19(月) 06:13:39 | URL | 権兵衛
『横堀川』を見ていたなんて、随分と通な。
羨ましいなあ。

テレビ史上の名悪役ってのも、掘り下げると面白い視点だな。
このブログで話題になったのだと、細うで繁盛記の正子、どてらい男の坂田軍曹、赤い運命のいずみ、赤影の甲賀幻妖斎なんかがいますけど。

まだまだ有りますね。誰かどこかでやって下さい(笑)。
2016/12/23(金) 22:37:49 | URL | ごいんきょ
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