私的 昭和テレビ大全集
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佐武と市捕物控 (1968)

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罪は憎いが憎まぬ人を 斬るも縛るも人のため
闇を切り裂く男意気 朧月夜の佐武と市


捕り物の笛がけたたましく鳴る中、七五調のナレーションで始まるこのアニメ。
放送時間は、なんと夜9時からでした。
たまたまチャンネルザッピングしていた時に、この番組が飛び込んできた時の、
当時のワタクシの衝撃たるや、忘れ難きものが有ります。
「な、なんでこんな時間に漫画やってるんだ!?」
妙に嬉しくなってしまい、ついつい画面に見入ってみると、
どうもこれは大人を対象にしたテレビまんがであるらしいと。
わかりやすく言うと、面白いとは思わなかったと(笑)。

その後しばらくして7時台に移行してきたようですが、それは知らず、
更に後年になって、既述の『まんが祭りだ60分!』枠でこの番組が放送された時、
山下毅雄作曲の、例によって彼の口笛がかぶさるインストOPテーマが耳に残り、
ああいい曲だなと思いつつも、やっぱり本編は面白くなさそうで見ず(笑)。
だったのですが、ちょうど今、無料ネット動画・Gyao昭和TVで、
この佐武と市捕物控が第1回から放送され始めてるんですな。
当ブログコメント欄で教えてもらった昭和TVですが、
限界感と腐敗臭を漂わせる地上波よりは可能性を感じるやり方なので、
なんとか伸びて欲しいなと思うんですけどね。
まだちょっとオリジナルコンテンツが弱い気がします。

まあそれはともかく、ここで初めて一話通して見た佐武市は、
こんな面白いアニメを今迄見ていなかったのかと思うばかりの出来。
たしかに、子供にはわからない内容と描写だし、ガキには勿体ないです。
絵が動かない。驚くくらいにギクシャクしてる(笑)。
しかしそれをなんとかカバーしようというスタッフの意気込みと努力が、全編に漲っているのがいい。
動きが無い分をカット割りや演出に凝って、飽きが来ないようにしているのです。
昨今のアニメも動きが少ないと思われますが、これだけ作り手の気が入っているでしょうか。
いいや。きっと入っていない。(反語)
やはり、テレビがまだ若かった時代の、狂気がなせる業なのです。
費用対効果比など考えず、自分達の表現力をぶつけられていた頃の。

主人公の佐武は、まだ18歳の下っ引き。
下っぴきとは、時代劇で通常お馴染みの岡っ引きが配下としている者で、
これを主人公とできたのも漫画ならではと思います。
その頼りになる相棒が、盲目の按摩師である市。
盲目で按摩で仕込み杖による居合いの達人。
なんと分かり易い座頭市へのオマージュ(笑)。
時代が時代とて、悪人からは「めくら」「どめくら」と普通に罵倒される。
しかし、市やんも周りも、この言葉だけで差別だなどと騒ぎ立てない。
一部の日本語がまだ差別されていなかった頃の、自然な描写を昭和TVでも楽しめます(今のところ)。
ワタクシは音声や映像がカットされると、自分の身が切られるような痛みを感じるので、
こういう点でも地上波には過去が無いし、未来も無いなと感じます。

ストーリー自体は、30分番組という事もあって、あまり深みは無く、
わりとあっさり簡単に事件が解決する、楽しみやすい娯楽編です。
全編を通して流れるナレーションは冒頭のような七五調で統一され、耳馴染む。
俳句・短歌を作り出せる日本語って、本当に先人の知恵が凝縮された言語だと思います。
しかし最も注目すべきは、モノクロ画面に凝縮されている、制作スタッフの熱でしょう。
この番組は原作者・石森章太郎の繋がりが中心となっているのか、
虫プロ、スタジオ・ゼロ、東映動画の三社が制作に携わっています。
それぞれの毛色の違いを吟味するのも、通な楽しみ方かもしれません。
本放送時の提供は、あのハヤミズ家具センターでした。
70年代夕方、「1階、家具売り場でございま~す」のCMでお馴染みだった、あれ(笑)。
この番組の時にどんなCMを流していたかは記憶に有りません。
覚えてらっしゃる方がいらしたら、ぜひ教えて戴きたいです。
これを書いていて意欲が湧いたので、家具CMに関しても続けて書こうと思います(笑)。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
アニメの方はあまり見てないんですが
ビッグコミック連載の原作は読んでました。(小学生~中学生でしたけど (^^)。)
永井豪とは違う、ねばっこいエロがありました。ハダカを見ずにこんなに昂奮するものなのか、と。
子供の作り方もまだぼんやりとしか知らない頃、いきなり「中条流」の「堕胎術」だの「破戒和尚と後家」だのというボキャブラリーの洗礼を受けてしまいました。
アニメはたしか再放送があったけど、記憶に残るほどあまり見ていなくて、大人になってからOPを聞きました。
「人の心の闇を」なんていう主題歌のTVまんがは確かに子供向けじゃないですね。大人向けアニメの先駆けだったんでしょうか。
2009/03/09(月) 20:35:22 | URL | あぶもんもん
優良誌ビッグコミックのこととて、そんなに過激な描写無いと思うんですけどね。
粘っこいの有りましたっけ。
大人向けアニメ、一応は仙人部落なんてのも有ったようですけどね。
2009/03/24(火) 07:21:03 | URL | ごいんきょ
ナレーション
小林昭二さんが担当で、最初の頃はあまり抑揚のない淡々とした語りが、回を追うごとにメリハリの効いたものに変わっていくのが印象的でしたね。

話は大人向けということもあってか、やはり少し暗い話が多かったイメージがあります。

それで思い出すのは、家庭用ビデオもあまり普及してない1980年頃のこと。当時よく自主上映会が開かれていて、そこで再放送されない白黒作品も見ることができました。「佐武と市」などが掛かると、会場係りの中年のオヤジさんなども、手を休めてじっと作品をみてましたよ。

2009/04/20(月) 02:14:31 | URL | カントスカン
ああ、小林昭二のおやっさんでしたか。
番組全体が、OPから何から、回を追う毎にこなれていく感じですね。

昔はソフト媒体もほぼ皆無でしたから、我慢できないマニアさんがよく自主上映会やってましたね。
どろろとかこの番組は、特に地上波絶望的だったですから。
2009/04/21(火) 00:33:35 | URL | ごいんきょ
いくぜ市やん!
私は子供の頃、石森さんの大ファンだったので、しっかり第一回から見ました。
大人に見つからないように苦労しました。いきなりオールヌードがあってエッチでしたね~。
でもスタイリッシュでカッコ良かった。
(原作マンガはビッグコミック連載の前に少年サンデーに載っていたことがあるのです。もちろん内容は一応子供向け)
ゴールデンタイムに移ってからは見るのが楽になりましたが、主題歌に歌詞がついてしまって残念でした。
当時は成人向けのアニメというのが模索されていたらしく、「ゴルゴ13」の紙芝居アニメも同時期だったと記憶しています。
2009/10/27(火) 19:54:41 | URL | るんな
せっかく詳しい話を書いて下さったのに、間が空いて申し訳無いです。

子供の頃から作者で選んでましたか~。
オールヌードで始まってましたか。
やっぱりツカミを考えたんだな(笑)。

ん?
サンデーが最初なんですか。それは知らなかった。

そうそう。
あの音楽と山下さんの口笛が渋かったのにね。
ゴルゴ、テレビでやってましたか。
それも見てなかったなあ。
えらくシブいお子さんでしたね(笑)。
2013/12/29(日) 21:45:14 | URL | ごいんきょ
大人になってわかる味もある
私も最初の出会いがマンガ祭りだ 60分が最初でたただの昔のアニメとしか思ってませんでしたが、十年近く前に近くのレンタルビデオショップにDVDがあったのでみてみたら、見事はまりました!最小限に抑えられたBGM、じっくりと見せてくれるストーリー、ナレーションの小林昭二さんの絶妙な語り口!なんと言っても全体の監修あ往年の東映の時代劇の名監督松田定二さん!!子供の頃には解らない筈です!
2014/10/24(金) 01:29:21 | URL | かむい
いや、これ本当に素晴らしい作品ですよ。
こう言ってはなんだけど、石森先生の漫画より良い(笑)。
また主題曲が堪らないんだなー、山下先生の。
2014/10/24(金) 23:47:55 | URL | ごいんきょ
大人向けアニメ
札幌では、いつものごとく中途半端な夕方の時間にやってました。たしか6時半ころじゃなかったかな? で、内容があきらかに子供向けじゃないですよね。ビッグコミック連載ですから、原作に忠実にいくなら、当然大人向けアニメになる訳で。
 少しあとに実写版やりましたよね。なべおさみさんが佐武を、藤岡琢也さんが市をやったやつです。1時間物の時代劇だったけど、内容はアニメより、子ども向けでした。アニメより好きで観てましたが、残念、1クールで終わってしまったと思います。
2014/10/25(土) 08:11:36 | URL | みのモンタナ
番販ネットだった後期の水曜7時枠時代
この作品、後期は水曜7時枠に移動していますけど、この枠って製作局・毎日放送では大阪ガス提供となっている本来ローカルセールス枠(但し、この作品が移ってくる以前から番販ネットの形でNET等にも同時ネットされておりましたけど)だったんですよね。
この番組終了後、関西では腸捻転解消に依る系列局変更を挟んで大阪ガス提供ローカル枠を維持(その間、NET→テレ朝では別番組)し続け、「霊感ヤマカン第六感」で、「大阪ガス提供関西ローカル番組をキー局以下系列局が同時ネット」の体制が復活する事になります。

こんばんは仁鶴です〜霊感ヤマカン第六感時代に掛けての頃、使われていた大阪ガス提供番組OP(この局にのせて、赤ちゃんが微笑んだりの映像が流されるフィルム動画でしたが)
www.youtube.com/watch?v=OLmaGoU54pY
この作品が放送された頃も、このOPだったのかどうかは私には定かではありませんけど(笑)。
2014/10/25(土) 10:20:44 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
ちなみに
ちなみに関西人の私個人としては、「8時だョ!全員集合」の学校コントの「1階家具売り場!2階3階も家具売り場!」の元ネタが分かったのが嬉しいです。ありがとう御座いました(笑)。
2014/10/25(土) 10:36:11 | URL | TXの無いテレビなんて・・・
● みのモンタナさん
夕方なら子供にも見られたでしょうけど、喜んでみた子は少ないでしょうね(笑)。
あら。昭和46年にもドラマ化していたなんて。
しかも、これより子供向けだったなんて(笑)。


● TXさん
あー、後期は7時台になってるのですか。
不思議と、そちらの方が知らない(笑)。
なるほどー。
全員集合でカトちゃん、たしかに使ってましたけど、
あれって他の地方の人には通じてなかったのかあ。
基本的にCMを使ったものは、時期や地方が替わると話が通じなくなったりし易いので、
本来は避けるべきでしょうけどね。
2014/10/26(日) 00:06:50 | URL | ごいんきょ
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