私的 昭和テレビ大全集
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つくし誰の子 (1971)

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後妻繋がりで、この番組をやってみようと思います。
開局以来、プロ野球、そしてプロレスで視聴率を稼いできた、通称スポーツの日テレ。
相反して、ドラマはTBSやNHKに大きく水をあけられていました。
その理由もまたプロ野球の故で、野球シーズンになると夜8時台のドラマなどは
野球中継のために放送休止が何度も出てくるので、本格ドラマがなかなか育たなかったのですね。
また、制作側にもスポーツコンテンツにおんぶにだっこの意識が多少有ったでしょう。
そのくらい、プロレスもプロ野球(読売戦)も、圧倒的な数字を弾いておりました。
が、正力御大が去り、メディアもカラー化がなされてから、意識改革が進みます。

昭和46年秋、ファミリー劇場と呼ばれていた月曜9時からの枠に、この番組が登場。
フィルム撮りだった枠が、カラーVTR収録となりました。
つくし誰の子 スギナの子
という童歌があるようでして、タイトルはそこからですね。
橋田壽賀子の脚本と、池内淳子・近藤正臣の役者が合致。大人気を獲得してゆくのでした。
物語は、弁当屋を舞台に、池内と実の子ではない4人の子供達との生活を描いたものでした。
長男が近藤正臣で、甘いマスクで人気を獲得し始めた頃。

長女が沢田雅美で、これは『愛と死を見つめて』以来の橋田と名タッグとなる、
石井ふく子つながりからなんだろうと思われます。
同じように、岡本信人もこのシリーズで使われ、この二人が日テレに出てると、
なんか奇異な感じ、ここTBSだっけ?てな感じになりました(笑)。
東芝日曜劇場の石井作品『女と味噌汁』で池内がテレビ女優の地位を確立しており、
石井-池内-橋田の強力トライアングルが、日テレにも活躍の場を広げたわけです。
背景には、石井がテレパックを設立し、TBSから飛び出たというのが有りましょう。
このドラマそのものは、テレパック・石井ふく子とは関連ありませんが。

池内は昔、ある男性との間に子供を産んだものの、相手の親に結婚を認められず、
生まれた子も自分が知らない所へ預けられている身の役。
そんな実の子への贖罪意識で、4人の子供達を献身的に育てているのでした。
第一部が上々の人気だったので、翌年には第二部が舞台を手芸店に替えて放送され、
こちらもやはり20%を超える人気ドラマとなりました。
やはり近藤と沢田は固定で、もう一人、脇に園佳也子も固定でした。
こちらは、末の男の子が池内の実子なのか、それとも夫が生前、
池内と結婚する直前に付き合っていた女性との間の子なのか判然としない、という設定でした。

いずれにせよ、子供達はみな早くに実の母親、そして少し前に父親を亡くしており、
そんな彼らを実の親でもない、まだ30代と若い池内演じる母親が、
自分の第二の人生など考えず献身的に育ててくれた事を感謝しており、
そんな子供達と、若くも節度と品を保つ池内の義母との交流を描いてました。
70年代以前、ドラマでもアニメでも継母ものをよく見ました。
そこでは継母によるイジメ描写が主流でしたが、この番組は正反対の路線を行ったわけです。
そう言えば、昔はよく、両親と自分の血液型を比べたり、
入学願書のために戸籍を見てしまったりで、自分の出生の秘密を知る
ってなパターンのドラマも多かったです。
戦後のドサクサで実際にそういう子供も少なからずいた事が背景に有りましょう。

更には割烹旅館に舞台を替えた第三部、そして第四部まで作られる大ヒットシリーズに。
ファミリー劇場の提供はカルピスとハウス食品でしたが、一説によると、
この番組の当初の視聴率が低迷したためにカルピスが路線変更を要求。
それを突っぱねた橋田を局側が擁護したために、カルピスは降りたと言います。
http://talent-schedule.jp/Drama_12756?talent_id=8362
もう一つのハウスは、ずっと後年まで、ひまわりシリーズも含めてこの枠を提供し続けました。

池内は、ひまわりの詩、ひまわりの道、ひまわりの家の、ひまわりシリーズでも
この月曜9時枠を引っ張っていき、日本テレビは異例の専属契約を締結。
名実共に、日本テレビを代表する女優、70年代のテレビ界を代表する女優でありました。
近年、ああした貫禄・品性・知性・演技、そして美貌を兼ね備えたような、
あの頃は当たり前にいた、いわゆる「女優」という人を見なくなりました。
テレビという存在そのものが大きくなり、相対的に出演者の存在が小さくなったわけです。
今またテレビが小さくなりつつありますが、しかしだからと言って、
あの時代の「女優」は、もう出て来ないような気もします。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
不思議な引力
 我が家の大人は皆このドラマが嫌いでした。父は元々ホームドラマは嫌いで、このドラマも「袴垂(はかまだれ)の子」などと茶化して見ていませんでした。(袴垂は平安時代の泥棒です。)
 祖母も母も、出演者全員好きじゃなかったみたいですし、特に長谷川諭については「生意気」「わざとらしい」「鼻につく」などと散々でした。
 それなのに、なぜか祖母も母も毎週よく見ていたように思います。他に見る番組が無かったせいもあるでしょうが、橋田壽賀子のストーリーって、嫌いだけど見ちゃうという人が多かったんじゃないでしょうか。
 考えてみると「たんぽぽ」もそうでした。長谷川諭と橋田壽賀子も共通しています。
 私は好きでも嫌いでもなく、池内淳子は髪型がますますシイタケに似てきたなあ、と思って見ていました。
2009/05/12(火) 01:20:58 | URL | あぶもんもん
シイタケですか,ふふ
そういえば,そうでしたね。
近藤正臣は,このころから芽が出た感じでしたね。
柔道・・・の「足ピアノ」は後で知りましたが,やはりまじめな人柄の役という印象がこのころからついてきた感じがします。
2009/05/14(木) 07:44:20 | URL | いくちゃん
● あぶさん
袴誰ねえ。あぶさんのご家族は教養がお有りで。
だからこそ、こんなドラマが鼻についたんでしょう(笑)。

● いくちゃんちゃん
平成になってたかな、金鳥のCMはやるべきではなかったですね。
あれを企画した側も許せないです。
2009/05/21(木) 06:40:19 | URL | ごいんきょ
たぬきの
いっぽんぽん
のやつですね。
イメージ崩れたなぁ・・・。
2009/05/22(金) 12:53:35 | URL | いくちゃん
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