私的 昭和テレビ大全集
Google
Web全体から検索 当ブログ内 検索
総計
昨日  本日

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -



おんなは一生懸命 (1987)

該当番組画像募集
橋田壽賀子ドラマ… と言うよりは、石井ふく子ドラマなんじゃないかと、
ワタクシは思っているんですけどね。
平岩弓枝との『肝っ玉かあさん』『女と味噌汁』『ありがとう』は怪物番組となり、
その前身である『ただいま11人』も、広く親しまれたホームドラマでした。
その、『ただいま11人』のライターの一人だったのが、橋田壽賀子。
後に『渡る世間は鬼ばかり』で圧倒的な長期間、ドラマ界の中核を担うコンビですけど、
両者ともバケモノのようなキャリアを持っているわけです。キャリアね(笑)。
その渡る世間でもキャストに加わっている橋田ファミリーと呼ばれるような俳優、
主演・泉ピン子、その父に藤岡琢也、彼の母に赤木春江という面々を中軸に置き、
今に至るTBSでの石井ふく子-橋田壽賀子ラインの原型となったような番組でした。

主役の神野桃は、当初高校生。
それをピン子が演じていたのはご愛敬としまして(笑)、
母親は桃の幼少時に死別しており、父・平吉の後妻・高子を母として育ったものの、
或る時、すべての事情を父母の知人から聞かされてしまい、
生みの母から父を奪ったような高子との同居を拒み、家出してしまいます。
父はなんとか説得を試みますが、桃がそこまでの事情を知っていた事に観念し、
渋々と家を出る事を認め、高子は己の愛情が通じなかった不遇を嘆きます。

桃は当初、生母と同じ美容師を目指すのですが、
父と高子がやっていたという芝居、芸能の世界に惹かれ、
漫談芸人である波どん太に師事する事になります。
波どん太という名前の雰囲気とその職業、何か似てますね。
そう。ピン子の師匠である牧伸二を想起させます。
このドラマはピン子の半生を下敷きにしていると言われるんですけどね。
彼女の父は浪曲師だったようで、微妙に設定は替えてありますけど。

売れない芸人時代の悲哀から、人気ドラマにキャスティングされ、
そこでの演技を認められて主役を勝ち取るようになった桃。
しかし、更にそこでまた一度落ち目となり、荒れた生活となるのですが、
彼女を芸能界に入れた所属プロダクションの社長が一世一代の大博打で、
桃を主演にした舞台を、赤字覚悟で大興行。
相手役に人気の有る男優が、桃のために出演を承諾してくれて道が開けるも、
彼を使いたい女性プロデューサーが猛然、彼を説得に来るのですが、
そこでの稽古に納得し、その舞台を応援する立場となるのです。

このプロデューサーは浅田美代子が演じてましたが、
これが石井ふく子の役回りだったんでしょうか。
この青山幸代は生の舞台も見て桃のカムバック支援を決意、
父は既に亡くなり、継母とはもう和解していた桃の役者人生に光明が差して、
奈良岡朋子のナレーションで物語は終わりました。
最終回はスペシャルとして、30分延長版ですね。
複雑な生い立ち、幾多の挫折という暗い人生をひたむきに明るく生き、
ついには一介の女芸人から大女優への階段を昇り始めるという、
たしかにピン子の実像とダブる部分も多そうなドラマでした。

我が母は石井ふく子のドラマが殊の外好きだった。
『肝っ玉かあさん』『ありがとう』、どちらもワタクシも付き合わされましたし(笑)、
その他一連のTBS木曜夜8時番組は、ずっと見ていたと思います。
この番組も、家事、食器の後片付けを必死に早く終わらせて、
ワタクシや父がその間に見ていた番組からチャンネルを奪い、
「ダメよ。おんなに一生懸命見るんだから。私はこれだけは見るの」
とシャカリキに視聴していた姿を今も思い出します。
そして、彼女がそうした姿勢を見せるドラマは、後に思えばほぼ石井作品でした。

勿論、石井の名は知っているでしょうが、それが石井ドラマと認識して見ていたとは
ちょっと思えないので、偶々そうなった… と言うよりも、
石井のドラマ制作は、女性、特に主婦に受ける何かが確かに有るのでしょう。
平岩弓枝や向田邦子、橋田壽賀子といった作家にはよく焦点が当たりますけど、
石井は正に裏方。
大俳優の娘として恵まれた地位からの光を、当時は日陰の存在だった
力ある女性作家に当てた功績、昭和テレビ史の中で多大なものが有ります。
関連記事


◆◆ 関連記事 ◆◆

Loading...

[猫カフェ]futaha



この記事を読んでくださった方へ

この記事を読んだよ~という方、できれば下のコメント欄からコメント下さい。
ご自身の想い出、この記事への感想、情報、なんでも結構です。
記事や最終コメントの日付は関係ありません。
あなたのコメントがこの記事に再びの息吹を下さるのです。
トラックバック受付アドレスは、コメント欄の下にあります。
コメント
この記事へ寄せられたコメント
こんばんは。初めまして。
いつも楽しく拝見させてもらっておりましたが、今回勇気を出して初めて投稿させていただきます。

これ覚えてます。確か月9だったような。

当時母親に付き合わされてみていたのですが、ピン子がセーラー服姿で登場したとき、母親は大爆笑してました。「無理しないで子役使えばいいのに」と言ってましたが、これは私も全く持って同感でした。

途中、明らかにウイークエンダーっぽい番組で一躍人気になるものの、人気者になったことのギャップで苦しみ、番組を無断欠席するようになって、その番組を首になってしまい・・・。と言う場面だけはなぜか覚えております。

取り留めのない投稿でごめんなさい。
2009/12/07(月) 01:25:06 | URL | 通りすがり
このドラマの思い出
長らくご無沙汰でした。ごいんきょさん宅と同じく我が家でも木曜8時の石井ドラマの枠の時は珍しく祖母も自室から出て来て母と嫁姑並んで仲良く会話をしながら見ていました。(我が家の場合はTVが茶の間、祖父母の居室、店舗の3台ありましたので基本的にはch争いはありませんでしたが…)
この「おんなは一生懸命」の頃には流石の祖母・母も熱心に見てなかったと思います。確か初回は見た覚えがあるのですが、覚えているのはピン子の全然似合ってないセーラー服姿と、まだ可愛かった(女子中学生?)妹役の紺野美沙子。
ピン子二役の実母が働いていた髪結いの先生・森光子、それから実父藤岡と濡れ場を演じる継母・林の赤い寝間着でも全然初々しく無い事。
その継母を孫可愛さにトチ狂ってイビリ捲くる赤木、こんなところでしょうか。本来ならヒロインに同情して涙するところなのでしょうが、セーラー服のピン子で帳消し!ヒロインの庇護者たる光子や春恵まで出しゃばりオヨネに見えてしまうから不思議ですよね。
後はよく覚えてないけれど、恋人役が三田村邦彦、矢崎滋、大和田獏とふく子Pの二枚目観がわかる配役で、憧れの大女優を先生・杉村春子、社長を丹波哲郎、師匠をいかりや長介が演じて、確か乙羽信子や草笛光子も出てたように思います。
考えてみると橋田ファミリー色が滅茶苦茶強いというよりも、いかりや、矢崎、紺野、浅田美代子や当時は橋田色が薄かった三田村らが重要な役どころで出演していたんですよね、御馴染みの池内・山岡・長山・中田なんかも出てないし。
でもピン子が主役で、家族が琢也と春恵ってだけで橋田臭プンプン(笑)
まあピン子の半生が下敷きなのだから仕方ないんですけどねぇ~。

2009/12/07(月) 11:33:26 | URL | 田毎の月
泉ピン子
先日テレビでお墓の問題を論じている番組があり。ふと思い出しましたので書かせてもらいます。
CSの橋田先生がホステスを務める番組だったと思いますが、何回目にピン子と共に、四国今治の橋田家のお墓参りをするという企画があった時のことです。
橋田家の墓前で橋田女史が「跡取りなので自分はこの墓に入る。夫の遺骨は主人の家の墓に納骨したから」と云うと、
ピン子が「私も先生と一緒に入りたい!夫の家の墓は知らない人ばかりだから嫌、父は継母と私が建てた墓に一緒に墓に入っているから汚い、実母と祖母は母の実家の墓に入っているけどいとこやその一族も入ってるから…。だからここに入れてもらう!」
と宣言していました。傍にいた住職もさすがに困った表情をしていました。
現実はドラマとは大分違うようですね。
2010/01/13(水) 16:57:54 | URL | 田毎の月
● 通りすがりさん
こんばんは。初めまして。
あなたが書き込んで下さるのを今か今かと待ってました(笑)。

見ましたかあ、ピン子さんのセーラー服姿(笑)。
人によってはグロ映像なんでしょうけど(苦笑)、ワタクシは実は、
結構ピン子さんって好みだったりするので、なかなか乙な映像でした(笑)。
取り留めなくなんてないですよ。気楽に参加して戴ければと思います。


● 田毎の月さん
断続的に参加して下さる人も何人かいらっしゃるんですよね。お世話になります。
配役はその通りでしたが、赤木さんがなかなか秀逸なイビリぶりでしたね。
おしんといい、橋田ドラマの肝はイビリですからね(笑)。

お墓の話は、なかなか赤裸々ですね。家族の事情は他人に量り知れません。
ワタクシなぞは、墓なんかよりも土葬・海葬にしてもらいたいぐらいですが。
2010/01/13(水) 23:57:07 | URL | ごいんきょ
↑
コメントを投稿する
HP
アドレス:
コメント:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック
↑
レンタルCGI
管理者用
ブログパーツ