私的 昭和テレビ大全集
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ふしぎな少年 (1961)

該当番組画像募集
元々は、手塚治虫信奉者だった辻真先がNHKでそこそこ古株となり、
いよいよプロデューサーとなった時に提案した企画で、
彼は手塚の漫画『新世界ルルー』の映像化を狙っていたと言います。
それは主人公が「時間よ止まれ」と叫ぶと時間が止まるという、例のアレ。
それが通っていよいよ手塚と初対面となったわけですが、
ひとしきり手塚漫画論を彼が本人にぶった後(笑)、ルルーのテレビ化を申し出ると、
手塚は意外にも、それならいっそ新作を書きましょうと切り出したと言います。

天下の手塚が新連載を申し出れば、当時の事とて断る出版社も無く、
とんとん拍子で講談社の少年クラブに『ふしぎな少年』の連載が決定したのでした。
そして、テレビ子役のはしりのような太田博之を主役のドラマがスタート。
18時半のみんなのうたに続く、月~金の18時35分からの番組でした。
ところが当時は、散々申しますように、ほとんど全てが生放送なんですね。
この、本来なら特撮を多用すべきドラマも生放送で、この辺、
遮二無二映像化に突っ走った辻はじめスタッフの若さの迸りを感じます。

中でも時間が止まる描写がこの作品の肝ですから、ここをどうするかが懸案でした。
もし我々の時間が止められた場合、時間を止めた超能力者は我々の眼前から消えるわけで、
それを生放送の映像で実現させるにあたり、次のようにしたらしいです。
まず、同じ塀なら塀のセットを二つ作っておき、片方の役者はA、サブタンはBで演技する。
この二つのセットをワイプを用いて繋いだ絵にする。
すると繋いだ部分に縦線がどうしてもできるが、そこを上手く電柱に合わせて目立たなくする。
そしてBの部分を早いDISという処理で消せば、Bの塀が消えた後には
Aの塀がそのまま現れるので、サブタンだけがパッと消えるように見えた… らしいです。

更にサブタンが異次元へ行く場面では、予めセットを全て陰画のパネルで作っておいて、
そこにサブタンが登場したら電子操作で画面をネガ像にすると、
サブタンは白黒反転したネガ像の姿になるが、予めネガ像だったセットはポジの絵になる。
つまり、サブタンだけが白黒反転した姿で動き回っていたと言うんですね。
これらは皆、辻の著作から知った話ですけど、ワタクシはこの番組を見てないので、
聞いていた話とずいぶん違うなあと感じました(笑)。

聞いていた話というのは、「時間よ止まれ!」とサブタンが叫ぶと、
まるでだるまさんが転んだのように一斉に役者達が動きを止める。
でもよーく見ていると微かに震えてたり、中には動いてしまった人もいたり、
そんな俳優の様子を観察しているのが面白かったみたいな話です。
実際にそういう面も有ったのでしょうが、まさかそこまで苦労して
特撮映像を実現していたとは想像もしませんでした。
できればその映像を実際に見たかったものです。

生放送でしたのでこの番組は一本も残っていません。
しかし後年、テレビ探偵団が一本の番宣フィルムを見つけ出しました。
おそらく多忙な手塚治虫の都合からか、番宣は珍しくフィルム撮りされていたのです。
手塚御大自らが解説するそのフィルムでは、通行する車の映像がピタッと止まる…
つまりそういうフィルムを止めているわけですけど、そんな映像を紹介して、
こんな能力を持った少年のお話ですという感じで番組紹介していました。
たしか太田博之も横にいたと思います。

更に先の辻の著書に拠れば、放送前に一本、
パイロットフィルムが作られているはずなのです。
こちらもいつか発見されないでしょうか。
もっと言えば、主題歌も誰か再現してくれませんかね。
レコード化しなかったためか、歴史に埋もれてしまっているようです。
これだけの番組なのに、歌詞もメロディーも
後年に描写されているのを見た事が有りません。
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[猫カフェ]futaha



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この記事へ寄せられたコメント
最終回
「時間よとまれ」のドラマが「ふしぎな少年」という題名だったことを最近知りました。

私の記憶では、危ない場面で少年が「時間よとまれ」と言うと悪者が止まってしまって、その間に逃げ出すというような感じでした。
ごいんきょさんの記事にあるように、その時に止まっている悪者がちょっと動いたりしているのを面白がったような気がします。

話の内容は全く覚えていないのですが、最終回だけぼんやりと記憶があります。
少年が「時間よとまれ」と言ってもいつものように止まらなくなっていました。観ていてどうしてかなと不思議でした。

正確にはわかりませんが、半透明のトタン板のようなものが現れて、次の場面になったときに、少年が眠りから覚めたところだったような気がします。
お母さんに起こされたような感じでした。
引越しの荷造りをしているうちに眠り込んでしまったというような状況だったと思います。
えっ?今までの長いお話は全部夢だったの?と子供心に一瞬訳が分かりませんでした。気が抜けた感じもしました。

今までずっとこの記憶が靄がかかったような不思議な感覚だったのですが、どなたか実際の最終回が本当にこんな感じだったのか教えてくださればいいなと思っています。
2009/12/18(金) 21:16:01 | URL | モデラート
漫画版のラストシーン
 私も辻真先の文章(たぶん手塚治虫の漫画の後書き)で読んだんですが、「時間を止めたら海はどうなるのか。泳げるのか」など、手塚治虫と毎回、演出効果を練るのが楽しかったようですね。
 私はこのテレビ番組を見ていないので、話を聞くたびに一度見てみたいなと思っていたんですが、記事を読んで絶望しました。モデラートさんのように覚えていらっしゃる方の話をうかがいたいです。
 モデラートさんの書かれた最終回は漫画版とはずいぶん違うようですね。漫画では、サブタンに時間を止める能力を与えたお姉さんが四次元のお偉いさんに叱られて、サブタンの能力を取り上げることになり、最後に一回だけ使わせてもらい大活躍をして、「ふつうの少年」にもどるという筋でした。
 私は思い入れの強い作品の場合は最終回が異常なほど苦手な子供でしたが、漫画「ふしぎな少年」のラストは私が耐えられた数少ない名ラストシーンの一つです。うろこ雲の空の下、サブタンが振り返って読者に話しかけます。「もうふつうの少年なんだからジロジロのぞくなよっ」みたいなことを言って歩いて行きます。今までのめりこんできた物語の世界がここでプッツリと終わるんではなく、ああ、サブタンの日常生活は続いていくんだなあ、と安心して本が閉じられる。大好きなラストでした。
 C・ヘストンとエレノア・パーカーの映画「黒い絨毯」とか「カリ城」「ナウシカ」「トトロ」「ラピュタ」「うる2BD」などの安心できるラストを見るたびに、ああサブタンと同じだと思っていました。
 漫画版のサブタンの「ついてねえ じっさい ついてねえ」というのを私も口癖にしていましたが、実写版では言っていたでしょうか。
2009/12/19(土) 00:40:45 | URL | あぶもんもん
最終回?
こちらにコメントを書いてから、漫画版の終わり方はどうだったのかしらと気になっていました。
あぶもんもんさんが書いてくださったのを読んで、私の覚えている場面が最終回ではなく、お話の途中だったのかもしれないとも思えてきました。
いずれにしてもモヤのかかっている記憶です。。
2009/12/19(土) 07:49:53 | URL | モデラート
時間よ止まれ!!
記憶に残っているシーンは下記のごとくです。
少年が「時間よ止まれ!!」と叫んで周りを見回すと、車なんかが止まっていて、「陸は止まった。」とつぶやき、次に空を見上げ、ヘリコプターが止まっているのを確認して、「空も止まった。」とつぶやくシーンです。
車やヘリコプターが止まっているシーンは写真を見せている感じでした。で、時間を止めた後、少年が何をしたか?は残念ながら全然覚えていません。
2009/12/21(月) 12:13:03 | URL | 心は少年
私の覚えているシーン
欠かさず見ていたはずなんですが、
時のかなたに記憶がかすんでいます。
唯一覚えていたシーンは、人間の役者はみんなピタリと止まっているのに、子犬は無邪気に走り回って、太田博之が困ったような顔で抱き上げて連れて行きました。
爆発物に巻き込まれないように助けるシーンでしたが、それ以来動物は出てこなかった気がします。
2010/03/16(火) 12:14:48 | URL | サハラ
記憶にあるのは
はじめまして
憶えているのはミイラ復活編です。民放で「恐怖のミイラ」が当たったすぐ後の頃のように思いますが、美しい女優さんが包帯を巻いただけで、恐くはなかったですね。
「時間よとまれ!」の決めポーズは前腕を胸の前で軽く交差させ、その後、手のひらは下に向けて両腕をさっと水平に左右に開く、というのが多かったと思います。
歌は朧気ですが 途中のサビは
タン、タン、サブタン がんばれサブタン
困った時には空をみよう...とかなんとか続いたような気がします。が、あまりに危うい記憶ですので当てになさいませぬよう。
2010/06/28(月) 23:40:36 | URL | リチア
「ふしぎな少年」歌詞の記憶
「ふしぎな少年」の歌詞なのですが、

悪いヤツらはやっつけろ
正しいことなら守ろうよ
僕らの仲間のサブタンは
今日も元気に?????
僕らの希望を叶えてくれる

というようなものだったと
思います。正確ではありませんが。
ただし、2拍子形のメロディーも
覚えています。

少年・太田博之の膝小僧が
白くピカピカだったのを覚えて
います。
2010/09/07(火) 23:34:03 | URL | アナムネーシス
ふしぎな少年主題歌
昔買ったユピテルレコードに収録されていました。再録音されたものです。オリジナルレコードは不明です。

1番
今日も電車が走ってる
今日も飛行機飛んでいる
町の子供のサブタンは
今日も元気に歩いてる
タンタン サブタン
負けるなサブタン
困った時には空を見ろ
どんな時にも青空は
僕らの夢を育ててくれる
2番
悪い奴らはやっつけろ
正しいことなら守ろうよ
僕らの仲間のサブタンは
今日も明るく笑ってる
タンタン サブタン
がんばれサブタン
ちょっぴり悲しきゃ空を見ろ
どんな時にも青空は
僕らの希望をかなえてくれる

作詞 石山 透
作曲 内藤 法美
2010/10/17(日) 10:29:02 | URL | 風小僧
● モデラートさん
やはり人間が止まる描写は揶揄してしまいますよね(笑)。
最終回のご記憶は貴重です。検証が待たれます。


● あぶさん
海は泳げるでしょうね。波が止まるだけであって。
しかし、当時の技術では絶対に映像化不可能ですが(笑)。
「ついてねえ」は言ってないと断言できます。
昭和30年代のテレビ、それもNHKでは不可です(笑)。


● 心は少年さん
やはり毎週の事ですから、「時間よ止まれ!」が強烈な印象になるんでしょうね。
フィルムや写真も使っていたんでしょう。


● サハラさん
往時のテレビらしいのんびりした話で、笑ってしまいました(笑)。
犬は止められないのに、なんでその時のキャストにいたんでしょうね。
訓練していたのに本番では動いちゃったのかな。


● リチアさん
はじめまして。
恐怖のミイラもインパクト有りましたからね。
あれでしばらくミイラの描写がテレビで増えました。
ポーズはそんな感じだったようですね。


● アナムネーシスさん
昔の少年向けドラマは、腕を振って歌える感じで、二拍子が王道でしたね。


● 風小僧さん
再録とは言えレコードが有ったとは驚きです。
原盤もレコードとして市販されたんでしょうかね。
もし有ったなら、オークションで十万円以上の値がつくかも。
2010/10/24(日) 21:42:48 | URL | ごいんきょ
ふしぎな少年
みんなの歌の後の番組でした。
そのときの歌は「おお牧場はみどり」でした、みんなの歌が始まった最初の歌でした。
毎回、楽しみにしてた番組です、
「時間よ止まれ」とサブたんが言うと、他の出演者が動作を止めるのですが、体が動いたり、まばたきするのが面白かったのを覚えています。
「おお牧場はみどり」はもちろんモノクロ画面ですが、音楽と牧場の映像が鮮明に残っています。自宅にテレビがなくて友人宅で見てました。
2010/12/06(月) 18:21:51 | URL | SUMIRE
みんなのうたも既述ですので、検索窓をご利用下さい。
みんなのうたが夕方6時半からで、その後の25分間の放送でした。
2010/12/13(月) 02:56:13 | URL | ごいんきょ
探してました
NHKのアーカイブス探しても見つからなかったんであきらめていたら、
ここにヒットしました。
うれしくてうれしくて泣きました!

町の子供のサブタンはァ~今日も元気に歩いてる…
タンタンサブたん負けるなサブたん…
よく歌ってました。

中学1年のときからみんなのうたが始まりましたが、
「不思議な少年」も中1のときだったと思います。

「不思議な少年」の紙芝居を作って友達に見せた記憶があります。(笑)

本当になつかしい思い出です。
こんなことを共有できるのはインターネットならではですね。

できれば映像見たいですねェ。
太田博之は今どうしているんでしょう。
私と同じくらいだからやっぱり孫に囲まれてるかな?
2011/03/08(火) 23:55:05 | URL | Mayumi
不思議な少年の最終回
最終回のみみのがしたのですが、翌日近所の下級生に尋ねたところ、全部が夢だったとのことでした。私が一番気になっているのはさぶたんの女友だちのことです。いまの子役には無い、可愛らしさが忘れられません。
現在どのようにされているか知りたいです。
2012/07/06(金) 01:16:25 | URL | いつち
● Mayumiさん
メールアドレスはあまりネット上に晒さない方が宜しいかと存じますが…
NHKには映像残ってないんですよね、例によって。
ただ、本文でも書きましたが番宣フィルムは残ってますので、
それで少しだけ雰囲気が味わえます。
あれもアーカイブ公開して欲しいですね。
太田さんと言えば小銭寿司(笑)。
そしてあまり芳しくない噂もあったような…


● いつちさん
昔は平気で夢オチとかやってましたからねー。
もっとも昭和末期でも、奇面組とか全部夢オチにして呆れましたが。
2012/07/29(日) 21:36:52 | URL | ごいんきょ
太田博之氏
太田博之氏は、昨年ファッションブランドPAPASのカタログにモデルとして登場していたようです。
どうやら御本人みたいです。
”太田博之 PAPAS”で検索してみてきださい。
2012/12/02(日) 22:00:08 | URL | esme
検索したら、ウチが結構な上位に有ってウザイですが(苦笑)。
なるほどー。
ワタクシは格好良いと思うんですがねえ。
2012/12/07(金) 01:13:40 | URL | ごいんきょ
新参者ご挨拶 知っている事
拝啓新参者です囲碁よろしくお願いいたします。この「ふしぎな少年」について「主題歌」についてお話いたします。今から30年位前、旧ユピテルの「僕たちは忘れないシリーズ」で、実に数十年ぶりにリカバーされたこの主題歌は皆様ご存知だと思われます。この主題歌の出所は何処なのか?ですが、当時のディレクターの話では「NHKサービスセンターに譜面があった」と。おそらくは「総譜スコアでは無くメロ譜」でしょうね。当時新進アレンジャーの武市氏の手で蘇えりましたが、実際に放映当時どんな感じ、例えばテンポ、リズム、オーケストレーション等」は解りませんでした。しかし良く出来ており、当時のアナログレコードは大切に保管してありますが、今聴いてもとっても素敵な曲です。驚いたのは「越路吹雪さんのご主人が作曲」されていた事。驚きましたね。大半が生放送と言う事で、素材は皆無と言う事が残念ですが、誰かがこっそり何かを隠しもっていると。敬具
2017/03/11(土) 13:22:01 | URL | よしたかくん
マリンコングでも色々書いて下さった方ですが。

NHKは、楽譜はほとんどの番組で作って配布していたようですが、よく手に入りましたね。
音声テープだけでも無いのかな。
危険信号の音楽とかCDに入っていたりするので、音楽家の方が何か持っていたりするのを期待しますが。
2017/03/12(日) 19:03:09 | URL | ごいんきょ
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