私的 昭和テレビ大全集
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cocky pop (1977)

該当番組画像募集コッキーポップ
ワタクシなんぞは、どうしても大石悟朗がパーソナリティをやっていた、
日本放送深夜のラジオ番組を思い出してしまうのですが。
まさかテレビでやっていたなんて、ついぞ気付かなかったのです。
放送は、日本テレビ日曜昼12時15分からの30分。
そりゃー真っ昼間からこんな濃い音楽番組、見ないよなあ(苦笑)。
それに、歴代の裏番組も強力でしたから。
見ていた人は、本当に音楽好きの人ら、セミプロ級の方たちなどでしょう。
しかしつい最近、DVDになっているのを知り、収録アーティストを見て即断即決。
月賦でしばらく苦しいですが、観てみて、その苦しさに耐えられる感動を戴きました。

OPは、COCKY POP テーマ曲と呼ばれる、ポピュラーソングコンテスト出身歌手の歌が
イメージ映像とともに流れる形で、数ヶ月交代で選定されてました。
そもそもポプコンとは、1969年にヤマハ音楽振興会が合歓の郷で始めた作曲コンクールで、
フォーク、ロックの在野の人材を多数発掘した、日本の音楽史に外せないイベントでした。
その参加者や出身者、その歌にスポットを当てる番組として、
まずラジオでコッキーポップ誕生。しばらくして、同じ大石司会でテレビ版も誕生します。
テレビ版の内容は、とにかく歌、歌、歌。
大石司会での演者とのトークも勿論あるのですがそれは必要最低限で、
代わりに音楽部分に関しては、およそ毎週放送の30分テレビ番組の常識を越えた作りでした。

この時代まで、ぺーぺーの新人は1コーラスがテレビの常識。
それをこの番組では、出演者が誰であろうとも、フルコーラスが最低線。
しかもただのフルコーラスではなく、可能な限りレコードのレベルを追求した
楽器演奏と歌唱を実現させていた、今日の民放では考えられない密度でした。
ああ、ここのこの音はこの楽器をこう演奏するんだなとか、
演奏者や歌手のその時その時の空気が伝わるような、素晴らしい映像の数々。
ハイビジョンではないから解像度は甘いけど、質的密度にそんなものは無関係でした。

ワタクシは消えものとして扱われてきたテレビ映像に愛着を抱く者ですから、
よくぞこの映像を残してくれていたと感激するようなものばかりです。
とりわけ特筆すべきは、NSPの映像でしょう。
夕暮れ時はさびしそうがスマッシュヒットした彼らも、テレビにはまず出演せず。
ほとんど唯一の例外がこの出身ヤマハのコッキーポップで、
この番組では先の歌を含め、幾つもの歌を流しています。
夕暮れ時はさびしそうを歌う時の緊張まで生々しく伝わる映像。
数十年の時と低解像度による緩衝もものともせず、その「時」が伝わるのでした。
この辺に関しては、本人達も付録冊子の中で驚きのコメントをしています。

個人的には、谷山浩子の歌う姿に感激しました。
お早うございますの帽子屋さんをも含めたレパートリーの数々。
彼女もまた、ヤング101出身のわりには通常の音楽番組では歌っていませんでしたから、
初期の弾き語り映像がこんなに残っていた事に感動です。
パンパンにふっくらしていながらも(笑)、あどけなさも残る清々しい歌唱。
また、あまりに真摯な制作姿勢に賛同した、ポプコン出身でない参加者も多く、
イルカ、アリス、加藤登紀子らの貴重な歌も有りました。
加藤登紀子は中島みゆきと珠玉のデュエットも披露しています。

勿論、ポプコン入賞者、優勝者のお披露目もこの番組の役割の一つでした。
世良公則とツイスト、渡辺真知子、石川優子、チャゲ&飛鳥、伊藤敏博、
円広志、クリスタルキング、雅夢、あみん、伊丹哲也と Side By Side、アラジン…
BBクイーンズでメガヒットを飛ばした坪倉唯子も出てました。
番組誕生前のポプコン出身有名どこでは、因幡晃と八神純子が出演常連でした。
特に八神は、大石急病の際に代理司会を担当した事が有って、
その時に「チャゲ&… なんでしたっけ?」とやってしまったと。
撮り直しもしたのに、何故かオンエアでは失敗の方を使われたとかで(笑)、
いまだにその事が心の傷のようです。浅傷でしょうけど(笑)。

きゅうてぃぱんちょす、柴田まゆみ、明日香、門あさ美、高木麻早、丸山圭子…
麻里絵なんて、てっきりそういう名の女性かと思いきや、
女性二人組の名前でビックリしてると(笑)、『浅草寺』で披露した
その見事なハーモニーに二度ビックリしたり。
とにかく当時の新進フォーク&ロックメーカーで、ポプコンと関わらなかった
人間を捜すのが難しいくらいですし、故にこの番組にも、
269回の放送で数多くの演者・楽曲が集い、
決して人気番組でないながら、くっきりと一時代を築きました。

DVDで中島みゆきの『時代』を観て、ワタクシは時代を超越した感動を覚え、
改めて、映像を残すという事の意義を実感しました。
今回のDVDに映像を収録されるのを拒んだ人間も一部にいたという事ですが、
音楽を演奏する、歌を歌うという行為に、生活の糧として以外の意味、
他人に何かを伝えたいという想いを少しでも持って始めた人であるならば、
それはとても勿体ない事だなと思います。
次回、またこのような機会が有った際には、ぜひ収録を実現させて下さい。
付録冊子の巻末は、こんなスタッフの言葉で締められています。

「(この番組は)音楽の大好きなスタッフ達と早朝から深夜まで、
 画面・音声・映像・照明の全てを、プロの視線で創り上げていきました」

いつの頃からか(実はわかってますけど)テレビから消えていったプロの視線。
それが感じられる故に、この映像はいま観ても当時の想いが伝わり感動できる。
そうした制作姿勢が当時から知られていた故に、前述したようなメンバーが
とても稀な映像も残していたりもするのですが、その選択は間違っていなかったのです。
ここに少なくとも一人、当時の番組を知らないのに、
現在の事のように楽曲に感動した人間がいるのですから。
そしてそんな人間が、ワタクシ一人のわけはないのですから。
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[猫カフェ]futaha



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この記事へ寄せられたコメント
もとまろさん
コッキーポップーはラジオで聴いていました。
思い出に残っている曲は、中島みゆきさんの「時代」、谷山浩子さんの「おはようございますの帽子屋さん」、もとまろの「サルビアの花」、チューインガムの「風と落ち葉と旅人」等々。
特に「サルビアの花」は大好きでした。

ポプコンの優勝者が出場する世界歌謡祭を武道館で聴いたことがあります。クリスタルキングの大都会を目の前で聴いて本当に興奮しました。斜め後の席に中島みゆきさんがいらっしゃったことも思い出です。
2009/12/28(月) 19:07:28 | URL | モデラート
NTさん
 私はこの番組が好きでよく見ていましたヨ。門あさ美さんの「ファッシネーション」やキャデラック・スリムの「孤独のメッセージ」、石川優子さんの「沈丁花」など、OPの映像も朧気に覚えています。ラジオはOPが月ごとに替わっていたと思いますが、TVの方は2~3ヶ月同じ歌が使われていたと記憶しています。

 映像を収録されるのを拒んだ方って、デビュー当時はさらさらのロングヘアーで、キレイな裏声を駆使して弾き語りをされていた方ではないでしょうか。私はデビュー当時の彼が大好きで、「俺らの家まで」(あ、言っちゃった^^;)をこの番組で歌っていたのを見ました。

 チャーや来日していたクリストファー・クロスなど、とにかくいろいろな歌い手さんが出演していました。『ミュージック・フェア』と並ぶ、良質の音楽番組でした。ごいんきょさんはDVDを買われたのですネ。いいなぁ~(^o^)
2009/12/28(月) 21:01:35 | URL | 自由人大佐
知らなかった…
DVD、出てるんですね。CD10枚組は持ってるんですが(汗)。

テレビの放送は裏番組を見ていた人間なのでほとんど見ていないのですが、ポプコンには浅からぬ縁があり、その映像は見てみたいです。

きゅうてぃぱんちょすは杉山清貴のいたバンドで、たぶん収録されている「Gospelの夜」を関東甲信越大会で生で聞いた時には鳥肌が立ちました。

クリストファークロス、出ていましたか。世界歌謡祭出場のために来日したときだと思いますが、宿泊先のホテルですれ違いました。当時まだ顔があまり知られていなかったので、ローディだと思っていましたが、後で武道館で見て当人だったと知りびっくりでした。
2009/12/28(月) 22:31:46 | URL | ダイアナ・シールズ
プロ
学生時代は下宿にテレビがなく、ラジオの番組を聴いていました。
「まりおん」の「海」。
記憶が鮮明なのは、この曲です。
後で札幌の高校の軽音楽部の生徒が作った曲と聞き、驚かされました。
DVDがあるとは知りませんでした。


2010/01/01(金) 15:02:42 | URL | すけきよ
● モデラートさん
ラジオ版って、大石さんの時代だなあと思わせる青いセリフで始まってたんでしたっけ?
ワタクシが聞いていた頃は、単に女声で「コッキーポップ」と始まっていたような。
しかし、後ろにみゆきさんって状況が凄すぎでしょ(苦笑)。
それじゃ受賞者はモデラートさんだったんですか?(笑)


● 大佐殿
テレビのテーマ曲は、短くて一ヶ月、長いのだと四ヶ月くらいのも有ったようです。
さらさらのロングヘアーねえ。そんな女の子が映像拒否しますかね。
なんて、こんなこと書くと余計にこじれるでしょうが(笑)。
まあ表現者たるもの、自意識過剰で当たり前とは思います。
でも、そういう時代を経て後に繋がっているという事実がけっこう大事なんですけどね。
DVD買いましたよ。
これから一年以上ローンに苦しみますが(苦笑)。


● ダイアナさん
そうなんですよ、ひっそりと、いつの間にか。
そう言えば世界大会の古い映像をお持ちでしたよね。
ダイアナさんもご出演されたのかな。
そう、きゅうてぃぱんちょすはその曲が収録されています。
しかし、みゆきさんが後ろにいたり、ローディと同じホテルに泊まってすれ違ったり、
あなた方は一体なにものなんですか(苦笑)。


● すけきよさん
DVDには五輪真弓さんの『海』が収録されてますけど、別物ですかね。
あのラインナップならもう少し宣伝すればけっこう売れそうですね。
ここでの反響を見てると。
2010/01/04(月) 21:10:09 | URL | ごいんきょ
ポプコン
この「コッキーポップ」、TV版も
ラジオ版も見聴きしたことがあります。

TV版は日曜の夕方位にうろ覚えですが見たことがあります。
「チャゲ&飛鳥」とか「八神純子」とかは見たことがありますがどんな歌を歌っていたかというとあまり自身がありません。

ラジオのほうは深夜0:30、「オールナイトニッポン」の前の時間にやってましたね。こちらは、「あみん」の「待つわ」がOPで毎日のようにかかっていたのを覚えています。

ちなみに、どちらもSBS(静岡放送、本来はTBS系)でやっていましたね。(当時、日テレ系の放送局がないため)

ところで「ポプコン」というと「つま恋」のイメージが強いのですが、「合歓の郷(ねむのさと)」で初期のころに行われたのにはびっくりです。

(おまけ)「ヤマハ」も「つま恋」も実は地元絡みなんですね~
(「ヤマハ」の本社は静岡県浜松市、「つま恋」は静岡県掛川市。
ちなみに「合歓の郷」は三重県。)
2010/01/07(木) 23:41:27 | URL | yig
八神さんは放送終了まで、デビュー以来すべての歌をここで披露していると思います。
チャゲ&飛鳥もそんな感じだと思いますよ。
と言うか、上に書いたポプコン出身者はみんなそんな感じかも。

なるほどー、地元だから、人気番組でもないのに
捻転ネットでも放送したんでしょうね。
2010/01/12(火) 23:58:48 | URL | ごいんきょ
音楽同好会(名前検討中
コーキーポップ懐かしいですね
子供の頃(小学校から中学)見ていました。
2011/04/05(火) 20:06:01 | URL | 村石太マン
多感な時期にこういうしっかりした音楽番組を見られたのは、貴重な事だと思いますよ。
2011/04/24(日) 22:12:18 | URL | ごいんきょ
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そういえば、'80年頃、ヤマハから、「cocky pop」という名前のヘッドホンオーディオ(つまりウォークマン)が発売されていたのをおもいだしました。

でも、やはり売れなかったのか、すぐになくなってしまいました。

ヤマハでは、ステレオも売ってましたが、高級路線のイメージが強く、ウォークマンのようなカジュアル指向のものは、イメージ的に相容れないためか、販売も細々としていたみたいです(おそらく、取り寄せてまで買う人は少数派でしょう)。

ちなみに、ヤマハでは、カセットテープも売ってましたが、これも、TDKかマクセルのOEMだったとおもいます。
2013/02/24(日) 08:03:22 | URL | 10000k
ん。なんか有った気もするなあ。
CMやってましたよね?
2013/03/04(月) 01:14:57 | URL | ごいんきょ
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