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ピーコック劇場 (1964)

該当番組画像募集
小林繁さんが大丸社員だったと書いていて、なんかこの記事を書きたくなっちゃいました。
百貨店として有名な大丸には、大丸ピーコックというスーパーマーケット事業も有りました。
おそらく、孔雀の広げた羽(またはその模様)を大きな丸に見立てたものかと思われます。
そんな大丸が提供していたピーコックアワー。
古くは歌謡番組のピーコックショーというのも有ったようですが、
今回はその後番組のこちら、漫画枠の大丸ピーコック劇場の方でございます。

既に手塚治虫の虫プロ、鉄腕アトムが開闢していた、連続テレビ漫画映画の園。
劇場漫画映画と言えば当時はどうしたって東映であり、
しかも、その東映はNET(現テレビ朝日)に浅からず関わっていた…
と言うよりも親会社のようなものでありましたから、
テレビ漫画映画というジャンルを、その道では素人の手塚に牛耳られたままでは
沽券に関わる事態であり、NET&東映は早急なテレビ漫画映画制作に着手。
職人達の意地と技量で『狼少年ケン』という作品をもって神業の早さで追随し、
更に『少年忍者 風のフジ丸』をも続けて発表。
科学路線の手塚に対抗した、人間主人公の作品を連作しました。

これらはいずれも好評を博して長期放送となるのですが、
そのようにドル箱商品と判明したテレビ漫画を更に次々と発表したくも、
なにしろ人と時間と金を食うのがアニメーション制作であれば、
老舗東映と言えども、そうは易々と新規制作体制は築けなかったはずで、
おそらくその準備期間が必要だったのでしょう。
この枠はいかにものそんな感じの、映画放送枠でした。
東映動画が過去に制作、劇場公開した長編アニメーションの面々を、
惜しげもなくテレビで(つまり無料で)放送するという画期的な枠でした。

但し、幾つかの制約があって、放送時間の関係で30分区切りを数週に分けて放送し、
映像的にも、16mmにダウンサイズしてあったり、シネスコでなくなったりしておりました。
映像クオリティは、劇場版よりはかなり劣っていたと思われます。
当時の実見談を見つけました。http://www.style.fm/as/05_column/gomi02.shtml
こんな凄いアニメ実見談ブログが有ったとは初めて知りました。
もっと詳しく語って欲しいところですけど、なかなかワタクシのような
マニアックな観点から語るような人は、そうはおりますまい(苦笑)。
それに拠れば、どうもシネスコの両端をブツッと切って放送していたようですね。
当時ですし、子供相手という事で、かなりナメた制作だったと思われます(苦笑)。

それでも、普通ならわざわざ劇場に行かなければ拝めなかった本格漫画映画を、
テレビで毎週見られるという喜びも、たしかに有ったのだろうと思います。
ラインナップは、『西遊記(4)』『少年猿飛佐助(4)』『シンドバッドの冒険(4)』
『白蛇伝(3)』『安寿と厨子王丸(4)』『わんぱく王子の大蛇退治(4)』
『わんわん忠臣蔵(4)』の7作品を括弧内27週に分けて放送。
その枠は放送当時、『大丸ピーコック劇場』と呼称していたようですが、
資料的には『東映動画シリーズ』として今日伝えられております。
それぞれ週毎のサブタイトルまで付けられていたようですね。

ワタクシは、実は以上のいずれも未見だと思います。
見たような気がする作品も有るには有りますが、記憶には残っていません。
後の東映まんがまつりの頃には、バリバリで観に行っておりましたけど。
そんな事よりも、病的テレビマニアとしましては、放送スタイルの方が気になります。
オープニングはどうだったのか。大丸のオープニングは有ったのか。
映されていたタイトルはなんと表示されていたのか。
CMはどんなものをやっていたのか。予告は有ったのか。
エンディングは有ったのか。終了コールはなんと言っていたのか。

普通の人にはどうでもいい事の数々ですし、故に、ご記憶の方はほぼゼロでしょう。
しかし、中身の映画はフィルムですから、今日見ようと思えばいつでも見られる。
でも、これらは全て正にオンエア、空気に乗って垂れ流しで消えてしまい、
実際に確認する事が出来ないものなのです。
ワタクシは、そうした儚い存在であるテレビ映像というものに感情移入し、
なんとかそれを当時あるがままにして復元したいという欲求にかられた人間であります。
その流れとしてこのブログも始めましたし、そんなワタクシにとって
映画の中身なんぞは、ハッキリ言って二の次なのであります(苦笑)。
そんな半年の準備期間を経て、東映動画は満を持してSF調アニメ『宇宙パトロール ホッパ』を
引き続き大丸提供で発表しますが、こちらはいつの日か、大いに語りたいものです。
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
みんな馬面
シネスコを切ってスタンダードサイズにしたのは視聴者を舐めていた訳ではなくて、昔はレターボックスでシネスコ放送なんて黒澤作品くらいでしたよね。逆に画面にきちんと収まっていないと、「(一部分)映ってないぞ!」なんて苦情が来るような時代だったんでしょうね。
でもスタッフ、キャストは必ず表示しなけりゃいけないから、OPだけは左右を圧縮して「縦長」で放送していましたよね。映画の画面サイズの都合なんて子供には解らないから、「へ~んなの」なんて思っていました。40代以上の人は皆、そんな記憶があるのではないでしょうか。
2010/01/20(水) 17:29:54 | URL | 石毛零号
ああそうですね。
たしかに、なんでこんな見苦しい形で放送するんだろうと感じました。
ピーコック劇場は、上記の実見談では両端を切ってあったと有りますが。
2010/01/21(木) 06:59:17 | URL | ごいんきょ
ピーコックも消えるのか
先日、大丸ピーコック、松坂屋ストアが、イオンに買収されると発表されました。

大丸ピーコックは、日本のスーパーマーケットでは歴史のある方で、ダイエー、西友が庶民的路線に対して、ピーコックは、少し高級路線でした(東京進出第一号店が青山なのがその証拠です)。

親会社が松坂屋と経営統合したときに(現:Jフロントリテイリング)、松坂屋ストアも同門になりましたが、今のピーコックは、安売り路線か高級路線か中途半端で、不振を極めていました。

そこに、都心部で、高級路線の店舗が手薄なイオンが目をつけて、Jフロントリテイリングは、デパートに専念することになりました。

これから、ピーコックには、トップバリュが続々導入されるのが想像できます。また、店名の変更も予想されます。

日本のスーパーの黎明期からの名前だっただけに、これがまた消えようとしているのは残念です。
2013/04/10(水) 05:21:41 | URL | 10000k
まだ有ったんですか、というのが第一感想なんですが(笑)。
それにしてもイオンかあ。
トップバリューはあんまり好きじゃないなあ。
と言うか、個人的には絶対に買いたくないです、業者の利鞘抑えるデフレ圧力。
と言いながら、ヨーカドーのはたまに買ってたんだけど(苦笑)、
最近はそれもなるべく買わないようにしてます。
正当な労働に正当な代価を、と思うんですよね。
外人労働者は賃金が安いなんて言っている現代の奴隷商人野郎は、呪われろと思いますし(笑)。
2013/04/14(日) 08:36:29 | URL | ごいんきょ
見たかった長編アニメ
「大丸ピーコック劇場」はちょっとウキウキしながら放送開始を待っていました。
なんでかってぇと、劇場でしか見られなかった東映の長編漫画映画(当時はこう言ってました)
がテレビで見られるんですから。「少年猿飛佐助」から「わんわん忠臣蔵」まで
6作は映画館で見ていました。「白蛇伝」は小学校の映画上映会で見ました。
 なにしろビデオなんか無い時代だから、いったん映画館で見たら、そのあとはもう一回
見ることはできなかったのです。それがテレビでもう一回見ることができる。これはもう
期待してしまいます。
 番組が始まると、まず天使が出てきてウフフと笑いながら、フワフワと飛んでいまして
1回転ぐらいしてから持っていた弓から矢を放ちます。矢を追って画面が移り、
矢が当たった感じがして、そこから孔雀の姿が出ます。そして「大丸ピーコック劇場」の
タイトルが出ます。ここでCMになります。この時の孔雀は「西遊記」で、天竺の場面で
使われた絵だったと思います。CMが終わると映画公開時の「西遊記」のタイトルカットが
出て、主題歌が始まります。この時、画面は中身を再編集した物が使われていました。
スタッフ、声の出演の文字はありません。おなじみの波がザブーンの東映ロゴマークも
ありませんでした。
 このOPに出てきた天使の動きがすごくスムーズ。テレビアニメとはまったく違って
いたので、おおこれはちょっと違うなと感じたのです。ところが、1965年に公開された
「ガリバーの宇宙旅行」を見ていたら、まったく同じカットがありました。もちろん、
矢の当たった所から孔雀は出てこないのですが…。つまりあのタイトル場面の天使は、
製作中の作品の中から流用したものだった訳です。ただ背景は違っていたので、セル画だけ
持ってきて利用したんでしょう。また天使がウフフと言うセリフもまったく同じだったから
これも流用でしょう。この当時、劇場用アニメは先にセリフを録音しておいて、そのセリフに
合わせて作画していたと聞きます。これはその査証であります。しかし、いくらほんの一部
とはいえ、公開前の映像を使って良かったんだろうか?
 で、肝心の本編なんですが、大体1時間30分弱の作品を4つに分けて放送しているのです。
一つの映画を4つにも分けるのですから、どうもタイミングの悪いところで終わってしまい、
以下は次回に…ということになります。見ているとノリの悪いことおびただしいのです。
え~~、こんなところで終わっちゃうの?…の連続でした。
 でも「白蛇伝」は、もっとひどかった。本編が他の作品より短ったせいもあるのですが、
4つに分けるには短いし、3つに分けるには長すぎる…で、どうなったかというと3つに
分けたんですね。するとカットしないと、時間に収まらないことになるんです。
エピソードが丸々ひとつカットされたり、エピソードの途中からいきなり場面が始まったりと
前後の話がつながらない。お話がよく理解できていないうちに、場面はどんどん進んでいく
ことになります。もう少し、なんとかならなかったのか?
 もう一つ問題があります。「白蛇伝」はスタンダードサイズで作られていたから良いのですが
その他の作品はシネスコサイズで作られています。つまり横長サイズの画面なのです。
これをテレビで放送しようとすると、左右の両端を切っらないといけません。まぁ、普通の
場面ではそれほどでもないのですが、右から左全部を見せないといけない場面が出てきます。
例えば、二人の人間が対立しようとすると、左右の両際に二人が立つことになります。
つまり、テレビ画面にすると左右の人物は映らず、真ん中の背景だけになってしまいます。
で、こんな場面になると上下はそのままにして、左右だけ縮めて無理やりスタンダード
サイズにしてしまうのです。つまりアップになると思いきりに馬面に、ロングになると
カカシみたいにひょろ長い人物になってしまいます。こういう思い切り左右いっぱいに画面を
使うのは、物語のヤマ場が多くせっかくのクライマックスが、なんじゃこりゃ~~になって
しまいます。特に「わんぱく王子の大蛇退治」は、ひどかった覚えがあります。
大蛇との戦いは、アニメ史に残る名場面なのに。色々と問題点だらけの放送ではありました。
期待してただけに、かなりガッカリした番組ですけど、最終回まで見ていたなぁ…。
それでも長編アニメが見たかったんですね。
 この「大丸ピーコック劇場」が放送された1964年あたりは、映画、テレビ界にとって
大きな問題がありました。劇場用映画をテレビに放出すべきかという論議です。映画界は
斜陽が叫ばれて久しく、どんどん観客数が少なくなり、どの映画会社も経営は苦しくなる
一方です。で、ついに背に腹は代えられず、劇場用映画をテレビ局に売却して現金収入を
得たいと思う映画会社が出てきます。そんなことをしたら、ますます映画に来る観客が減る
という会社があり、それほど影響は出ないという会社があり、まずは目の前の現金だという
会社があったりと、業界として結論がなかなかまとまらない。東宝はまだ余裕があり反対。
大映は経営が苦しくて賛成。日活、松竹は様子見の状態。東映はどちらが儲かるか考慮中。
 このころの映画作品に対する評価は、現在とはかなり違っています。テレビ局が欲しいのは
「社長シリーズ」「座頭市シリーズ」、大川橋蔵、中村錦之助など時代劇スターの主演作
などと、黒沢明監督作品です。いわゆる大人の観客向けの作品であり、特撮もの、
アニメなどの評価はきわめて低かったのです。
 そこにつけ入った(?)のが東映でした。当時のテレビ界にあっては、国産アニメ
「鉄腕アトム」「鉄人28号」「狼少年ケン」「エイトマン」などほとんどが高視聴率を
稼いでいたのです。ところが、アニメを作れる会社は限られていますし、どこも手一杯の
状況です。でもアニメ枠は一つでも欲しい。そこでNET+東映が目を付けたのが、
自社で作っていた劇場用アニメでした。まぁ、映画のテレビ放映に対するアリの一穴を
狙っていた気もしますが…。
 そこで、劇場用アニメを30分番組に作り直して放映することを五社会議に提案したのです。
東映以外の会社にすれば、アニメに対する評価は低く、なによりアニメまで作っていたのは、
大手映画会社のなかで東映だけでした。そんな物を放送して痛手を被ったとしても東映だけだ。
こんな思惑で、もめることもなくすんなりと、アニメの放映は認められたのでした。
 ですから、邦画のテレビ放送第1号は東映長編アニメであり、放送番組はこの
「大丸ピーコック劇場」になります。見方を変えると、この番組は歴史的(?)な番組に
なるんでしょうか? 現代からすると隔世の感がありますが…。
 
2018/04/12(木) 17:42:54 | URL | 0011ソロ
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