私的 昭和テレビ大全集
Google
Web全体から検索 当ブログ内 検索
総計
昨日  本日

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -



天下御免 (1971)

該当番組画像募集

例によって予告通りとならず申し訳ありません。
よーく考えてみたら、それほど覚えている事ありませんでした。
2回続けてそんな記事を書いてもなんですし、
まだまだ一般的な有名番組で扱ってないものも多いわけですから、
1000番組達成に向けて、そろそろ在庫も放出しておく必要が有ります(笑)。
べつに1000番組で閉鎖するわけではありませんが、
その後は他の動きを中心にしたいと思っているので、
更新ペースが鈍くなると思います。
今だってべつに頻繁に更新してるわけじゃないですけどね(笑)。


官僚体質ギチギチ当時のNHKが作り上げた痛快娯楽時代劇。
それは奇跡のように燦然と輝く面白さであります。
が、これまた残念ながら、映像が残っていない。
それでも主演の山口崇がかろうじて第1回と最終回だけ保存してくれており、
それだけはなんとか今日でも楽しむ事が出来ます。
たった2回だけ見たワタクシも、一躍虜になってしまった面白さ。
当時熱中して見ていたと言う人が多いのも納得であります。

日本史上屈指の奇人、平賀源内を描いたドラマながら、
当時の制作者が「爆笑時代劇」と自負する通り、史実を描く事よりも、
話を愉快痛快に描く事に主題が置かれておりました。
例えば第1回、源内は城主に呼ばれ、サトウキビ栽培ができるか問われるのですが、
このとき源内は、足軽で米倉番の倅に過ぎぬ下層の身。
畏れ多くも城主様に直接言上は許されず、城主の両脇にずらり居並ぶお歴々が、
伝言ゲームのように順番に耳打ちして源内の言を城主に伝えるという描写ですが、
これが史実に基づいているかどうかは知らねど、説得力ある可笑しさを見せます。
だって、明らかに城主にも源内が言っている事は聞こえる距離なのですから(笑)。

第6回では、山口崇らが役の格好のまま、現在の江戸、
つまり収録当時の東京の大雑踏の中をかき分けながら進む様を撮影したり、
ちょっと変わった事をいろいろ試していたドラマでした。
ちょうど民放では脱ドラマと呼ばれる、既成の制作手法を逸脱した作品が持て囃され、
官僚NHKと言えども、ちょっと制作心が動いてしまったんでしょう。
また、奇人・平賀源内を描くには格好の手法という判断も、当然あったでしょう。

音楽を担当したのは、これまたテレビ音楽界の奇才・山本直純。
OP挿絵を担当したのが、漫画界の奇才・黒鉄ヒロシ。
山本直純は真の意味で奇才、いやさ鬼才でしたね。
素晴らしい世界旅行の壮大なテーマ、ミュージックフェアの麗美なテーマ、
そしてこの番組の快活なテーマなどを縦横無尽に作っていたのですから。

源内には、林隆三の演じる凄腕剣士・右京之介がお目付役として張り付くのですが、
やがて両者は意気投合。生涯の仲間となるのでした。
サトウキビ栽培に成功した源内は、褒美に長崎留学をせしめます。
その船に同乗せしは、かの右京之助と、親の仇を捜し求める紅、八万の姉弟。
この中野良子演じる紅が清楚で可愛くて、なかなか評判でした。
お約束通り、源内に惚の字となるのですが。惚の字っつーのも昭和ブログならでは(笑)。
ちなみに弟は、NHKにもよく出ていた子役当時の山田隆夫でした。

その長崎を出て、江戸に向かう道中で出会ったのが、津坂匡章演じる盗賊・稲葉小僧。
津坂とは、すぐ後に秋野大作と名乗る彼ですね。
トボけた感じの演技はこの頃よりずっと一貫しております。
この源内、右京之介、稲葉小僧の三人が、文字通り刎頸の友として様々な活躍をするというドラマでした。
その他、杉田玄白を坂本九、岡っ引きを谷啓、田沼意次を仲谷昇といった面々が演じ、
こんな奇矯なドラマをずっと語り続けていたのが、水前寺清子でありました。
彼女は最終回で、女義太夫の花形として顔出しも果たしております。
この折り、幕府から逃亡中の源内が太夫に匿ってもらい、お礼に脚本を書くんですよね。
微妙に史実と摺り合わせている表現が有って、上手いです。

が、その最たるものは、やはりその死についてでしょう。
最後、源内は追っ手を諦めさせるため、誤って人を殺したという事にして、
わざと捕らえられ入牢します。
そして仲間みんなで口裏を合わせ、獄死した事にして脱出。
嘘の葬儀を済ませ、堅苦しい日本から気球で脱出するという、爽快な終わり方でした。
はてさて、史実の源内はと言いますと、たしかに人を殺めた上の獄死となっております。
ところが、杉田玄白らが執り行った葬儀は、遺体も無いままだったというのですね。
才人・源内が人を殺めたというのも唐突な感じがしますし、
たしかに、現実の源内の「死」には、想像を膨らませるものが有ります。
関連記事


◆◆ 関連記事 ◆◆

Loading...

[猫カフェ]futaha



この記事を読んでくださった方へ

この記事を読んだよ~という方、できれば下のコメント欄からコメント下さい。
ご自身の想い出、この記事への感想、情報、なんでも結構です。
記事や最終コメントの日付は関係ありません。
あなたのコメントがこの記事に再びの息吹を下さるのです。
トラックバック受付アドレスは、コメント欄の下にあります。
コメント
この記事へ寄せられたコメント
船出だぞ 船出だぞ
自由の風をつかまえろ
てん、てん、天下の御免丸 ♫

70年代は公害等、色々な社会問題はありましたが、総じて日本人が一番幸せだった時代だと思うんですよ。

このドラマは小学生の頃、友達と毎週楽しみにしていました。
ユーモアと意外性と源内の新しい時代を切り開こうという精神が描かれていた名作でした。
個人的には、オランダ人を相手に金と銀の両替をしようとして最後に断ったもの、将棋をテーマにしたもの(銀を打って盤を逆にする)が印象に残っています。
今の時代こそ求められているタイプの作品だと思います。
現在、見返すことができないのが何より残念です。
2011/09/19(月) 12:27:23 | URL | するーぱす
やっとこの番組にコメントして下さる人が…
スルーパスされなくて良かったあ(笑)。
それにしても、なんで人気番組だったのにここまでスルーされるのかな。

♫こんな文字打てるんですね。
これはいいこと知った(笑)。

70年代、昭和元禄ですね。
たしかに物質的なものまで包含すれば、日本が一番良かった頃かもしれません。

たしかにちょっと早すぎた作品かも知れませんが、それもまた源内って感じですね。
本当に残っていないのが悔しいです。
2011/09/21(水) 23:38:35 | URL | ごいんきょ
覚えてる場面
当時のヒット曲「わたしの城下町」の、確か2番だと思うんですけど、♪家並みが途切れたらお寺の鐘が聞こえる・・、に合わせて、稲葉小僧さん(津坂さん、現・秋野太作さん)が屋根の上を走って行くと、屋根が途切れて、その途端鐘の音がボ~ンって鳴るっていう場面が可笑しかったですね。

最初の方の回で、源内さんたちがだったか、お店の名前が「雲雀屋」(ひばりや)で、これを八萬が読めなくて「うんじゃくや?」って言うし、しかもそこの住所が「港町十三番地」っていうのが面白かったです。

あと、「昌平コウ」っていう東大の前身みたいな学校の試験を盗み出す場面で、稲葉小僧さんのお友だち(?)の泥棒さんが試験用紙が収められてる蔵の高窓から覘いて、目をパチって瞬かせると瞬間的に試験問題を目に焼き付けてしまうって、なんか人間カメラみたいな特技のある泥棒さんの場面ですね。
目に焼き付けたのを書き起こしていくんだけど、すごい面白かった。目の大きな役者さんだったなぁ~。
2011/09/24(土) 23:55:54 | URL | オリビア
ふーん。そこまで露骨な喜劇調も有ったんですか。
津坂さんはコメディリリーフっぽい役回りですからね。
港町十三番地も可笑しいなあ(笑)。
色々と貴重なコメントありがとうございます。
2011/10/10(月) 18:59:23 | URL | ごいんきょ
オープニングのタイトルバックに蒸気機関車!時代劇だぞ。御船敏郎の荒野の素浪人みたい。
ゆるゆるのテーマ曲。水前寺清子のナレーション、なぜか永代橋の下に小屋掛けして、ホームレスみたいな生活。でもお話は結局シビア。

江戸の町にいた黒人奴隷を助け出す話なんかすごい。実際に江戸には、黒人奴隷が最低でも200人は、いたらしい。

最終回、気球に乗って外国へ逃亡。「明治時代になってパリでよく似た人を見かけたという…天下御免!」と言うナレーションで終わる。
2012/03/02(金) 21:27:37 | URL | (ハンドル未記入)
ナレーションの最後
最後の最後、紅さん(中野良子さん)が赤ちゃんを抱いてて、水前寺さんの「・・赤ちゃんができたんですね!可愛い女の子、?、ごめんなさい、男の子だったのね。ごめん、ホントにごめん!天下ごめ~ん。。。」で、終わりましたよね。
2012/03/02(金) 23:15:53 | URL | オリビア
カメラ人間
 オリビアさん、はじめまして。
 カメラ人間、覚えています! この番組だったんですね。天井裏から見ていたように覚えていましたが、窓からの方がよく見えますね。部屋の中で試験作成の役人(?)が試験問題を点検しているところか何かを上からカシャッ、でしたね。当時、試験問題の漏洩事件が騒がれていたんでしょうか。
 いずれにしても、見たいと思っても見られないのが残念です。
2012/03/03(土) 15:34:45 | URL | あぶもんもん
● 未記入さん
その手の演出元祖は、緒形拳さんの太閤記になるんでしょうか。
現代の映像からセットに映る演出を見て、当時の視聴者は意味が掴みづらく、
いま現代の映像が映ったが手違いではないかとか苦情が有ったらしいですね(笑)。
江戸に黒人奴隷? それは初耳です。
ヨーロッパから「商品」として「輸入」したんでしょうか?
最終回、音声だけYouTubeにアップしてた人がいましたが、無くなりましたね。
NHKの陰謀かな。だとするとふざけるなという感じですけど。


● オリビアさん
最後は気球に乗って行くのは間違い無いんで、ご記憶のシーンは途中ですかね。
2012/03/14(水) 23:46:15 | URL | ごいんきょ
おばちゃん
はじめまして。
このドラマは小学校低学年ぐらいのころに見ていました。
♪この海この空この天下~な~んのご縁か知らないが~~

という歌詞のオープニング曲がおもしろくて好きでした。
林隆三さんを知ったのもこのドラマでした。
2013/11/04(月) 22:26:54 | URL | (ハンドル未記入)
↑
コメントを投稿する
HP
アドレス:
コメント:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック
↑
レンタルCGI
管理者用
ブログパーツ