清水次郎長 (1971)
♪ 清水 港の 名物は~
その昔、ディック・ミネがヒットさせた旅姿三人男。
ワタクシが初めて聞いたのは、この番組のオープニング主題歌でありました。
歌っていたのは、主演で次郎長役の竹脇無我。
てっきり、あおい輝彦が歌っていたもんだとばかり思ってましたが、
竹脇無我が歌っていたんですね。
どちらもクセの無い声、歌い方で、混同しました。
ま。正直なところを言えば、ワタクシはちょっともの足りなかったんですがね、あの歌。
次郎長は大親分なんだから、もちょっと荒々しい感じで歌って欲しかったんですよ、当時。
なんか大人しい感じで、自然、ドラマの次郎長もそんな感じで見ちゃいました。
実際、正当派二枚目の竹脇が演じる次郎長は、ちょっと異質な感じでした。
どう転んでも、汚れない(笑)。
もしかすると、そんな感じは彼自身の悩むところでもあったのかしれませんが、
ワタクシ自身の思い出としては、石松のあおい輝彦が一番印象に残ってます。
当たり前なんですけどね。
お調子者キャラの石松は、この手の話ではどうしたって目立つ役。
或る意味、次郎長よりもおいしい役と言えます。
有名な、食いネエ寿司食いネエのシーン、この番組でも有ったと思います。
当時はたしか、山本山のCMでもあれやってた気がしますが。
あのCMでは石松は、浪曲調のダミ声。
そんなイメージが支配していた次郎長モノだけに、竹脇次郎長が異質に感じられたものでした。
竹脇にしても、新境地を開きたかったんでしょう。
代表作となった『だいこんの花』を始め、どれも完全無欠の正義漢的二枚目。
あまりに整いすぎた容姿から当て嵌められた役はどれも紋切り型で、
侠客・大親分とは言えヤクザ者の次郎長役は、胸に期すものが有ったと思います。
そうは言ってもテレビですし、清水のスター次郎長ですし、歴史に名を成す大親分ですし、
やっぱり竹脇主演ですから、人情派と言うか、正義漢的侠客と言いますか、
悪のヒーローという描かれ方ではなかったと思いますね。
大政小政ら清水一家の主軸も賑々しく活躍するこの話は、
赤穂浪士や新選組などのような集団劇としての魅力が肝で、
そこら辺、日本ならではという感じなんでしょうか。
我々の世代は清水次郎長って「いい者」のイメージですけど、
この竹脇次郎長が原体験にあるってのが真相のような気がするなあ。
その後、史実を知るようになって、いろいろ見方も広がりましたけどね。
錦絵をバックにしたエンディングの歌が、これまた異質な寮歌調で、耳に残りました。
歌っていたのは、やはり寮歌調の『巨人の星』を歌ったアンサンブル・ポッカだったんですね。
この頃のフジテレビ夜8時台は、おらんだ左近、銭形平次、一心太助と、
ほとんど毎日時代劇をやってたんですね。
ウチはそのほとんど全てを見てました。
時代劇が地上波テレビから消えたというのは、結局、
いわゆる日本人らしい日本人というのが消えてしまった、という事なのかもしれません。
ご自身の想い出、この記事への感想、情報、なんでも結構です。
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その昔、ディック・ミネがヒットさせた旅姿三人男。
ワタクシが初めて聞いたのは、この番組のオープニング主題歌でありました。
歌っていたのは、主演で次郎長役の竹脇無我。
てっきり、あおい輝彦が歌っていたもんだとばかり思ってましたが、
竹脇無我が歌っていたんですね。
どちらもクセの無い声、歌い方で、混同しました。
ま。正直なところを言えば、ワタクシはちょっともの足りなかったんですがね、あの歌。
次郎長は大親分なんだから、もちょっと荒々しい感じで歌って欲しかったんですよ、当時。
なんか大人しい感じで、自然、ドラマの次郎長もそんな感じで見ちゃいました。
実際、正当派二枚目の竹脇が演じる次郎長は、ちょっと異質な感じでした。
どう転んでも、汚れない(笑)。
もしかすると、そんな感じは彼自身の悩むところでもあったのかしれませんが、
ワタクシ自身の思い出としては、石松のあおい輝彦が一番印象に残ってます。
当たり前なんですけどね。
お調子者キャラの石松は、この手の話ではどうしたって目立つ役。
或る意味、次郎長よりもおいしい役と言えます。
有名な、食いネエ寿司食いネエのシーン、この番組でも有ったと思います。
当時はたしか、山本山のCMでもあれやってた気がしますが。
あのCMでは石松は、浪曲調のダミ声。
そんなイメージが支配していた次郎長モノだけに、竹脇次郎長が異質に感じられたものでした。
竹脇にしても、新境地を開きたかったんでしょう。
代表作となった『だいこんの花』を始め、どれも完全無欠の正義漢的二枚目。
あまりに整いすぎた容姿から当て嵌められた役はどれも紋切り型で、
侠客・大親分とは言えヤクザ者の次郎長役は、胸に期すものが有ったと思います。
そうは言ってもテレビですし、清水のスター次郎長ですし、歴史に名を成す大親分ですし、
やっぱり竹脇主演ですから、人情派と言うか、正義漢的侠客と言いますか、
悪のヒーローという描かれ方ではなかったと思いますね。
大政小政ら清水一家の主軸も賑々しく活躍するこの話は、
赤穂浪士や新選組などのような集団劇としての魅力が肝で、
そこら辺、日本ならではという感じなんでしょうか。
我々の世代は清水次郎長って「いい者」のイメージですけど、
この竹脇次郎長が原体験にあるってのが真相のような気がするなあ。
その後、史実を知るようになって、いろいろ見方も広がりましたけどね。
錦絵をバックにしたエンディングの歌が、これまた異質な寮歌調で、耳に残りました。
歌っていたのは、やはり寮歌調の『巨人の星』を歌ったアンサンブル・ポッカだったんですね。
この頃のフジテレビ夜8時台は、おらんだ左近、銭形平次、一心太助と、
ほとんど毎日時代劇をやってたんですね。
ウチはそのほとんど全てを見てました。
時代劇が地上波テレビから消えたというのは、結局、
いわゆる日本人らしい日本人というのが消えてしまった、という事なのかもしれません。
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