私的 昭和テレビ大全集
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JQ (1965)

該当番組画像募集Jonny Quest


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版』&『ライト版』発売を記念し、
TBS金曜夜の番組、及び、子供向バラエティ・教育番組を織り交ぜて特集しております。
今回は、この並びでは非常に珍しい外国産アニメとなった、この番組です。


♪ 太陽は燃える ジャングルは叫ぶ
  謎に輝く宇宙の星へ~
  冒険を求め 地の果てへ
  神秘の世界 宇宙の果てへ
  勇気を出して進め
  JQ JQ JQ JQ ジョニー・クエスト~


坂本九が歌っていたというオープニング主題歌ですが、いまだ未音盤化。
原盤の存在すら疑われる状態です。
大体、坂本九は東芝がテレビ主題歌を蔑視していた節が有って、
と言うか、往時の売れ線歌手は概ね、テレビ主題歌をレコードにして儲けよう
なんて浅ましい事は考えておらず、テレビはテレビと分けて考えていた節が有ります。
浅ましいと書きましたけど、ヒットを目論んで主題歌の体を崩すのは浅ましいですが、
主題歌を主題歌然としたきちんとした形なら、むしろ売って欲しかったですが。

ハンナ&バーベラは、昭和30年代から日本でも非常に親しまれたアニメ制作者でした。
宇宙家族、原始家族、珍犬ハックル、早うちマック、クマゴロー … 等々、
まだ日本人が定期的にアニメ番組を制作していない頃、
貴重なテレビ漫画として、往時の子供達は貪るように見ていたかと思います。
その愛らしい登場人物… 人物というか、動物も多かったですが、
その丸みを帯びた親しみ易い姿は、どれも日本の子供達にも大いに受け入れられました。
老舗ディズニーやフィリックス、ポパイなど、どれも子供受けする丸みを帯びた登場人物が、
さして筋も無いような簡単な展開の劇を時間まで十分から十五分ほども繰り返す。
TV漫画というのはこういうものだと、世界中の人間が決めつけていたわけです。

昭和38年元日にフジテレビが始めた鉄腕アトムは、この世界的常識を根底から覆しました。
手塚治虫が描き込んでいた原作漫画を元にしているため、きちんとした筋が有り、
それを毎週30分もの時間で展開する、ドラマ性の有るTV漫画。
主要市場の一つであった日本の事情も調べていたと思われるハンナ&バーベラは、
きっと、この作品に制作者として衝撃を受けたと思うのですね。
ほどなく、アメリカでは非常に珍しい、30分ものの物語性の強い、
このジョニー・クエスト制作の報せが日本にも飛び込んできました。

日本での放送は、昭和40年の1月より。
内容は、本当にハンナ&バーベラ作品かと思う、劇画調の絵に、本格的SFを用いた筋。
あれだけの本格劇画調TV漫画は、日本国産の巨人の星等をはるかに先んじた絵柄でした。
しかも、筋自体はやはり子供騙しの部分が多いものの、
随所に出てくる兵器や作戦などで使われる設定には、かなり上等なSF設定も有り、
いま見ても内容に、まったく古さを感じさせないものとなっております。
ただ、視聴率的にはどうだったんでしょう。
あまり振り返る人が多いように思えませんし、それほど注目されなかったかもしれません。
まだまだTV漫画が貴重で、ほとんどのものが今でも語られるほど愛されている中では、
やはり登場人物に取っ付きづらさを感じさせていた作品なのでしょうか。

ベントン・クエスト博士の一人息子ジョニー・クエストは、通常JQと呼称される主人公。
このJQという呼び方も格好良くて、一時、日本の漫画でもパクリ気味の設定有りました。
博士の助手で、家庭教師役にして腕利きボディガードがレース。
それから、ハンナ&バーベラ作品にしてはあまり可愛くない犬のバンディ(笑)。
何故かインドの?少年、ハッジという子も同道してました。
物語は毎回、以上の人物たちがジン博士などの仕掛ける罠に立ち向かう冒険譚。
大体は、クエスト博士の発明をジン博士が横取りしてやろうという感じだと思います。
でも、その作戦に対する準備の描き方が、いかにもアメリカと言いますか、
日本のアトムなんかよりも細かく、道理に沿って描いておりました。

もっとも、子供向けなのであまりにキッチリキッチリ描いてもおらず、
息抜き役が、犬のバンディと、ハッジ少年でした。
ターバンを巻いている、いかにものインド少年ではありながら、顔は褐色。
まだ黒人がテレビドラマに映ることが皆無に近かった当時と考えると、
この辺の国境や人種を超えた設定は、かなり先んじたものが有ったと思います。
このハッジ少年、インドの神秘(笑)、手品の使い手なんですね。
いかにも「東洋の神秘」がまだ信じられていた頃という感じで、
彼の繰り出す手品は、ほとんど超能力としか思えない技(笑)。
結構な危機を、彼のこの超能力で脱しております(笑)。

このように、いろんな事を先駆けて制作し、実際に内容も悪くなかったのですが、
そうした物が往々にして評価されずに終わるというのも人の世の常。
アメリカではこの後暫く、30分モノ筋立ての本格TV漫画が作られる事は有りませんでしたし、
日本でも、それほどの評価を受けないまま、今日に至っております。
もっとも、ハンナ&バーベラは、この後にまた、よりギャグ性を強くした作品群や、
筋立てものでも一回放送内で分割して、一話の時間を短くしたものなど、
意欲的に新作を制作し続けました。
それらの多くは、特に日本人に大いに受け入れられ、昭和40年代の日本人にとっても、
非常に忘れられない映像作家として君臨しております。
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この記事へ寄せられたコメント
JQ
何故か50年前に聞いていたJQの主題歌が頭から離れませんでした。
たまたま拝見した、このサイトで坂本九さんだったことが意外でした。
歌詞tpメドレーの記憶は自信がありましたが、歌っていたのは天地聡子さんと思い込んでいました。どうやら「怪獣王子」の主題歌が被っていたことに気づきました。
2017/01/25(水) 10:36:12 | URL | enthue
ま、ワタクシも本放送は見ていないのですが、かなり有力な話だと思います。
2017/01/26(木) 21:23:20 | URL | ごいんきょ
QJQ
昨日突然「勇気を出して進めJQJQジョニークエスト」を思い出し、頭から離れないので、思いつきで検索したら、なんとありました。
感激です!!
私が小学校の頃、夜、トイレに行くとき歌っていました。
家が大きくトイレまで遠くて怖くてこの歌なしではトイレに行けませんでした。笑
坂本九さんが歌っていたとは知りませんでした。
番組見たいですね。
2017/02/12(日) 07:45:01 | URL | TAKA
一応、ネット上で多くの人が坂本九歌唱としているのでそう書いたのですが、
裏付けが有る訳ではありません。
正確に言うと、詳細は不明です。

九さんの公式サイトには情報が無いので、違う可能性も有りますがねえ。
ただ、これは確実な証拠の有る『意地悪ばあさん』主題歌も九さんが歌っていたのに、その記述は無いので、
九さんが出演していない番組に関しては把握できていないだけかもしれません。

とにかく、現時点では九さん歌唱だという確実な話は見つかりませんね。
2017/02/19(日) 12:46:25 | URL | ごいんきょ
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