私的 昭和テレビ大全集
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海賊船サルタナ (1957)

該当番組画像募集The Buccaneers


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版』&『ライト版』発売を記念し、
TBS金曜夜の番組、及び、子供向バラエティ・教育番組を織り交ぜて特集しております。
今回は、テレビ黎明期にはたまに見られた海賊ものの元祖とも言える、この番組です。


声優という仕事も、今日ではかなり認知された職業となっておりますが、
おそらくテレビという物が世に出なければ、有り得なかった仕事かもしれません。
たしかにラジオドラマは既に大人気でしたが、それはあくまで「俳優」の仕事。
他人が演技をしているものに、別人が声をアテる事を仕事とするというのは、
今ではまったく違和感無いでしょうけれども、初期には、
幾許かの抵抗を感じていた人もいるようです。
お互い、国は違えど俳優仲間。演技の大事な部分を他人が攫うというのは、
逆の立場になってみれば、本当にこれでいいのかとも思ったでしょう。

日本語吹き替えの歴史を辿りますと、テレビ映画としては、昭和31年4月28日TBS、
「カウボーイGメン」がその第一号として名を残しております。
わずか3日後にはNHKでも空想科学劇場が始まったとするのが定説なのですが、
当時のテレビ欄を見てもそれらしい題名が見当たらないんですよね。
まさか「花の講道館」ではないだろうし(笑)。「かっぱ川太郎」も違うよなあ(笑)。
唯一可能性が有るのが、「ある店員の生活記録」というやつですね。
いずれにしても、そちらは字幕だったようで、NHKの吹き替えは少し遅れます。

テレビ映画第一号として名高い『カウボーイGメン』ですが、
現在で言う所のアニメ、すなわち漫画の方が実は、吹き替えとしては先に有りました。
これも、今日のアニメ声優全盛時代を考えると、なかなか運命的です。
テレビ用のアニメ作品なんかほとんど無かったはずの時代で、
そのような事となったのは、やはり画面が絵だと言語を替え易い、
というよりも、替えないと話にならないというのは有ったでしょう。
また、子供が対象となりましょうから、そういう意味でも必然でした。

昭和30年10月9日、TBS(KR)放送『漫画劇「スーパーマン」』こそが、
日本放送史に於ける吹き替え作品第一号として記録されております。
但し、これは生放送。
その場で寿司詰めになった俳優達が、一つのマイクを巡って押し合いへし合いし、
素質としてまずは運動神経を要求されたという現場でした(笑)。
当然、生でこんな状況ですから失敗談も無数。
方や民放の祖・日本テレビは、少し後の『テレビ坊やの冒険』という、
これまた外国漫画放送の際、早くも録音音声で臨んでいたようです。
もっともこれとて、取り直しや編集がきかず、ほとんど生に近かったようですが。

TBSはカウボーイGメンを皮切りに、続々と外国ドラマを輸入。
しかし、翌32年になっても、まだ吹き替えは生でやらざるを得なかったのでした。
当時、アテレコと言いましたが、録音して、それをフィルム映像と同調させるのは、
なかなか難易度の高い作業だったようで、技術を持っていたのは番町スタジオだけ。
番町と言えば当然、日テレお抱えですので、そちらは日テレで手一杯。
という事で、NHKは字幕、TBSは生吹き替えという形がしばらく続くのです。
また前置きが長くなりましたが、この『海賊船サルタナ』も、生アテレコでした。
ただ、さすがにそうした形も末期とはなっていたようですが。

キャプテン・テンペスト、テンペスト船長って、海賊ものでは当時有名な名前だった気が。
そのテンペスト船長を演じたのが、ロバート・ショウ。声は矢島正明。
冒頭、テンペストが望遠鏡を覗くと、どくろマークの海賊船が視界に入り、
砲弾をぶっ放して破壊するというのがオープニング・タイトル。
吹き替えの際、その題名表示の時に「海賊船サルタナ!」と言ってたんでしょうね。
ところが或る時、仲間がふざけて「サルマタ」と言っていたのにつられてしまい、
本当に「サルマタ」と言ってしまったとか(笑)。
http://www.nhk.or.jp/bs-blog/300/145960.html
これをご記憶の方はいませんかねー。いないでしょうねえ。

時には奴隷船も救う、18世紀の白人とは思えぬ活躍の英雄・テンペスト船長を襲うのは、
その名も轟く海賊・黒ひげ、片目のキッドら。
彼らを相手に船上で繰り広げる西洋チャンバラが、この番組最大の呼び物でした。
こうした名前も、後々まで何度も使われていたかと思うんですよね。
なんだか非常に通りの良い名前だと思うんですよ。
あまり見ていた人はいないでしょうが、国産アニメでも『海賊王子』という
珍しい海賊アニメが有りましたが、あのトラフグとの船上チャンバラなんかも、
やはり海賊ものの醍醐味として縦横に描かれてましたっけ。

ところが生時代の失敗はここでも有って、チャンチャン!という撃剣の場面に、
何故か間違えて「チーチー」という虫の声を流してしまったと言います。
関係者一同、泣くに泣けなかったという話が残されていますが、
これも見ていた方はどう思っていたやら。
もっとも、昭和32年というと、まだまだテレビも本格普及前。
故に視聴者もそれほど多くはなかったろうし、往時の人々は、
テレビという存在もよく掴みきれてなかったでしょうからね。
当時としては、ほとんど問題にならなかったと思われます。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
僭越ながら、ワタクシ一番乗りさせていただきます。大した事言いませんが。(笑)
ロバートショウって、映画「スティング」に出ていたあの方ですか?TVに出ていたとは知りませんでした。
2014/02/15(土) 23:49:27 | URL | ろみたん
ロバート・ショウが初めて売り出したのが、この番組だったようです。
2014/02/17(月) 01:18:45 | URL | ごいんきょ
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