私的 昭和テレビ大全集
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野生の王国 (1963)

野生の王国

只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版』&『ライト版』発売を記念し、
TBS金曜夜の番組、及び、子供向バラエティ・教育番組を織り交ぜて特集しております。
今回は、民放ドキュメンタリーの祖にして雄たる、この番組です。


これは関西・MBS毎日放送の制作でした。
元々はアメリカのNBCでやっていたドキュメンタリーで、
マーリン・パーキンス博士が、アメリカ、南米、インド、オーストラリア中心に集めた
野生生物の生態を捉えたフィルムで構成されたものだったのです。
その名も、『 WILD KINGDOM 』。『野生の王国』という題は、その和訳でした。
ナレーターは、浦野光。

けれども、非常に手間暇掛かったドキュメントだけに本数も少なく、
すぐにそこをついてしまったのですね。
故に、この番組の放送期間は四半世紀以上とたしかに長いですが、
その間まったく間断なく継続されていたわけではなく、中断した時も有ります。
ところが、この番組、19時台にしては地味ながら、わりと好視聴率だったようなのですね。
そこで打ち切るのも勿体ないと、日本版スタッフがそれこそ世界中、
アメリカ、ヨーロッパ、東欧、ソ連、はては中国といった、
あまり日本に馴染みが無いような所まで出掛けて、その手のフィルムを掻き集めていたのでした。

声の出演者でやはり一番記憶に残るのが、八木治郎でしょうか。
映像としては、それこそ様々な野生動物が出たとは思うのですが、
ワタクシなんぞはどうしても、肉食動物が草食動物を襲う場面ですね、この番組と言えば(笑)。
可愛い草食動物達が、のんびりと寛いでいる。
ひたと忍び寄る肉食動物。こちらまで息を呑んでしまう時間(笑)。
そして、ダッと襲いかかるや、絶対に逃げることはできないのですね。
絶対に、とは書いたものの、なんか不慮の事態でライオンとかが諦めたなんて映像も有ったような。
後年には、ヤンバルクイナなど、日本独自の制作記録も増えておりました。

でも、どうしたって、毎週耳に入るあの主題曲こそが、野生の王国の記憶です。
動物の遠吠えのような出だしの音に、アフリカ民族音楽のような打楽器が響く。
そこに被さるシンガーズ・スリーの美しいハーモニー。
かなり長い間、住友グループの提供でしたが、途中でNECに替わり、
替わってからは、「NECアワー」という冠が付いてましたね。
そして関東での放送局も、NETからTBSに替わりました。
1984年、TBSが18時台のニュースコープを時間延長して、19時台の番組を整理した際、
他の曜日はクイズ・ゲーム番組で占められた中で、
金曜のこの番組だけが、いぶし銀のように光っていたものです。
それだけ、堅実な人気が有ったのでしょう。

こうした硬派なドキュメンタリーが民放の19時台を占める時代は、
おそらくもう来ないのだろうと思いますが、そうした流れを作り、
この番組の刺客となったと思われる存在は、『わくわく動物ランド』だったろうと思います。
19時台が弱かったTBSにとって貴重な戦力となった、
NET→テレビ朝日から移籍で貰い受けたこの番組。
更に視聴者ウケする番組を模索した東京・TBSに、
まんまと寝首をかかれた?形となりました。
最大の強敵は、内部にいる存在だったりするのです。
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[猫カフェ]futaha



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コメント
この記事へ寄せられたコメント
WWF
かなりの長期間放送された番組ですので色々思い出す事も多い番組ですけど、番組の最後に絶滅危惧種の保護とWWF国際動物基金への寄付のお願いを呼び掛けていたのも非常に印象的ですね。
WILD KINGDOM をそのまま放送していた(NET系列時代かと)時代は本編の最初と最後にパーキンス博士が登場して、内容の前説とまとめをやっていた様に記憶していますけど。
古いフィルムの使い回しなのか、すっかり色褪せた映像と共に残る記憶ですね(笑)。
2014/02/04(火) 01:01:43 | URL | TXが無いテレビなんて・・・
へー。末期ではそんな事やってたんですか。
やはり時代ですね。

パーキンス博士の吹き替えが浦野さんだったみたいです。

そんなに色褪せてましたっけ?(笑)
2014/02/05(水) 04:35:13 | URL | ごいんきょ
シンプルな番組
当時はタイトルから内容をすぐ思い出せるシンプルな番組が多かったですね。雑味のない、こういう番組今は少なくなりました。
2014/02/05(水) 07:46:54 | URL | とらお
MBS枠
’80年代前半に、TBSのゴールデンタイムの番組が次々とバラエティーに変えられる中で、野生の王国がしぶとく残ってたのは、もちろん、番組自体が良質のものだというのもあるけど、この番組がMBS枠で、TBSの独断で番組の改変ができないというのもあったのではないでしょうか。

ニュースステーションが、初期は、金曜日のみ、必殺シリーズ放送のため、23時スタートになったというのも、同じ理由です。
2014/02/07(金) 23:08:32 | URL | 10000k
● とらおさん
こういう番組でいいのに、予算が無いとか金が無いとか言っているわりに、
くだらない人間を山ほどスタジオに集めて、
面白い取材場面をワイプで削って、くだらない人間の他愛も無い顔を映して邪魔臭くしたり、
今はテレビ番組を作ろうという意識ではないですね。
完全に「俺たちが楽しければそれが最高!」って感じです。


● 10000kさん
でも番組の力が弱ければ、当然生き残れませんからね、それだけの大激変。
良質どうこうより、TBS旧枠時代より視聴率を稼いでいた番組なのです。
必殺を動かせなかったのも、人気番組だったからですよね。

19時からのMBS制作『クイズあのねのね』が、この時に枠移動になってます。
もしそちらの方が強ければ、当然、そちらを残して、クイズ路線で押したと思うんですよね。

ちなみに、本文では書きませんでしたが(個人誌では書いてますが)、
その大改編の際にMBSはローカル枠をTBSに認めさせる事に成功したので、
関西では『野生の王国』を金曜19時20分からは放送せず、関西独自の番組を放送しました。
そのため、制作局でありながら、この番組は一日遅れの土曜夕方からの放送になっていたのです。

この当時はまだ一社提供、もしくはそれに準じる形だったため、
スポンサーの意向も調整材料だったと思います。
関西では大阪ガス枠だったらしいですし、関東では長年一社でやってたNECが大口で残ってましたからね。
2014/02/08(土) 00:39:45 | URL | ごいんきょ
地上波で見ているのは
ぶらり途中下車の旅、DiscoTrain、クローズアップ現代、サラメシ、探検バクモン、小さな旅、日本の話芸(NHK多いですね)と夕方のJチャンとかスーパーニュース内のドキュメントコーナーあたりです。いずれもガヤ芸人やワイプ、テロップ濫用がないので安心して見ていられます。最近一番間抜けだと思ったのは、スタジオにはガヤ芸人が10人以上いるのに、世界を旅するある意味主役をディレクターにやらせている番組がありました。こういうのを本末転倒というんでしょう。今の製作サイドは、視聴者やスポンサーより力のある芸能事務所の方を向いてしまっていますね。
2014/02/08(土) 09:39:47 | URL | とらお
本当ねー、いつも思うのは、ワイプと余計なコメントが邪魔。
絵と音の両方で見る人間の邪魔をして、自分達が楽しんでると言うね。
今のテレビ連中が視聴者を屁とも思ってない事が端的に表れてます。
2014/02/09(日) 05:07:21 | URL | ごいんきょ
『野生の王国』は内容もOP歌もよかった。そして純粋に面白かった。最高の番組だった。この番組名と歌を振り返ると昔を思い出す。帰れるものならあの日に帰りたい。
2015/02/21(土) 20:12:32 | URL | (ハンドル未記入)
ドキュメンタリーは、まだ良い方だと思うんですよね。
NHKでもたまに良いのやるし、何よりCSが有りますので。
歌というと、最初のスキャットのやつでしょうか。
2015/05/06(水) 23:17:52 | URL | ごいんきょ
もう一人のレギュラー、ボブさん。
マーリン・パーキンス博士には、いつもボブさんという助手さんが、おられましたね。
現地で博士が調査にあたり助手のボブさんと活躍されていました。
家族揃って楽しめる教養ドキュメンタリー番組でした。
この当時、ドキュメンタリー番組は輸入物、日本物ともに優れた作品が目白押しでした。

2017/01/09(月) 21:52:19 | URL | えいたん
ああ、助手さんだったんですか。
なんか会話している時が有った気もしますが。

昭和30年代中頃から、TVドキュメンタリーの作り手が台頭してくるんですよね。
近いうちにドキュメンタリー特集をやろうかなと思ってます。
2017/01/15(日) 10:23:15 | URL | ごいんきょ
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