私的 昭和テレビ大全集
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白い荒野 (1977)

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只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版』&『ライト版』発売を記念し、
TBS金曜夜の番組、及び、子供向バラエティ・教育番組を織り交ぜて特集しております。
今回は、TBSに於ける田宮二郎・白シリーズ最終作となる、この番組です。


田宮二郎・白シリーズの大元には、映画時代に彼が出演した話題作、
『白い巨塔』の存在が有ったんでしょう。
やはり医師として演じた金ドラの題を『白い影』としたのも、
そちらと掛ける意図が有ったのでしょうし、そちらが注目された事により、
田宮=白の印象がまた強まるのですね。
そうして、『白い滑走路』がまた当たった事で、ついに白シリーズへと発展します。

宇津井・百恵の赤シリーズが金9固定だったのに対し、白シリーズは、
白い影が22時台だったのを皮切りに、21時台の滑走路と地平線を経て、
曜日はどれも金曜ながら、20時台に上がって来ていました。
9時台になった時は、松竹が新たに枠参入したのに併せて主演を依頼された形で、
10時台は『白い影』に出たばかりで、金ドラ枠としては頻出も出来ないというのもあり、
当時は不遇な枠ではありましたが、都落ちの印象ではありません。
そして見事に、田宮は金9に再度日射しを呼び込むことに成功したのです。

白い滑走路の方ではね(笑)。
ところが白い地平線が大コケだったようです。
たしかに我が家でも、百恵の赤いシリーズは欠かさず見てましたが、
田宮の白シリーズは一回も見ませんでした。
普通は視聴習慣って固定化してしまうと思うのですが、
赤いシリーズでない時は、見事完璧に他局のドラマに鞍替えしてます。
百恵ドラマ愛好層と、田宮ドラマの傾向とは、背反のものが有るのでしょうか。

そんな白い地平線で、田宮は迫り来る数字の圧力に平静を失い、
撮影現場で脚本や演出に介入しだして、スタッフと悶着を起こすのですね。
脚本のジェームス三木とは決定的な破局。
松竹スタッフともまともに仕事が出来ない状態で、
種々の事情ででしょうけど、またも枠移動の目に遭い、
更に一時間繰り上がった金8へと、白いシリーズがやってきました。

勿論これには、当時まだTBSの弱点だった金8に斬り込むという、
攻めの意図が最も大きかったのでしょうが、
結果的には、金9は歌手である百恵の赤シリーズで占める事になります。
これって、けっこう田宮の誇りを傷つけたんじゃないかなと、ワタクシは思うのですが。
しかも今度の枠は、完全なる都落ちの印象たる、寒々とした枠(笑)。
しかし金9を当てた実績ある田宮は、意気揚々たる思いも有ったかもしれません。

まずは片平なぎさと組んだ、『白い秘密』が始まりました。
次は田宮ではなく、なぎさ主演での『白い波紋』となり、
そして本稿・田宮の、『白い荒野』と続くわけです。
しかし、いずれも金8の低調を引っ繰り返すまでには至らず、
松竹側担当が替わった事に拠り一時は控え気味になっていた田宮の暴走も、
またぞろ始まってきたのでした。

この番組、最初は田宮は週刊誌記者だったんですよね。
彼が、オリンピック候補のマラソン選手を取り巻くスキャンダルを取材する。
教師である彼に憧れていた女子生徒が、自殺してしまうんですね。
それが痴情の縺れではないかと、ゴシップ拾いに来た訳です。
真相は、どうも生徒の一方的な感情の先走りらしい。
ところが編集部の判断は、あくまでもゴシップとして扱えというものでした。

ここで田宮演じる記者は義憤を発揮。
自らの信じる所を方針とさせるべく、編集部の実権を握ろうと画策します。
この辺、明らかに『白い巨塔』の夢よもう一度という感じですが。
まあここまではドラマとして面白いと言えますけどね。
間には、取材中に過去の女と偶然出会ったりして、色恋沙汰も交えつつ。
欲張りとも思えますが、ドラマとしてはよくある情景でしょう。

ところが、相も変わらず冴えない視聴率に焦る田宮は、
またまた設定をどんどん弄りだしたというんですね。
田宮の主人公は、なんと、その教師に救いの手を差し伸べるべく、
記者を辞めて学校経営を始めてしまうのです(笑)。
そうして、自分の学園にその教師を呼んで、理想の実現を図らせるんですね。
理想学園建設ドラマへと宗旨替えされたのでした。
なんという力業(笑)。

更には、主人公に難病疑惑まで発生。
格下・百恵が少し前に大当たりさせた闘病モノにまで手を染めようという、
良く言えば貪欲、悪く言えば節操の無さでした。
数字を求めてジタバタ足掻いたあげく、とうとう彼は、
テレビドラマ発表の場として唯一の付き合いだったTBSを見限り、
自身秘中の最後の砦、白い巨塔テレビ版の制作を、フジテレビに持ち込んだのでした。
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