私的 昭和テレビ大全集
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キリ子さん (1955)

該当番組画像募集


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版』&『ライト版』発売を記念し、
TBS金曜夜の番組、及び、子供向バラエティ・教育番組を織り交ぜて特集しております。
今回は、なんとTBS開局当時のドラマである、この番組です。


こんな神話時代のテレビ番組、普通なら資料なんて無いのですがね。
だから本当なら、当事者が語り残してくれれば一番良いわけですが、
残念ながら主演の中原早苗は、数年前に亡くなられております。
しかし、これもテレビの神様のお導きか(笑)、
貴重な文献を見つけたので、この唯一の資料を基に記述したいと思います。
通常であれば、あとは見た方のコメントをお待ちしておりますとなるのですが、
この番組に関しては、まずそれは絶望的でしょう。

なにしろこの番組、TBS開局当時の番組なのです。
開局当時の番組で後々まで有名な作品と言えば、日真名氏飛び出すに止めを刺し、
その他の番組が振り返られる事は、ほぼ絶望的。
本当にね、なんで当のTBSすらやらない事を、ワタクシがやっているのか。
決して回し者ではないです。相変わらず個人誌の方も買ってくれないし(笑)。
で、このキリ子さん、当初は木曜12時からだったのです。
初期のテレビは放送時間が限られていて、お昼の1時間と、
夜は6時頃から9時過ぎ頃までしかやっておりませんでした。

何故にお昼かと言えば、勿論、会社がお昼休みだからですね。
大企業などは、社員が集まる所にテレビが有ったりしたのかもしれません。
あと、街頭テレビも昼休みに見ていた人たちも多かったでしょう。
そしてお昼休みが終わると砂嵐で、退社が早いお父さんなら帰宅している、
夕方6時過ぎ頃からまた始まって、10時前には終わるという感じです。
度々書きますが、往時は週休完全一日ですから、社会人はしっかり休める時に休み、
夜も十時就寝とかは普通だったと思います。実際、我が家もそうでしたし。

さて、そんなTBS開局を一ヶ月後に控えた或る時、
初期制作者の一人、小松達郎の所に売り込みに来た新人がいたそうな。
叔母さんに付き添われてきたお下げ髪の少女は、『村八分』という映画に出演経験が有り、
テレビに出たいのだと売り込みに来たのですね。
まだテレビなど海の物とも山の物とも知れぬ時代に、映画ではなく、
テレビの方に売り込みに来たのは、慧眼という他は無いでしょう。

なにしろ人材不足の当時、映画出演経験のある若い女優は、即採用され、
早速、このお昼のコメディードラマの主役を射止めたのでした。
また、まだテレビが力を発揮する前でもあり、めぼしい企業は先発の日本テレビに
先に持って行かれていたTBSとしては、開局当時の提供探しに一苦労。
この番組にも提供会社は無かった感じですね。自社制作という感じだったんでしょうか。
資金的にも、既成の役者より安く済む新人は、願ったり叶ったりだったわけです。

この女優こそ、中原早苗。
両親共に芸能畑の人間で、既に映画で重要な役を経験済みの彼女は、
この番組での要求も、次々と及第以上の仕事をこなしていったと言います。
そして、念願の提供会社が付き、堂々たる金曜19時に移動となったのです。
時に昭和30年6月17日。
開局翌週から始まった『わが家の夢』に続く、金曜19時枠二代目の番組となりました。

そして夏。
なんと驚くべき事に、この番組で水着場面が要求されたというのです。
いやいや、夏ですからね。海やプールの場面で水着になっても、
それは当然と思うでしょうが、時代を考えてみて下さい。
昭和30年ですよ。そんな頃に、もうテレビ画面で女性が水着姿になっていたのです。
もっとも、多くの出演女性は逃げてしまったと言いますが、
彼女はあっけらかんと、水泳は好きだから水着なんて平気と言って、
そのふくよかな美線を披露したというのですな。

この天晴れな女優魂で、彼女は初期のTBSテレビを席巻。
キスミー化粧品提供『キス夫とミー子』、有島一郎の『おかっぱ侍』等、
黎明期のTBSコメディーに欠かせない女優でありました。
やがて水の江滝子に認められ、日活で、件の線美を活かして
和製BBとして活躍してからは、多くの人が知る所であります。
けれども、例によってと言いますかなんと言いますか、
ウィキペディアでは彼女の活躍の根元たる、テレビ時代の記述が皆無(苦笑)。

でも、それは仕方の無い事で、彼女の出演していたテレビ番組など、
文献・資料は絶望的に無いわけです。
本当に垂れ流すだけ垂れ流して、残す努力をして来ていない癖に、
権利主張だけは声高で、貴重な資料をYouTubeから消しまくり、
新たに眠っている財産が出てくる芽を摘みまくるという連中。
テレビの最大の敵、テレビを文化たらしめぬ最悪の存在、
それこそ、他ならぬテレビ関係者なのであります。
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コメント
この記事へ寄せられたコメント
関西に於ける腸捻転ネットですら闇に葬り去ろうとしていたテレビ業界
正直テレビ業界の自分たちの業界の歴史すら蔑ろにしている(自分たちの業界史すら蔑ろにしている連中が日本史や世界史など語る資格すら無い訳で(笑))のは、日本のテレビ史に於いて最重要と言える関西に於ける腸捻転ネットとその解消すら、つい数年前まで無かった事にしようと闇に葬り去る姿勢が見え見えだった点からも明らかでしてねえ(溜息)。
何せ私が嘗ての腸捻転ネットについて触れる度に、(正面から反論せずに)「気が触れた人」扱いの人格攻撃とか受けたりした事も(苦笑)。

その姿に言論に対して暴力手段で訴える腐れ右翼(本物の保守関係の方の話だと、「あれは右翼の評判を落とす為の偽装右翼・隠れ左翼だよ。」との話ですが)や、昨今の近隣3カ国の一切聞く耳を持たずに罵詈雑言や挑発行為を繰り返す姿勢と同質のものを感じる事すら(笑)。

2014/02/13(木) 21:26:06 | URL | TXが無いテレビなんて・・・
わかりづらいのですが、まあ憤懣がお有りという事ですね。
テレビというのはただただ現在のみですからね。
すなわち、そこには自らの文化性の否定も含まれているわけです。
2014/02/14(金) 06:03:52 | URL | ごいんきょ
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