私的 昭和テレビ大全集
Google
Web全体から検索 当ブログ内 検索
総計
昨日  本日

03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -



検事 (1961)

該当番組画像募集


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版ライト 巻之弐』発売を記念し、
昭和三十年代の番組を特集しております。
その誌面で扱った番組に限らず、今ではあまり振り返られなくなってしまった、
テレビ黄金時代の幕開けを飾る、輝ける昭和30年代を、広く振り返ろうと思います。

この時代の番組実見談を語れる人は、ネット上では非常なる少数派です。
それがため、本当にテレビが熱気を持っていた時代の番組、
出演者に関する記述・記憶が、現今の劣化番組の情報再生産も有り、
どんどん掻き消されていってしまっております。
ぜひ奮って、皆さんのご記憶をお聞かせ下さい。
皆さんが楽しんだご記憶を、歴史の片隅に、ぜひ積み重ねて戴きたいと思います。

コメント欄も含め、全ての文責は当ブログ設置者が請け負っております。
どうか深く考えず、お気楽に書いてみて下さい。
記憶違い、不確かな話、今では表現規制されるような話、
昭和のテレビに関する話であれば、ここは、ほぼなんでも受け付けております。
往時を知る方の、一人でも多くのコメントでのご参加をお待ちしております。
今回は、宇津井健がテレビで最初に注目されたと言えるであろう、この番組です。




昭和30年代というのは万事が鷹揚で、
しかもテレビにとっては、まだまだ描いていない世界が数多。
この当時のドラマ作者は、本当に恵まれていたと思います。
例えばダイヤル110番にしても特別機動捜査隊にしても、
警視庁が全面協力してくれちゃうわけですから。
今では、なかなか考えづらい事だったのではないかなと思います。
他でも、鉄道ドラマを作れば国鉄が全面協力してくれたり、
テレビという媒体への期待と親和性は、今日の比ではありませんでした。

この『検事』にしても、そうなんですよね。
これまた、検察庁の全面協力によりドラマが実現していたのでした。
検察庁が提供してくれる豊富な資料を活かし、
五人の検事たちが犯罪を糾弾する法廷劇が基本ですが、
当時としてはやや長めの45分ドラマという事もあって、
それぞれの検事の人間性も描き、公私ともの検事像を描いたドラマでした。
刑事ドラマというのは、それこそ石を投げようと拾ってみたら、
それが刑事ドラマだったってなくらいに量産されておりますが(笑)、
法廷劇、弁護士や検事が主役のドラマは、比べるとかなり少ないですね。

でも、昭和30年代にはそこそこ制作されていて、
どれもそれなりの話題作となっていたかと思います。
その最たるものは、NETの『判決』でしたが、
この番組は、そうした法廷ドラマの先駆けのようなものでした。
出演者は、主役の石丸謙二郎に宇津井健、海野文子に小山明子、
柳沢新助に佐竹明夫、西河原達也に園井啓介、山梨昭市に高津住男。
検事正として、河村弘二が締めました。
宇津井健は、新東宝の傾きにより大映に移籍。
昭和36年からテレビドラマでの活躍が増えました。
NETが放送した新企画『テレビ週刊誌ただいま発売』の第一回に、
婚約なった後の夫人とともにスタジオ出演したりと、
昭和36年は正に、彼にとって大きな節目となった年でした。

そして、連続テレビドラマでは初主演となったのが、この『検事』でした。
当時としてはなお斬新だったであろう検事を主役としたドラマは、
裏番組にNHK『私だけが知っている』が有ったにも関わらず、
一年を優に越える長期放送を実現と、かなりの人気が伺えます。
そんな中、昭和37年秋に、大映本体が『黒の報告書』を制作、
主役の検事役に、宇津井健を抜擢したのでした。
これ、どう考えてもテレビ『検事』での宇津井健の
堅実な人気に便乗した動きでしょう。

そして、ますます斜陽となる映画への傾注を崩せぬ大映・永田雅一は、
黙認していた大映テレビ室で人気が出た俳優にも強権を発動し、
テレビの出演を認めないようにして、映画へと引っ張ったりしました。
宇津井も、そんな大映の方針を直撃された形で、
一年以上も主役で頑張ってきたドラマを、中途半端な形で降板させられたのでした。
宇津井が抜けた数合わせとしては、杉浦直樹が新加入し、
内容も、完全単発ドラマ形式と変更しましたが、
やはり人気凋落は避けられなかったようで、ほどなく終了となりました。

一方の宇津井は、昭和39年には『検事霧島三郎』に出演と、
どこかズレた大映の方針に逆らえず、名目だけは検事役をまた任されたり。
そうして、いよいよ大映本体も相当に傾いてきた昭和40年、
再び本格的に挑戦できたTVドラマ『ザ・ガードマン』で、
今度こそ不動の人気を獲得したのでした。
そうなって以後も、『赤い運命』での検事役、
『ひまわりの歌』での弁護士役など、ザ・ガードマンで魅せたスーツ姿、
特にそれが一層映える法廷ものの印象が、ワタクシには非常に強いです。
関連記事


◆◆ 関連記事 ◆◆

Loading...

[猫カフェ]futaha



この記事を読んでくださった方へ

この記事を読んだよ~という方、できれば下のコメント欄からコメント下さい。
ご自身の想い出、この記事への感想、情報、なんでも結構です。
記事や最終コメントの日付は関係ありません。
あなたのコメントがこの記事に再びの息吹を下さるのです。
トラックバック受付アドレスは、コメント欄の下にあります。
コメント
この記事へ寄せられたコメント
宇津井さんは日本の民放テレビ史の中で”テレビスター”の最先頭にいる人、という感じでしたね。

何せすごいのが、1960年代〜2000年代にかけて、各年代においてテレビ史に名を刻む名ドラマに主演として名を連ね続けてきたということ。
1960年代は、前期が「検事」、後期は「ザ・ガードマン」。
1970年代は「赤いシリーズ」「たんぽぽ」等。
1980年代前期が「心」「源さん」「野々村病院物語」。
1980年代後期〜1990年代にかけては「さすらい刑事旅情編」。
そして1990年代後半以降、大映テレビの籍を離れてからは”トメ”格の重鎮として若手キャスト主役のドラマに多く出演。
そして2000年代後半に、藤岡さんの後継として「渡る世間は鬼ばかり」にこれまた主役として登場・・・。
そのせいか、年代年代によって”印象に残る役柄”というのが見事なまでに違うんですよね。若い連中からすれば「ごくせん」のヤンクミの父親のイメージが強烈に残ってるでしょうし、”何いってるんだ、それだけで宇津井健を語るな!”と訝しくそのことを思っておられるであろう(汗)先輩方にとってはやはり「百恵ちゃんのお父さん」であって、「ザ・ガードマンのキャップ」なんですよね。40代ぐらいの人だと「小泉今日子に助け舟を出す謎の黒コートの男」「(EDに監督名の前に表記される)特別出演・宇津井健」のイメージを思い浮かべる人もいるかもしれませんが(汗)。

でも、こういうのって”少しでも長く、色んな世代に名前を顔を覚えておいてもらいたい”と考える気質を持っている”役者”という職業からすれば、何よりもえがたい”勲章”のようなものなんですよね。
ホントに役者としてのキャリア自体もあの姿、雰囲気そのままに”模範的”な人でした。
もうこういう方、多分出てこないでしょうね・・・・。”弟子”筋に当たる三浦友和さんでも、相当な大物にはなりましたけど、やはりここまでの境地にはやはり達しえていないような気がしますし・・・(年々、演技や姿や仕事の選び方をみてると”役者的な卑しさ・尊大さ”が出てきてるというか・・・)。
2014/03/19(水) 04:54:40 | URL | (ハンドル未記入)
宇津井さんって、ずっと花が枯れなかった稀有な人ですよね。
テレビ男優では、本当に他にいるかってくらいで。
悪役もやりたがっていたようですが、周りが結局、許さなかったんですよね。
もう、綺麗な花のままでいて欲しいという事でしょうけど、
ワタクシは宇津井さんの極悪人役も見てみたかったな。

でもまあ、やはり似合いませんよね。
どうしても、人柄が出てしまっている、そんな感じの人でした。
2014/03/19(水) 20:59:32 | URL | ごいんきょ
私にとって宇津井健と言えば、「スーパー・ジャイアンツ」です。本人は触れられたくなかったらしいですが。(笑)
ただし、私が見たのは映画館ではなくテレビで、今考えると、新東宝が潰れた後に、そのフィルムをテレビ局に貸し出してたのでしょうね。夏休みとかの時期に、一挙公開してました。なんか、気持ち悪い宇宙人が出てきて、グロテスクなイメージが…のちに映画ファンになり、石井輝男という監督の作風を知って、なるほどなと思いました。
「検事」とあまり関係ないコメントですみません。でも、このドラマもなんとなくタイトルだけは覚えてます。

今日は思いがけずにこのブログを、十分堪能させていただきました。いやいや、まだ物足りないので次の機会に。
2014/07/04(金) 21:59:53 | URL | マジェスティ
新東宝が潰れて、珍しく映画フィルムが連日のようにテレビで流される事になって、
そうした記憶が残っている人は多いようですが、
とりわけ子供達にとってスーパージャイアンツの記憶は強烈だったようですね(笑)。
2014/07/11(金) 06:54:10 | URL | ごいんきょ
↑
コメントを投稿する
HP
アドレス:
コメント:
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック
↑
レンタルCGI
管理者用
ブログパーツ