私的 昭和テレビ大全集
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孤独の賭け (1963)

該当番組画像募集


只今、個人誌『昭和テレビ大全集レコード版ライト 巻之弐』発売を記念し、
昭和三十年代の番組を特集しております。
その誌面で扱った番組に限らず、今ではあまり振り返られなくなってしまった、
テレビ黄金時代の幕開けを飾る、輝ける昭和30年代を、広く振り返ろうと思います。

この時代の番組実見談を語れる人は、ネット上では非常なる少数派です。
それがため、本当にテレビが熱気を持っていた時代の番組、
出演者に関する記述・記憶が、現今の劣化番組の情報再生産も有り、
どんどん掻き消されていってしまっております。
ぜひ奮って、皆さんのご記憶をお聞かせ下さい。
皆さんが楽しんだご記憶を、歴史の片隅に、ぜひ積み重ねて戴きたいと思います。

コメント欄も含め、全ての文責は当ブログ設置者が請け負っております。
どうか深く考えず、お気楽に書いてみて下さい。
記憶違い、不確かな話、今では表現規制されるような話、
昭和のテレビに関する話であれば、ここは、ほぼなんでも受け付けております。
往時を知る方の、一人でも多くのコメントでのご参加をお待ちしております。
今回は、テレビに大人の男向けドラマが出てくる端緒となった、この番組です。





昭和37年、大映テレビ室が制作した『人間の條件』はテレビ映画の曙でした。
それまで、今で言うサスペンス、当時の言葉ですと
「スリラー」という事になりますが(笑)、
その手の範疇のドラマは、大人向けのコク有るドラマが幾つか有りました。
しかし、人間の條件以後、安易に事件の絡まない、
人間を描いてコクのある大人向けドラマにも注目が集まっていくのです。
NETは、親会社のような東映を用い、『人間の條件』原作者である
五味川純平作品の制作に着手する事となります。

ところが、この『孤独の賭け』、当時の事情としては、
非常にテレビで扱う事に難儀しそうな内容なのです。
レジャー王と呼ばれ、日本のモナコを作ろうと燃える男・千種梯二郎。
彼の前に、借金を解消して自分の洋裁店を持とうと、
自らの体を担保に二百万の金を工面しようとする女・乾百子が現れる。
時の二百万。今なら五千万くらいの感覚となりましょうか。
野望に燃え、女にも目が無い千種は、この申し出を受ける。
こんな話ですから、昭和30年代のテレビとしては、少々尖った内容でありました。

しかし、それが新しい刺激を感じさせ、注目を浴びるのでした。
挑戦する姿勢に呼応するように、宛がわれた役者たちも新たな息吹。
主役の千種を演じた天知茂は、この欲望にまみれた男を十二分に表現。
二枚目ではない、新たな男の匂いを感じさせる役者の登場でした。
ただ、当初は大木実が演じると告知されていたのですが、どういう事情か、
実際の放送では天知の主演へと変わってました。
しかし、更に注目されたのは、お針子・乾百子を演じた小川真由美。
当初こそ演技力に注文も付きましたが、やがてその妖艶な魅力に、
世の男どもはイチコロ。一躍、悪女女優として高名を馳せる事となりました。

その百子の兄の友人で、百子に想いを寄せる男として、高城丈二。
高城は元々ポリドールの歌手なのですが、今ひとつヒットに恵まれず、
いわばアルバイトのような役者経験。
ところが彼も、その苦み走った容貌と演技が注目されます。
この後番組である『廃虚の唇』では、天知茂と二枚看板のような位置に。
更にその後の『悪魔のようなすてきな奴』では、ついに主役となり、
この手の雰囲気を漂わせた大人の男といった役柄として、
天知茂と共に、しばらく重用される時期が続く事となります。

千種は三条美紀の大垣夫人から金を絞ろうとし、百子の体を求め、
百子は千種から金を巻き上げようとし、高城の蒔田は百子を思う。
金と欲の絡んだ人間像を描くという、それまでのテレビ世界に無かった描写で、
世の男性陣からひとかどならぬ注目を浴びて、この手の路線は続く事となります。
天知も高城も、しばらくその路線で活躍してましたが、
その両者の共演が見られる『孤独の賭け』『廃虚の唇』は、殊に豪華な感じです。
ただ、天知はその後も苦み走った路線で活躍し続けましたが、
高城の方は健康上の理由か、1970年代に入ると急速に姿を見なくなりました。
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